エースと主将復帰も無得点。ウインターブレイクで鍛え直しを

写真提供：WEリーグ

公式戦3連敗、5試合勝ちなし。2023年ラストゲームでちふれASエルフェン埼玉に0-1と敗れ、流れを断ち切れないままウインターブレイクを迎えることとなった。積み上げの成果を随所に発揮しながらも、なかなか結果に結びつかない。いかに得点を奪うか、模索は続く。

終始ボール握るも、伸び悩んだシュート数

開始から全体の距離感をコンパクトに保ちながら、テンポよくパスを繋ぐ。守備でもチームの信条であるフォアチェックが機能し、攻守ともに好調な立ち上がりを見せる。だが、10分以降はビルドアップが停滞。EL埼玉が構える5-4-1のブロックを崩しきれない。

「自分たちのミスで危ないシーンを作って、流れが悪くなってしまった」。ベンチで見守っていたキャプテンの伊藤めぐみは言う。低い位置でのパスミスが連続してピンチを招くと、徐々にテンポや距離感が失われていった。

それでも攻撃の時間は続いたが、41分に一瞬の隙を突かれる。右サイドから左サイドに推移した園田悠奈にロンクフィードを収められると、左サイドハーフの吉田莉胡がインナーラップ。流動的な攻撃をつかめず、吉田に抜け出されて今季初ゴールを許した。

1点ビハインドで迎えた後半、廣瀬監督は3枚替えを敢行。負傷明けの川船暁海と伊藤めぐみを同時投入する。全体練習に合流したばかりの2人に、巻き返しを託した格好だ。川船は63分に強引な突破からシュート。伊藤めぐみは連続的な関わりでビルドアップを活性化し、互いにらしさが出た。

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