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2月25日のニュース
KLシティFC-給料未払いは4ヶ月ではなく2ヶ月分
MFL-KLシティとクダには給料未払い問題解決方法を今週末までに提示を求める

マレーシアU23代表FWルクマン・ハキムが加入したY.S.C.C.横浜がいよいよ本日、今季開幕戦を迎えましたが、ルクマン選手は残念ながらベンチ外でした。マレーシアU23代表は3月18日から26日までのFIFAマッチカレンダー期間にインドU23代表との試合が予定されており、その前の合宿期間も考えると、ルクマン選手が出場できそうなのは今日の試合以降では、3月3日のFC大阪戦、そして3月9日の松本山雅FC辺りまでになりそうです。今季10ゴールを目標に挙げているルクマン選手ですが、U23代表合流前に是非、爪痕を残して欲しいですが、果たしてどうなるでしょうか。

KLシティFC-給料未払いは4ヶ月ではなく2ヶ月分

2ヶ月でも4ヶ月でも未払いなのは変わらないのになぁ。

このブログでも何度か取り上げているKLシティFCの監督、コーチ、選手への給料未払伊がこれまで報道されている4ヶ月分ではなく、10月と11月の2ヶ月分だと、クラブの運営に関わるクアラルンプールサッカー協会(KLFA)が説明していると、英字紙ニューストレイトタイムズが報じています。。

給料未払い問題が最初に報じられた昨年末から何の説明も行ってこなかったKLシティFCですが、先週、クラブ公式SNSなどを使って記者会見が行われることが告知されました。2月23日に開かれた会見にはKLFAのカリド・サマド会長、KLシティFCのスランリー・バーナードCEOらが出席、そしての席上では未払いになっている給料は10月と11月の2ヶ月分であると説明されています。

カリドKLFA会長は給料未払い問題の原因について、自身がクアラルンプールを統括する連邦直轄地大臣を務めていた2019年には、最大スポンサーのクアラルンプール市役所(DBKL)はクラブの運営資金として年間1000万リンギ(現在のレートで3億1500万円)を計上していたが、2020年以降は半額の500万リンギとなり現在も変わらないままだと述べています。

今季に関してはDBKLからの500万リンギなどを含め800万リンギまでは集められたものの、200万リンギが不足しており、それが給料未払いの原因となっていると説明しています。またこの他、従来は11月で終わるシーズンが、スーパーリーグを運営するマレーシアンフットボールリーグ(MFL)の意向で12月までずれ込んだこともあり、契約期間外となった12月に試合があったことから、この間の給料については、選手たちと協議する予定であるとしています。

さらに今季のスーパーリーグが5月開幕となったことで、従来なら契約期間となっている1月と2月は選手と契約を結ばなかったためにその分の給料が発生しなかったことも、未払い給料が2ヶ月分にとどまっている理由であるとしています。

またかリドKLFA会長は、KLシティFCの育成クラブとして運営してきたM3リーグのKLローヴァーズFCを売却することも検討中であることも明らかにしています。いずれもKLFAが運営に関わっているKLシティFCとKLローヴァーズが同じリーグでプレーすることはMFLの規定に抵触することがその理由であることに加え、その売却益をKLシティFCの給料未払い問題解決に振り分けたい意向もあるようです。

また英字紙スターによると、昨年クラブの民営化を進めるために株式の過半数を購入してオーナーとなることを表明していたリナイグループは、結局、全株式の10%を購入しただけだったことで、当初予定していた資金調達の失敗、さらには民営化の失敗につながったとも伝えており、KLシティFCは現在も新たなオーナーを探している最中だということです。

さらに現在の給料未払い問題は解決するまでに3月いっぱいはかかると予想されるとして、KLシティFCのスタンリー・バーナードCEOは、今季の新チームの契約選手発表は4月20日に、またプレシーズンの練習開始も同時期になるだろうと話しています。既にプレシーズンのトレーニングを始めているクラブがある中で、リーグ開幕まで1ヶ月を切っている4月20日からの練習開始は、今季のKLシティFCが厳しいシーズンを送ることを暗示しています。

MFL-KLシティとクダには給料未払い問題解決方法を今週末までに提示を求める

マレーシア1部リーグのスーパーリーグを運営するマレーシアンフットボールリーグ(MFL)は、独立期間である第一審機関(FIB)が給料未払い問題が未解決となっているKLシティFCとクダ・ダルル・アマンFC(クダFC)に対し、来週末を期限として問題解決方法などを書面で提出することを求める方針を決定したことを明らかにしています。なお、MFLのスチュアート・ラマリンガムCEOは、KLシティFCは未払い給与の支払いの道筋に関する書類を既に提出したが、クダFCからの書類の提出は未だないと述べています。

上の記事でも取り上げた通り、クアラルンプールサッカー協会(KLFA)のカリド・サマド会長は、KLシティの選手とコーチは昨季の10月と11月分の2か月分の給与が支払われていないことを明らかにしています。またケダFCは選手たちに昨季の4か月分の給料を支払っていないと報じられています。

これを報じたマレーシアの通信社ブルナマは、MFLは期限までに書類が提出されず問題が解決されない場合、勝点剥奪などの懲罰的措置だけでなく、今季のスーパーリーグに出場するための国内ライセンスを剥奪する可能性もあるとしています。

また同じ記事内で、MFLのスチュアートCEOは、特別昇格の候補となっているM3リーグのクラブに対して、来週中にFIBが各クラブの関係者と面接する予定があることも明らかにしています。昨季リーグ最下位となったクランタンFCは、給料未払い問題を理由に今季のスーパーリーグ出場に必要となる国内クラブライセンスが発給されず、現在スーパーリーグは13チーム編成となっているため、MFLは既に11月に昇格書類を提出しながら、やはり国内クラブライセンスが発給されなかったM3リーグのクラブを対象に「特別昇格」という特例での昇格を認める方針を明らかにしています。

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