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松本国際は“憧れ”を捨てて全国へ。優勝候補の神村学園に挑む

全国高校サッカー選手権大会が12月28日(土)に開幕する。2年連続6回目の出場となる松本国際は、30日(月)に行われる2回戦から登場。鹿児島県代表の優勝候補・神村学園に対し、“憧れ”を捨てて一戦必勝にこだわる。

エース帰還。攻撃のバリエーション増える

長野県大会は4試合で20得点かつ無失点で連覇。プリンスリーグ北信越2部で10得点を決めたエース・佐々木晄汰を欠く中、圧倒的な成績を収めた。大会後はその佐々木に加え、同じく離脱していた長身FW橋崎泰雅も復帰。ディフェンスリーダーの城元諒星は「(佐々木)晄汰はボールを持てるし、橋崎はポストプレーがある。攻撃のバリエーションはすごく増えている」と手応えを示す。

全国大会のメンバーに名を連ねた佐々木は「県大会は自分が出られなくて悔しかったけど、チームが勝ってくれてホッとした。みんなが優勝してくれた分、今度は自分が勝たせたい」と力を込める。昨季の全国に出場したのは、佐々木の一人のみだった。それを踏まえ、「県と全国では雰囲気が全然違う。それをみんなに日々伝えているので、少しでも浸透できれば」。チームに経験を還元する意味でも、エースの帰還は大きいようだ。

佐々木晄汰

とはいえ、彼がすぐスタメンに戻れるほど、日々の競争は甘くない。リーグ戦では佐々木に頼る場面も少なくなかったが、県選手権を通して個に頼らないチームに成長した。総得点20を12人で挙げたことは、それを物語っている。

「晄汰がチームの戦い方にマッチしてやれるかどうか。『俺が、俺が』とやっていたら、使わないかもしれない」と勝沢監督。その上で「前線のメンバーは試している」と明かしたように、誰が出ても遜色はない。むしろ、組み合わせによって違った色味を出せる。佐々木をジョーカーとして起用する可能性もあるだろう。

大谷翔平の言葉を引用。憧れ捨てて勇敢に

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