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2月27日のニュース
ファイサル・ハリムの韓国戦ゴールがアジアカップ2023のベストゴールに選出
コンサートで破損のピッチが今月中に回復しなければ来月のW杯予選はブキ・ジャリル以外での開催も
ペラFCはゼオン・ゾイシア芝への張り替えを今季終了後に希望

ファイサル・ハリムの韓国戦ゴールがアジアカップ2023のベストゴールに選出

アジアサッカー連盟(AFC)は、カタールで開催されたAFCアジアカップ2023でマレーシア代表FWファイサル・ハリムがの韓国戦で決めた同点ゴールが大会ベストゴールに選ばれたことを、公式サイト上で発表しています。

アジアカップ2023のベストゴールは、今大会の全132ゴールの中から、日本代表の中村敬斗選手がグループステージのベトナム戦で決めたゴール、韓国代表のソン・フンミン(孫興民)が準決勝のオーストラリア戦で決めたゴール、ヨルダン代表のムーサ・アル=タアマリが準決勝の韓国戦で決めたゴールなど8つのゴールの中から投票で選ばれる今大会のベストゴールは、その投票締め切りが2月25日となっていました。

AFCの公式サイトによると、ファイサル選手が全投票の85%で1位、ヨルダン代表のムーサ・アル=タアマリ選手が同8%、韓国代表のソン・フンミン(孫興民)が同5%と圧勝でした。マレーシアサポーターの皆さん、お疲れさまでした。

ベストゴールを受賞したファイサル選手のゴール(4:55辺りから)-アストロ・アリーナの公式YouTubeチャンネルより

コンサートで破損のピッチが今月中に回復しなければ来月のW杯予選はブキ・ジャリル以外での開催も

マレーシアサッカー協会(FAM)のハミディン・アミン会長は、2月24日に英国のシンガーソングライター、エド・シーランのコンサートが行われたブキ・ジャリル国立競技場について、3月上旬に視察を行うことを明らかにしています。その上で、コンサートではステージが建設されるなどして破損したピッチが視察時までに回復していない場合には、3月26日に予定されているFIFAワールドカップ2026アジア2次予選のオマーン戦を、ジョホール・ダルル・タジムFCのホーム、スルタン・イブラヒム・スタジアムあるいはトレンガヌFCのホーム、スルタン・ミザン・ザイナル・アビディン・スタジアムに移して行う可能性があることに言及しています。

昨年1月から改修工事が行われていたブキ・ジャリル国立競技場は、同時にピッチを高麗芝の一種であるゼオン・ゾイシア芝に張り替える作業も行っていましたが、張り替え工事直後の11月22日に英国のロックバンド、コールドプレイがコンサートを行ったことにより、芝の一部は根付くことができなかった上、一部では土がむき出しになる事態となりました。そして12月8日に開催されたマレーシアカップ決勝では、その芝が剥がれたり捲れたりした結果、選手がその芝に滑ったりつまづいたりするなど危険な場面が見られたことから、代表チームのサポーターは、ブキ・ジャリル国立競技場の運営管理会社であるマレーシア・スタジアム社を激しく非難する事態になっていました。

また同じ会見の席上でハミディンFAM会長は、3月のオマーン戦に臨む代表メンバーは試合の1週間前の3月21日に発表される予定であることも明らかにした上で、次のように述べています。「キム・パンゴン監督は現在、最終メンバーを選抜中である。(国内リーグの)スーパーリーグは5月に開幕するため、プレシーズンのトレーニングを始めているクラブがある一方で、未だオフシーズンのクラブもある。そのため代表候補合宿を開催するの難しい状況がある。」

W杯アジア2次予選ではD組のマレーシアは、昨年行われた初戦のキルギス(ホーム)に4-3、続く台湾戦(アウェイ)は1-0と2連勝し、ここまで1勝1分のオマーンを抑えてグループ首位となっています。3月21日はオマーンのホームで、そして3月26日はホームでの対戦が控えています。

ペラFCはゼオン・ゾイシア芝への張り替えを今季終了後に希望

マレーシアスーパーリーグ所属各クラブのホームは、多くがカウグラス(アカツメクサ)と呼ばれる草のピッチが大半です。雨が降るとボールの転がりが悪くなるだけではなく、水捌けが悪句、ピッチ状に水溜りができやすくなるこのカウグラスについて、マレーシア政府の青年スポーツ省は、ジョホール・ダルル・タジムFCのオーナーでジョホール州皇太子のトゥンク・イスマイル殿下の金銭的支援を受けて、カウグラスを高麗芝の一種であるゼオン・ゾイシア芝に張り替えるよう提案しています。

この提案に全てのMリーグクラブが同意したわけではありませんが、ペラFCはこの提案に同意しているクラブの一つです。そのペラFCは、本拠地のペラスタジアムのピッチをゼオン・ゾイシア芝へ張り替える工事を今季開幕前ではなく、今季終了後に行いたい方針であるとマレーシアの通信社ブルナマが報じています。

ペラFCのボビー・ファリド・シャムスディンCEOは、ピッチ張り替えの提案には感謝の気持ちがあるものの、開幕前に張り替え工事を始めるにはいくつか障害があると話しています。このため開幕前にはピッチの排水設備の改善作業を行うにとど止め、ピッチの張り替え自体は今季終了後となる来年の4月以降に行いたいとしています。

「排水設備の改善作業とともにピッチの張り替えを行うと、工事は今季が開幕する5月10日までには終わらない可能性があり、たとえ工事が完了しても張り替えた芝が根付くには数ヶ月を要することから、リーグ開幕に間に合わないという懸念がある。その場合、ペラFCはペラスタジアムではなく他のスタジアムを使用する必要があるが、その場合にはペラ州マンジュンにあるMPMスタジアムが候補になるが、MPMスタジアムの照明の明るさは、(リーグを主催する)マレーシアンフットボールリーグ(MFL)の基準に達してない。このため、MPMスタジアムで試合を行う場合、試合時間は日没前ということになるが、その試合時間では集客が期待できないため、ペラスタジアムで夜間に試合を行うことを優先したい。」と説明したボビー・ファリドCEOは、ペラスタジアムの芝張り替えを強行し、MPMスタジアムの照明をMFLの基準に合わせて改修しても、ペラスタジアムの芝が根付けばMPMスタジアムでの試合開催は無くなるので、照明の改修工事費用が無駄になるとも話しています。

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