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佐久長聖は2年連続で初戦敗退。引いた相手崩せず、1点に泣く

「もっとできるのに」――。キャプテンの鈴木こなつは、そう悔しさをあらわにする。12月30日、第32回全日本高校女子サッカー選手権が開幕。北信越第1代表の佐久長聖は、関東第3代表の暁星国際(千葉)に0-1と敗れた。初出場となった前回大会に続き、2年連続で1回戦敗退に終わった。

苦しんだ想定外。交代で流れ変えるも不発

前半から暁星国際は4-4-2のブロックを敷き、引いて構える。「もっと来ると思っていた」と大島駿監督が言うように、想定外の入りだった。対する佐久長聖は4-2-3-1。ミラーゲームに近い中、右サイドハーフの道繁煌がインサイドに入ったり、センターバックの鈴木こなつが持ち運んだりと変化を加える。

逆にフリーでやりにくかった」とは、道繁の弁だ。ブロックの手前では容易にボールを受けられるものの、その先に進入しきれない。左サイドハーフ・川渕碧空の単独突破や、アーリークロスに打開策を見出したが、決定機には至らず。全国舞台の緊張感からか、らしくないパスミスも散見。前半はボールを保持しながら、2本のシュートに終わった。

前半のうちに先制することが狙いとしてあった。それを果たせないまま折り返し、ハーフタイムに修正を図る。しかし、先手を取りたいのは相手も同じだ。暁星国際は前半とは打って変わって、立ち上がりからハイプレスを仕掛ける。押し込まれる時間が続くと、47分に失点。CKからクリアしきれずに混戦が生まれ、わずかな隙を突かれた。

その直後、スーパーサブの山下琴遥を投入する。10分後にも金谷彩花を入れ、流れが変わり始める。61分には右サイドから山下がクロスを送り、ファーで待ち構えた金谷がボレー。さらに山下がボールを収め、右サイドの深い位置から川渕がクロスを上げる。ただ、アタッキングサードでの精度が上がらない。最後まで1点が遠く、零封負けに終わった。

解決力は「永遠の課題」。教訓得て来季へ

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