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宮阪政樹、現役引退。キックの名手が長野にもたらしたもの【惜別コラム】

J屈指のプレースキッカーは、縁深い長野県で12年間の現役生活を終えた。

宮阪政樹。FC東京のアカデミーで育った男は、明治大学を経てモンテディオ山形へ。松本山雅FC、大分トリニータ、ザスパクサツ群馬と渡り歩き、2021年にAC長野パルセイロへと加わる。J1とJ2で直接FKを沈めてきたキックの名手。右足から描かれる放物線に、誰もが期待感を抱いた。

1年目から横山雄次監督のもと、チームの心臓として活躍。ボランチだけでなく、サイドハーフとしてプレーすることもあった。第16節・テゲバジャーロ宮崎戦では、30m級のミドルシュートで移籍後初ゴールを記録する。2年目と3年目も、シュタルフ悠紀監督から信頼を獲得。セットプレーの作戦会議に加わり、正確無比なキックで快進撃を支えた。

今季は守備面でも進化を遂げた。チームが掲げた6つのコンセプトの一つである『Run Fast』。その大使に任命され、率先してハードワークを貫く。従来は守備範囲の広い選手とは言い難かったが、経験に基づいて鼻を利かせつつ、激しくボールを奪いにかかる。その姿に感化された若手も少なくないだろう。

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