長野県フットボールマガジン『Nマガ』

日本×タイのカンファレンス。女子サッカーについて議論交わす

2月6日、タイのバンコク市内で『Women’s Football Industry Conference 2024』が行われた。AC長野パルセイロ・レディースとSkylight Consultingの共催で、女子サッカーについて議論。選手とスタッフが出演し、活発に意見を交わした。

まずはプレゼンテーション。AC長野からは村山哲也スポーツダイレクター/強化ダイレクターが登壇した。クラブが展開するアジア戦略と、女子サッカーが持つ競技的価値・社会的価値を唱える。続いてSKYLIGHT Sportsがデータに基づいて集客のポテンシャルを示し、会場は女子サッカーへの理解を深めた。

村山哲也スポーツダイレクター/強化ダイレクター

その後は選手によるパネルディスカッション。タニガーン・デーンダー、ナッタワディ・プラムナーク、伊藤めぐみ、奥川千沙の4人が登壇し、寄せられた質問に答える。日本とタイの違いを問われると、タニガーン・デーンダーは「日本はピッチ内外で細かく、しっかりとしている。よく食べてエネルギーを補給したり、温泉に入ったりして体を整えている」と話す。ナッタワディ・プラムナークも「練習前は早く来て、練習後も居残っている。自己管理ができているのは良いことだと思う」と具体例を付け加えた。

タニガーン・デーンダー

ナッタワディ・プラムナーク

伊藤めぐみ

奥川千沙

女子サッカーの発展に向けて、伊藤めぐみは「男子サッカーと女子サッカーという区切りをなくすこと。もっと注目を集めるために、競技能力を上げることもそうだし、メディアに発信してもらえるようになりたい」。奥川も「ただの選手の一人ではなくて、女子サッカーを盛り上げる一部ということを認識して、自分ができる行動をしていかないといけない」と続ける。イベント後は参加者同士で交流を図り、有意義な時間を過ごした。

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