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4月2日のニュース
スランゴール退団のブレンダン・ガンはKLシティ加入が決定
スランゴールのガーナ出身CBはペナンへ期限付き移籍
PDRMにはカザフスタンリーグのチームメート2名が加入

中傷的な内容の手紙がメディアに投下されるなど、開会前から話題が多かった昨日のマレーシアサッカー協会(FAM)年次総会の内容を取り上げたかったのですが、今日の午後になってもまだ記事が次々と出ており、今日中に読み終わりそうにないので、こちらは明日以降に取り上げ、今日は遺跡に関するニュースです。

スランゴール退団のブレンダン・ガンはKLシティ加入が決定

昨季はスランゴールFCでキャプテンを務めながら、シーズン終了後に退団していたブレンダン・ガンがKLシティFCに加入することがクラブ公式SNSで発表されています。代表でもプレーするガン選手は、アジアカップ2023から先日の2026年W杯アジア2次予選にも所属クラブなしの状態で出場していました。なお、ガン選手については、これまでスリ・パハンFC入りが濃厚と封じられていましたが、家族の性格なども考慮してクラン・バリー(クアラルンプールを中心とした首都圏)に残ることを決め、さらにその決断にはさほど時間がかからなかったと述べています。

36歳のガン選手は、昨季末に退団しジョホール・ダルル・タジムFCに加入したものの、今季は期限付きでKLシティFCに移籍したデクラン、ラインのランバート兄弟、タイでもプレー経験があるニック・スウィラッド(スリ・パハンFCから加入)、昨季はクダ・ダルル・アマンFCでプレーし、やはり2シーズンぶりの復帰となるK・パルディバンらとともに新戦力として、今季のスーパーリーグに臨みます。

この他、KLシティFCは元代表GKハフィズル・ハキムが3部リーグのハリニ・スランゴールFTから加入したことを発表しています。代表戦8試合に出場経験があるハフィズル選手は30歳で、スーパーリーグのペラFCやペナンFCなどでもプレーし、昨季は3部M3リーグのハリニ・スランゴールFTでリーグ戦24試合中22試合に先発して全てフル出場しています。KLシティには代表GKのアズリ・ガニがいますが、控えとなっていたU23代表GKアジム・アル=アルミンをスランゴールFCに放出しており、経験豊富なハフィズル選手の獲得で選手層は暑くなりそうです。

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2020年に加入したスランゴールでは4シーズンで79試合に出場し、13ゴール15アシストという記録を残しており、昨季もキャプテンを務めたガン選手の退団はサッカーファンを驚かせました。これについてガン選手は、KLシティFC加入が決まるとその真相を明らかにしています。「2023シーズン終了後、2024年シーズンの成功を継続するために、自分の将来についてスランゴールFCと話し合う機会が与えられることを楽しみにしていたが、残念ながら、スランゴールFCの経営陣は私がチームに残るために話し合ったり、交渉したりする余地を与えてくれなかった。」と投稿し、退団が不本意なものだったことを明らかにしています。

ともに首都圏に本拠地を持つKLシティFCとスランゴールFCの対戦は「クラン・バリー・ダービー」と呼ばれ、昨季もサポーターが衝突してケガ人が出るなど激しいライバル関係で有名なカードです。近年は2021年マレーシアカップ優勝から3季続けてカップ戦の決勝に進んでいるKLシティFCに対して、タイトル争いに絡むことがないスランゴールFCという図式になっていました。今回のガン選手の移籍は遺恨とは言わないまでも、ガン選手のSNS投稿を見る限りではモヤモヤが残る移籍のようですので、今季のクラン・バリー・ダービーの良いアクセントになりそうです。

スランゴールのガーナ出身CBはペナンへ期限付き移籍

スランゴールFCはガーナ出身のDFリッチモンド・アンクラがペナンFCへ期限付きで移籍することを発表しています。2022年5月にガーナ1部のアクラ・ライオンズFCからスランゴールFCのU23チーム、スランゴールFCIIに移籍したリッチモンド選手は24歳で、190cmと長身が魅力のCBです。昨季はトップチームのスランゴールFCで4試合、U23チームのスランゴールFC IIで6試合にいずれも先発してフル出場しています。

なおペナンFCはキャプテンのCBラファエル・ヴィトール(ブラジル)が昨季から残留し、新加入でベトナムリーグでのプレー経験があるFWロドリゴ・ディアス(ブラジル)と2名の外国籍選手がおり、リッチモンド選手が3人目の外国籍選手となります。昨季はヌグリスンビランFCでプレーしたU23代表GKシーク・イズハンもスランゴールFCからペナンFCに期限付き移籍しています。

PDRMにはカザフスタンリーグのチームメート2名が加入

昨季は11勝6分11敗で8位に終わったPDRM FCは、ナイジェリア出身のDFフェイス・フライデー・オビロルとMFチディ・オスチュクウの加入を発表しています。33歳のオビロル選手は189cmの長身CB、一方オスチュクウ選手は30歳のMFで両選手とも昨季はカザフスタン1部のFKアクスでプレーしており、このFKアクスでは昨季は帯ロル選手は26試合に、オスチュクワ選手は22試合に出場しているということです。

昨季のPDRMには24試合に出場したやはりナイジェリア出身の長身のCBジェイムズ・オクウォサがいましたが、今季は同じスーパーリーグのクチンシティFCと契約しており、オビロル選手の獲得でその穴が埋まっています。またオスチュクワ選手はU20W杯にも出場経験があり、今季の指令塔として期待されています。

PDRM FCの外国籍選手は、昨季は11ゴールを挙げてチーム得点王となったFW鈴木ブルーノ、ヨルダン代表MFファディ・アワド、ミャンマー代表DFチョー・ミン・ウーの3名が残留しています。

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