長野県フットボールマガジン『Nマガ』

松本国際、8年ぶりプリンスで4位。大勝で締めくくり選手権へ

松本国際は今季から新設されたU-18プリンスリーグ北信越2部を戦い、8チーム中4位で終えた。8年ぶりとなった北信越の舞台(当時は1部制)。19年目の指揮を執る勝沢勝監督は「県外で戦ってやられたりして、いろんなレベルを知れたので良かった」と前を向く。

メンバー替えた最終節。大勝で締めくくる

開幕戦で星稜2ndに敗れるも、続く帝京長岡2nd戦から2連勝。その後も連敗することなく、安定した戦いぶりで進める。上位の新潟明訓と丸岡にシーズンダブルを喫したが、堂々の4位でフィニッシュした。

10月8日の最終節は、ホームに富山第一2ndを迎えた。「残留が決まっている中での試合だったけど、勝ち点19のところを20に乗せようと話していた」とキャプテンマークを巻いた小野寺怜音。序盤から相手を押し込むと、前半終了間際に下野成偉人のゴールで先制する。後半にも3点を追加し、4-0と大勝で締めくくった。

昨季から主力を張る佐々木晄汰らがベンチ外となり、メンバーを大幅に入れ替えた中での戦いだった。勝沢監督は「あまり出番のなかった選手たちを出して、公式戦の経験を積ませたかった。それが競争意識になって、選手権(全国高校サッカー選手権長野県大会)でケガ人が出たときにも生きてくる」と意図を明かす。

2点目を決めた関泰洋は、ケガによる長期離脱から復帰した2年生だ。GK高尾一輝のパントキックに抜け出すと、相手GKに倒されてPKを獲得。これを自ら冷静に沈めた。「GKのことを信頼しているし、一番簡単な形だった。3カ月ぶりの試合だったけど、フルで動けて良かった」と手応えを示す。

関泰洋

守備でも4試合ぶりのクリーンシート。ゴール前でのシュートブロックが光り、センターバックの小野寺は「無失点で終えられたのは自信を持っていい」と話す。終盤にはGK高尾のセーブやポストに救われる場面もあったが、「そこをもっとなくさないと、選手権では一発でやられることもある」と気を引き締めた。

個よりもチーム。総合力高め選手権連覇へ

(残り 1219文字/全文: 2123文字)

ユーザー登録と購読手続が完了するとお読みいただけます。

ウェブマガジンのご案内

日本サッカーの全てがここに。【新登場】タグマ!サッカーパック

会員の方は、ログインしてください。

« 次の記事
前の記事 »

ページ先頭へ