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ミスを取り返すも、後半に力負け。攻守に課題残し年内最終戦へ【監督、選手コメント付き】

写真提供:WEリーグ

AC長野パルセイロ・レディースは12月24日、WEリーグ第6節をアウェイ・浦和駒場スタジアムで迎え、三菱重工浦和レッズレディースに1-3と敗れた。

7分にビルドアップのミスを突かれて先制されるも、その後も物怖じせずにボールを繋ぐ。GK梅村真央を交えながら、随所にスムーズな前進を見せた。

すると21分、試合を振り出しに戻す。福田ゆいのCKを宮本華乃が頭で合わせ、移籍後初ゴール。同点後は押し込まれる時間も少なくなかったが、梅村真央が相手のPKを止めるなどして、1-1で前半を折り返す。

ハーフタイムに2人を替え、システムを4-3-3から4-2-3-1に変更。立ち上がりの苦しい時間を耐え抜くと、途中出場の小澤寛が右サイドを活性化する。右サイドバック・岩下胡桃との連係が光り、59分にはシュートがクロスバーを叩いた。

チームとしても積極的にミドルシュートを放つも、なかなかペナルティエリアに入り込めない。73分にCKから勝ち越されると、82分にもクロスから追加点を許し、万事休す。1-3と力負けに終わり、公式戦2連敗。攻守ともに課題を残し、ちふれASエルフェン埼玉との年内最終戦へ向かう。

以下に廣瀬龍監督、宮本華乃、梅村真央、小澤寛のコメントを掲載する。

 

■廣瀬 龍監督

――まずは試合の総括をお願いします。

残念ながらこういう結果になりました。去年のチャンピオンチームに対してプレッシャーをかけて、奪ってからの展開を早くして…。個の差は十分承知の上で戦いました。私なりにトレーニングを重ねてきた中で、精一杯粘ってやってくれたと思います。

――先週の皇后杯5回戦では、ビルドアップがうまくいきませんでした。そこから今日は梅村選手が入った中で、勇敢にボールを繋いでいた印象がありました。

先週に皇后杯で新潟にやられましたけど、いままでトレーニングを重ねてきたビルドアップの部分で、怖くて逃げている場面が多すぎました。レッズを相手にチャレンジしようと入って、GKの梅村がミスをしましたけど、選手たちは前のゲームよりは成長してやってくれたと思います。

――後半は積極的なミドルシュートやクロスの形がありました。欲を言えば、ペナルティエリアに入り込む形を増やしていきたいところでしょうか?

後半は疲労とともに視野が狭くなって、自分たちがやろうとしているビルドアップにプレッシャーをかけられて、きつくて逃げていた場面はありました。それでも、多少なりとも意識を高めてゲームに入ってくれたとは思います。

――クロスやセットプレーなど、横からのボールによる失点が続いています。

サイドに振られたときの自分のマークの確認だとか、ポジショニングの悪さがあると思います。ここのところはセットプレーにしても、前で触られている場面がたくさんあります。そこは運よく入らなかったり、ディフェンス陣が踏ん張ってやっていましたけど、今日のゲームは我々の弱点が見えたと思います。

 

■FW 20 宮本 華乃

――移籍後初ゴールは、まさかのCKからでした。

自分でもびっくりしました(笑)。プロで1回あるかないかくらいの奇跡のゴールでした。

――福田選手から良いボールが来て、うまく相手の前に入りました。

チームとしてセットプレーはいろんなことを試しながら、狙いを定めながらやっています。そういう意味では、セットプレーから点を取れたことは嬉しいです。

――ビルドアップのミスによる失点がありましたが、その後も臆せずにボールを繋いでいました。チームとしてどんな意識を持っていましたか?

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