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F1復帰への大一番。全勝中の首位に対し、得点力を示せるか

紛れもなく大一番だ。Fリーグ2部を戦うボアルース長野は、10月21日(土)にヴォスクオーレ仙台とのアウェイゲームを迎える。相手はここまで9戦全勝。2位の長野に勝ち点4差をつけ、首位を快走している。キャプテンの米村尚也とエースの上林快人は、口を揃えるかのように「一番大事な試合」と語気を強めた。

リーグトップの得点力。スコアラーも豊富

5シーズンぶりのF2を戦う今季。開幕3連戦を一つの山と捉えていたが、1勝1分1敗とつまずいた。しかし、その後は5連勝と盛り返し、前半戦を2位で終える。第8節・ミラクルスマイル新居浜戦で大量12得点を挙げるなど、攻撃力が爆発した。

ここまで10試合で48得点。1試合平均4.8点と、リーグ最多の数値を叩き出す。その内訳を見ると、岡本生成と米村尚也がチーム最多の7得点。それに次いで渡辺大輔と上林が6得点を決めている。突出したゴールゲッターこそいないが、「複数の選手が満遍なく点を取れるので、相手からしてもスカウティングしづらいと思う。そこは自分たちの強み」と米村は言う。

フィクソながら攻撃力の高い米村は、ここまでリーグ4位となる64本のシュートを放つ。従来の武器である縦への突破に加え、今季はカットインも磨いてきた。セットプレーのキッカーも担い、得点源として活躍を遂げている。

米村尚也

アラに入る岡本と渡辺も得点力を誇示。岡本は昨季途中から加わったものの、主力の座を射止められなかった。その鬱憤を晴らすかのように、米村と並んでチーム内得点王に輝く。渡辺も昨季は主にピヴォを担ったが、ポジションを一つ下げて躍動している。

最前線に構えるのは、今季途中に電撃復帰した上林だ。復帰戦となった第4節・ポルセイド浜田戦では、開始わずか15秒で先制弾。すぐさまチームにフィットした。「特に自分たちのセットは全員が点を取れている。米村くんが黒子に徹してくれるので、その分周りの選手がうまく動ける」と話す。直近2試合は個人として得点が奪えていないものの、なんら問題視する様子はない。

上林快人

隙を与えない守備。元長野勢にも要警戒

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