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都市大塩尻が新人戦連覇。3戦連続PK勝ちで“リベンジ”達成

都市大らしく最後まで戦い抜き、技巧派軍団を寄せつけなかった。長野県高校新人大会は12月10日に決勝を迎え、都市大塩尻が松本国際に勝利。1-1のまま延長戦でも決着がつかず、PK戦の末に4-2と競り勝って連覇を遂げた。先月の県選手権決勝で0-1と敗れた相手に対し、新チームで雪辱を晴らす格好となった。

都市大塩尻

松本国際

前半に先制許すも、システム変更が奏功

前半は松本国際がペースを握る。全国出場を控えるAチームで主力を張る関泰洋、稲吉海斗らが左サイドを制圧。29分に関のクロスを吉村大樹が合わせ、先制点を奪う。都市大塩尻も北村優、土屋裕希とパワフルな2トップを目掛けて縦に速く攻めるも、前半はセットプレー以外に決定機を作れなかった。

後半開始から松本国際は守備のギアを上げる。ボールホルダーに厳しくプレスを仕掛け、都市大塩尻に速攻を許さない。都市大塩尻は引き続き得意のセットプレーで機をうかがうも、羽田宗真の鋭い左足がなかなか実らず。51分、高橋裕之監督は3枚替えを敢行し、システムを4-4-2から3-4-2-1に変更する。

「相手は2年生とはいえ洗練されているチーム。前半は0-0でいければよかったけど、失点するのも想定内だった。後半はシステムを変えて、それが功を奏した」と高橋監督。システムチェンジによってウイングバックが高い位置を取り、攻撃に厚みをもたらすと、68分に実る。左サイドで北村が粘ってクロス。巣山侑汰が中央で競ると、こぼれ球を右ウイングバックの荒木悠作が仕留めた。

赤羽隼の負傷を受け、後半開始から投入された荒木。試合に入るまで時間を要したものの、右サイドバックから右ウイングバックに上がって「なんとか結果を残したかった」。先発落ちした悔しさも右足に宿し、抑えの効いたシュートで同点に持ち込んだ。

荒木悠作

試合はそのまま1-1で延長戦に突入する。都市大塩尻は持ち前の強度や走力を示し、松本国際の個を寄せつけない。前半は4本のシュートを食らったが、後半以降は延長戦も含めて同じ4本に抑える。延長後半にはCKから角田迅のヘディングがバーを叩くなど、決着をつけられず。白熱した一戦はPK戦までもつれ込んだ。

3連続PK勝ち。「集中続いてびっくり」

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