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『Go All Out』――新生・長野、ホームで首位撃破へ【J3第25節・愛媛戦/マッチプレビュー】

逆転昇格に向けて、新生・長野の船出だ。8月27日、シュタルフ悠紀監督を解任。翌日に髙木理己監督と契約を結び、4日間の準備期間を経て初陣へと臨む。0-3、1-5と大敗が続いているホームゲーム。しかも相手は首位・愛媛だ。側からすれば、再び大敗する見通しを立てられても不思議ではない。

しかし、報道陣に公開された2日間のトレーニングにおいて、明るい兆しは見られた。シュタルフ前監督が立てた『ORANGEの志』をベースに、髙木新監督はさらなるアグレッシブさを求めている。勝負は蓋を開けてみれば分からないが、願望も込めてこう言いたい。首位撃破、そして逆転昇格も夢ではない、と――。

チーム内で生じた温度差と、矢印の不一致

まずは直近の戦いぶりを振り返りたい。前半戦は第10節までに2度の首位に立つも、そこから9試合勝ちなしと失速。仕切り直しの後半戦は、開幕から3試合で2勝1敗と回復傾向にあった。第22節では4位の鹿児島を撃破。ジェットコースターが上向くかに思われたが、続く岐阜戦でクラブワースト記録となる5失点大敗。直近の奈良戦も2失点に“収まった”と表現せざるを得ない。

ここ2試合で計7失点を喫し、今季3度目の連敗。リーグワーストタイの41失点と、守備が崩壊したように見えるが、攻守は表裏一体だ。特に前節の前半は、プレゼントパスがあまりにも多く、それが自分たちの首を絞めた。後半はハイプレスによって息を吹き返すも、チャンスらしいチャンスは作れなかった。

決してすべてが悪いわけではない。それでも、一歩進んで二歩下がるような現状を踏まえれば、監督交代に踏み切るのも致し方なかっただろう。

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