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布啓一郎ってどんな人? 松本の番記者に聞いてみた

写真提供:大枝令

12月27日、VONDS市原で監督を務めていた布啓一郎氏がヘッドコーチに就任することが決まった。高校サッカーからJリーグ、年代別日本代表監督まで、豊富なキャリアを持つ63歳。市立船橋高校とFC今治時代に髙木理己“コーチ”とタッグを組んだ彼は、一体どんな指導者なのか。松本山雅FCの番記者を務める大枝令氏に聞いた。

 

――2020年に松本を率いた布啓一郎監督が、当時のライバルチームにヘッドコーチとして加わりました。どんな指導者の方でしょうか?

当時はキャンプこそ取材していましたけど、そこからコロナ禍に突入しまって、画面越しでの取材が続きました。これまで反町(康治)さんから始まって、5人の監督を取材してきましたけど、一番分からないまま終わってしまったところはあります。

基本的には物腰の柔らかい方です。当時で言えば、選手に対するコミュニケーションの求め方は、いままでにないものがありました。選手間の意思疎通、自己主張を積極的に促すような印象でした。

――実際にコミュニケーションの変化も感じましたか?

そうですね。8年にわたった反町政権が終わって、コミュニケーションに重点を置いた時期でもありました。もちろん急には変わらないですけど、少しずつ変わってきた感覚は受けました。

――サッカーの中身で言えば、スタイルを再構築した部分もあったと思います。

反町さんの後任だからこそ、やりがいがあるので請け負ったという話はされていました。それまではずっと3バックでしたけど、キャンプからずっと4バックでやってきました。山雅が大事にしてきたハードワークは当たり前にある中で、どうやってボールを動かしていくか。最終的にはクロスを上げてゴールを取る形が多かったです。

――ある程度は監督主導でやっていくのか、それともスタッフと役割分担しながらやっていくのか。周囲との連携はいかがでしたか?

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