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パルセイロU-18、北信越昇格へ。2種登録の3年が必勝誓う

激動の一年の集大成だ。長野県リーグ1部を制したAC長野パルセイロU-18は、11月25日(土)から石川県・能登島グラウンドでプリンスリーグ北信越プレーオフに臨む。クラブ史上初となる日本クラブユース選手権U-18への出場を経て、3年生にとっては最後の舞台。キャプテンの宮下隼は「シンプルに勝ちたいし、後輩に素晴らしい舞台も用意してあげたい。いままでやってきた集大成を見せられれば」と意気込む。

下から突き上げ活性化。引退試合も経験に

長野県リーグ1部では開幕から6試合で5勝1分と、順調に勝ち点を積み上げた。夏場のクラブユース選手権を前に失速したものの、大会後に息を吹き返す。最終節で首位・都市大塩尻との直接対決を迎え、3-1と快勝。宮下のスーパーゴールなどで勢いを誇示し、逆転優勝を遂げた。

パルセイロU-18、最終節で逆転優勝。全国経験生かして成長

リーグ終了後は県外の強豪校や大学生などと練習試合を組んだ。「昇格に向けてはもちろんだけど、チームとして個人の成長にフォーカスしてきた。2カ月が経って、成長した部分もある」と宇野沢祐次監督。リーグ戦では1年生の赤川修吾と塩入尚悟も名を連ねたが、いまは受験勉強に励む3年生も出てきた中で、「また新しいメンバーもゲームに絡んできた。チームが活性化されている」と好感触を得る。

下からの突き上げを受けながら、3年生も意欲を燃やす。9月にトップチームへ2種登録された宮下は、練習試合にも参加。「プロは高校生とはスピードもフィジカルも全然違う。それを体感できるのも、Jクラブのアカデミーの良いところ」と話す。同じく2種登録の大峡龍聖も「(トップチームの)練習とか試合にはなかなか絡めていないけど、だからこそ普段から頑張ろうと思えた」。互いに公式戦への出場こそないものの、2種登録によって刺激を得たようだ。

10月にはトップチームの前座試合として、クラブのレジェンドである宇野沢氏と勝又慶典氏(現U-18コーチ)の引退記念フレンドリーマッチが開催。OBチームとU-18チームが手を合わせた。試合はU-18チームが高野佑太のゴールで先制するも、OB チームが3-1と逆転勝利。宇野沢氏が1得点、勝又氏が2得点と容赦はなかった。

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