年内ラストマッチ。守備を立て直し、5戦ぶり勝利で中断期間へ
写真提供:WEリーグ
前節はリーグ王者・三菱重工浦和レッズレディースに敗れ、今季初の公式戦連敗を喫した。連敗した2試合はいずれも1点ずつを奪ったが、リーグ開幕以降、未だ複数得点がない。守備でも2試合で7失点と、不安定な戦いが続く。攻守に課題を抱える中、年内最終戦で勝利してウインターブレイクを迎えられるか。
4試合勝ちなしも、リーグ戦は健闘が続く
前節は立ち上がりからハイプレスが機能。攻撃ではタニガーン・デーンダーを起点に前進する。しかし相手はリーグ王者の浦和であり、そう甘くはない。7分、ビルドアップのミスを突かれて先制を許す。それでも失点の起因となってしまったGK梅村真央を軸に、勇敢にボールを繋いでいく。21分、CKから宮本華乃が同点弾を沈めた。
後半は選手交代やシステム変更でギアを上げたが、73分にCKから勝ち越しを許す。82分にもクロスから追加点を献上した。「サイドに振られたときのマークの確認だとか、ポジショニングの悪さがある」と廣瀬龍監督は省みる。3試合連続で横からのボールによって失点し、「我々の弱点が見えた」。
前週の皇后杯で挙がったビルドアップの課題は、一定の改善が見られた。他方、縦パスが入ってスピードアップした際には、技術的なエラーも少なくない。「個々の判断と基本的な技術がまだまだ足りない」と廣瀬監督。そういった教訓を得られた意味では、この連敗は意義のあるものだった。
4試合勝ちなし。浦和戦後には、複数の選手が悔し涙を流した。リーグ戦に限って言えば、2勝2分2敗の6位と健闘が続く。それでも涙が込み上げるのは、上位相手にも本気で勝ちに行っているからだろう。開幕前に指揮官は「『下のランクでいいんだ』というような安堵感が見受けられる。そういう意識を変えていかないといけない」と口にした。現時点で12チーム中6位とトップハーフに位置しており、上位に食い込めることは証明できている。
まず守備の立て直しを。勝って中断期間へ
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