10人での戦いで見えた方向性。髙木パルセイロのあるべき姿【J3第27節・今治戦/マッチレビュー】
明治安田生命J3リーグ 第27節
2023年9月16日(土)19:00KO
今治里山スタジアム
FC今治 2-0 AC長野パルセイロ
「『良かった』とは口が裂けても言いたくない」。新体制初陣で首位・愛媛に引き分けたのち、髙木理己監督が口にした言葉である。
結果が出なかったことを踏まえれば、今節も「良かった」と言うべきではないのかもしれない。ただ一つ言えるのは、決して悲観すべき内容ではなかった。それは数的不利であることを加味したわけではなく、自分たちのスタイルを最後まで貫いたからだ。
開始早々にレッド。数的不利を強いられる
長野は前節負傷した近藤貴司に代わり、山中麗央が1トップで今季初先発。リザーブには負傷明けの山本大貴と、20試合ぶりのメンバー入りとなる小西陽向が名を連ねた。対する今治は4-4-2。メンバー構成を見ると3バックも予想されたが、前節と同じシステムで臨んできた。
開始からフルスロットルであることには変わりないが、予期せぬアクシデントに見舞われる。まずは3分、高橋耕平が左足をひねり、一時的に10人となる。状態確認を経てピッチに戻ったが、11分にまたもアクシデント。センターバックの大野佑哉が、自陣で阪野豊史にボールを奪われる。後ろにGK金珉浩しか残されていない状況で、大野は阪野のユニフォームを引っ張って阻止。主審はDOGSOによってレッドカードの判定を下した。
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