長野県フットボールマガジン『Nマガ』

皇后杯の大敗経て、王者とのリーグ戦へ。「やるべきことを」

リーグ戦4試合負けなしと好調を維持する中、先週末には皇后杯5回戦に臨んだ。アルビレックス新潟レディースに1-4と大敗。幸先よく先制したものの、すぐさま失点して崩れ落ちてしまった。「やられるときはとことんやられたほうが、次に良いスタートが切れる」。廣瀬龍監督が言うように、これを弾みとして王者・三菱重工浦和レッズレディースとのリーグ戦に繋げたい。

大敗から得たもの。主力不在もチャンスに

「何もできなかったというのが率直な感想。新潟に圧倒されて、手も足も出なかった」。直近2試合で先発が続く鈴木日奈子の弁だ。ビルドアップの質、プレッシャーの強度、出足の速さ…。すべてにおいて相手が一枚上手だったと捉えられる。新潟とはトレーニングマッチも含め、今季5度目の対戦。公式戦では2分けとイーブンではあったが、成長度の差を痛感した。

とはいえ、すべてが悪かったわけではない。「15分までは狙っていたサッカーができた」と廣瀬監督。シュートまでは至らずとも、流れの中から形は作れていた。15分にCKからタニガーン・デーンダーのヘッドで先制したが、それもストロングである奥津礼菜のクロスから生まれた得点。決して悪くない試合運びだっただけに、先制直後の失点が痛かった。

川船暁海と伊藤めぐみの負傷離脱が続く中、競争度も増す。タニガーン・デーンダーが2試合連続ゴールを挙げれば、怪我を抱えていたGK伊藤有里彩も先発復帰。小澤寛がリーグ開幕以降では初先発となり、上田莉帆も同じく初出場を遂げた。エースとキャプテンの不在もチャンスに変えようと、各々が励んでいる。

タニガーン・デーンダー

GK伊藤有里彩

今季最多の4失点で大敗したが、リーグ戦ではなくカップ戦でよかったと思える部分もあるだろう。さらに言えば、勝ち進めば準々決勝の日程は1月14日(日)だった。不幸中の幸いではないが、敗退したことによって年末年始の休息も十分に取れる。いまはそうポジティブに捉え、今週末のリーグ戦へと向かいたい。

まずやるべきことを。古巣戦の三谷も意欲

(残り 1149文字/全文: 2130文字)

ユーザー登録と購読手続が完了するとお読みいただけます。

ウェブマガジンのご案内

日本サッカーの全てがここに。【新登場】タグマ!サッカーパック

会員の方は、ログインしてください。

« 次の記事
前の記事 »

ページ先頭へ