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4月30日のニュース
今季のスーパーリーグはブラジルブーム?
MFLは今季からファイナンシャルフェアプレーを採用
MFLは今季前半戦日程の改定案を発表−21時キックオフの試合が減少

最後の東南アジア勢としてU23アジアカップべすと4に残っていたインドネシア。昨夜の準決勝ウズベキスタン戦では0-2で敗れて、オリンピック出場権獲得は3位決定戦のイラク戦へと持ち越しとなりました。その3位決定戦に臨むインドネシアにとって痛いのはこのウズベキスタン戦でDFリズキー・リドが1発レッドで退場となったこと。今大会はここまでの全試合で先発フル出場しているセンターバックの欠場はシン・テヨン監督にとっては頭痛の種です。その一方で、このウズベキスタン戦を警告累積で出場停止となっていたエースのラファエル・ストライクはイラク戦に出場可能となります。準々決勝の韓国戦で2ゴールを挙げたストライクの復帰で、インドネシアには1972年のマレーシアとビルマ(現ミャンマー)以来となる東南アジアからのオリンピックサッカー出場を次戦で決めてほしいところです。

今季のスーパーリーグはブラジルブーム?

今季20214/25シーズン開幕まで2週間を切ったマレーシアスーパーリーグ(MSL)ですが、英字紙スターは今季のMSLは前例のないブラジルブームが到来していると報じています。

MSL10連覇中のジョホール・ダルル・タジムFC(JDT)にはフィンランド1部セイナヨエン・ヤルカパッロケルホから主に左SBでプレーするムリロ・エンリケが加入しています。JDTには、昨季のリーグ得点王ベルグソン・ダ・シルヴァや、ヘベルチ・フェルナンデス、そして5年間のMSLでのプレーを経てマレーシア国籍を取得したエンドリック・ドス・サントスも在籍しており、JDTは今季のMSLでは最多となる4名のブラジル出身選手が所属するクラブとなっています。

昨季3位のサバFCにはいずれも昨季からプレーし、23試合に出場した197cmの大型CBガブリエル・ペレスと、シーズン途中の加入ながら11試合で9ゴール3アシストを記録したストライカーのラモン・マシャドが在籍しています。また、同4位だったクダ・ダルル・アマンFCには、31歳のセンターバック、クレイトンことホセ・クレイトン・デ・モライス・ドス・サントスが今季から加入しています。

同7位のKLシティFCは、JDTのエンドリック・ドス・サントスと同様にブラジル出身ながらマレーシア国籍を獲得した帰化選手のパウロ・ジョズエがキャプテンを務めています。また昨季9位のPDRM FCにはブラジル生まれの鈴木ブルーノ選手がいますが、2009年に日本国籍を取得しています。

また10位だったペナンFCは、身長164cmと小柄ながらフラメンゴやサントスでもプレーした26歳のAMFネトことジョアン・フェレイラ・デ・オリヴェリア・ネト、東南アジアではベトナムリーグでもプレー経験がある30歳のストライカー、ロドリゴ・ディアズの両選手を獲得し、今季在籍4シーズン目となるペナンFCのキャプテンで長身センターバックのラファエル・ヴィトールとともにブラジルトリオを編成します。

11位に終わったペラFCは、ヴァスコ・ダ・ガマ、コリンチャンス、アトレチコ・ミネイロ、バイーアなどブラジルの有名クラブやディナモ・キーフ(ウクライナ1部)でもプレー経験がある元ブラジルU21代表の28歳のウイング、クレイトンことクレイトン・ダ・シルベイラ・ダ・シルバと26歳のCBルイス・エンリケ・モッタを獲得しています。また13位のクチンシティFCにはセンターバックのセリオ・サントス、サンパウロ生まれながら東ティモール国籍を持つストライカーのペドロ・エンリケが在籍しています。

ブラジル出身選手は今季加入が6名となり、MSL全体では15名(マレーシア帰化選手2名を含む)と外国籍選手最大のグループとなっています。

MFLは今季からファイナンシャルフェアプレーを採用

マレーシアスーパーリーグ(MSL)を運営するマレーシアンフットボールリーグ(MFL)は今季2024/25シーズンよりファイナンシャルフェアプレー(FFP)を採用することを発表しています。FFPは国内クラブライセンスを交付する第一審機関(FIB)がアジアサッカー連盟(AFC)の設けたガイドラインに基づくものになっているということです。

MFLの公式サイトで発表された声明では「MリーグのFFP初年度は、リーグが直面する主要な問題である選手やスタッフの給与支払いを監視し、クラブの財政的安定性を確保するための責任を強化するための導入期間とされる」と記されています。

またMFLは「収入と支出に関する規制を監視および施行し、2年目以降の文書提出および監視手続きの後、Mリーグのクラブの長期的な持続可能性を確保する予定」で、4月25日に全クラブを対象にオンラインで初めてのFFPブリーフィングセッションを開催したことも明らかにしています。

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MFLはかつて、ラ・リーガの経済コントールプログラム(ECP)を参考にしたMFL独自のECPを2020年から導入するとしていましたが、実現しなかった経緯があります。当時のECPと今回のFPPの詳細な違いは不明ですが、おそらくMFLは各クラブが提出した文書をもとに、MFLが設定する規制に従って決められた予算内での経営を求めると考えられています。いずれにしても、今や年間行事のようになっている給料未払い問題がおこならないようMFLにはしっかり監督してもらいたいところです。

MFLは今季前半戦日程の改定案を発表−21時キックオフの試合が減少

マレーシアスーパーリーグ(MSL)を運営するマレーシアンフットボールリーグ(MFL)は今季2024/25シーズンの前半戦日程の改訂版を発表しています。今月初めてに発表された日程からは試合会場が未確定だったものが変更されるなど改訂が行われています。なおMSLの前半戦は5月10日から12日まで開催される第1節から、10月18日から20日まで開催される第13節までとなっています。

今季日程の特徴はこれまでMSLでは一律だった21時キックオフの試合が少なくなったこと。例えば第1節の日程では、21時キックオフの試合は6試合中3試合で、5月11日のPDRM FC対クダ・ダルル・アマンFC戦(スラヤン・スタジアム)は17時30分キックオフ、また同日のスリ・パハンFC対クランタン・ダルル・ナイムFC戦は20時15分キックオフ、5月12日のサバFC対ペナンFC戦は16時45分キックオフとなっています。また第2節や第3節でも21時キックオフの試合は6試合中2試合となっています。

また後半戦(第14節から第26節まで)の日程は、8月までには発表となるということです。

前半戦の改訂された日程はこちらです。

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