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ホームで集大成を示し、F2優勝へ。人事を尽くして天命を待つ

F2リーグは今週末に最終節を迎える。ボアルース長野は2位に位置しており、首位・ヴォスクオーレ仙台を勝ち点2差で追う接戦だ。前者は12月23日(土)にアグレミーナ浜松とのホームゲーム、後者は24日(日)にヴィンセドール白山とのアウェイゲームを控える。1年でのF1復帰へ向けて、勝ってライバルにプレッシャーを与えたい。

好調支える得点力。前節も3発で競り勝つ

今季は開幕3連戦を最初の山場と捉えたが、1勝1分1敗とややつまずいた。そこから上林快人の“電撃復帰”も後押しとなり、怒涛の5連勝。1分けを挟み、現在も6連勝と波に乗る。好調の要因は、リーグトップを誇る得点力だ。ピヴォを担う上林の12得点を筆頭に、アラの渡辺大輔が11得点、フィクソの米村尚也が10得点と、どこからでもゴールを奪える。

攻撃だけではない。「自分たちはディフェンスのチーム。昨季までは後手に回ることも多かったけど、奪ったところからのゴールが増えている」。そう山蔦一弘が話すように、前線からの守備が機能している。後方からのポゼッションとセットプレーも含め、得点パターンは多彩だ。

前節・ミラクルスマイル新居浜戦はアウェイで3-2と競り勝った。8分に米村が得意の左45度からシュートを沈めると、11分にもキックインから渡辺が追加点。12-0と大勝した前回対戦と同様、余裕を持った試合運びに見られた。

しかし13分、ゴレイロのロングフィードから一瞬の隙を突かれて失点。籔内涼也のゴールで再び突き放し、前半を2点リードで折り返すも、後半にキックインから1点差に迫られる。終盤には押し込まれる時間もあったが、かろうじて逃げ切った。

「いままでにないくらいに相手が引いてきた」と山蔦監督が言えば、岡本生成も「シュートまでは行けたけど、相手も気持ちが入っていて難しかった」と話す。引いた相手に対して決定機は多く作ったものの、決死のブロックに遭ってトドメを刺せなかった。

岡本生成

それでも3点を奪って競り勝てたことが、今季のチームの力量を示している。「最大の目的は試合に勝つことと、カードをもらわずに全員で最終節に臨むことだった。その目的が達成できたのはよかった」と指揮官は前を向いた。

2桁かかる籔内と岡本。集大成示し優勝へ

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