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2度のリードも実らず。「敵陣にしかJ2はない」と再認識【J3第29節・琉球戦/マッチレビュー】

FC琉球 2-2 AC長野パルセイロ

 

難敵相手に2度勝ち越すも、最後の最後に追いつかれた。戦前、指揮官は「敵陣での時間をいかに長くできるか」をポイントに挙げたが、逆に押し込まれる時間も少なくなかった。残り9試合。この勝ち点1を“勝負の10月”に繋げていくしかない。

連動欠いた守備。暑さと巧さに苦しむ

今節の先発メンバー(左:長野、右:琉球)

長野は前節負傷した佐藤祐太に代わり、小西陽向がプロ入り後初先発。守備陣では大野佑哉が出場停止から復帰したが、3バックの顔ぶれは変わらなかった。一方の琉球は前節の可変システムとは異なり、“非可変”の4-4-2で臨んだ。

立ち上がりは長野のペースで進む。4分、池ヶ谷颯斗のサイドチェンジから、右サイドの音泉翔眞がカットインして左足を振り抜く。この試合のファーストシュートを放った。直後にも素早いネガティブトランジションから、三田尚希がフィニッシュ。これまでと同様、フルスロットルな入りを見せた。

以降も悪くはない展開が続いたが、何かが物足りない。その『何か』とは、長野が武器とするプレッシングの強度だ。音泉翔眞の言葉を借りれば、「監督が代わってからの4試合より動けていなかった」。1トップ2シャドーがハイプレスを仕掛けるものの、後方が連動を欠く。相手に自由を与える時間が少なくなかった。

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