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4月21日のニュース
U23アジアカップ-マレーシアはベトナムにも敗れてグループステージ敗退決定
スランゴールFC主催の「スランゴール・アジア・チャレンジ2024」の出場チーム発表

U23アジアカップ-マレーシアはベトナムにも敗れてグループステージ敗退決定

XIグループステージD組第1節を終えてグループ首位のベトナムと対戦するマレーシアのフアン・トーレス監督は、0-2で敗れたウズベキスタン戦の先発から3名を入れ替えています。ファーガス・ティエニー(ジョホール・ダルル・タジムFC -JDT II)のワントップからムカイリ・アジマル(スランゴールFC)とのツートップとし、その後ろに左からルクマン・ハキム(J3 Y.S.C.C.)、ノーア・レインとムハマド・カリリ(いずれもスランゴールFC)、ナジムディン・アクマル(JDT II)を中盤に配置、そして4バックには左にウマル・ハキーム(JDT II)、センターバックはウバイドラー・シャムスル(トレンガヌFC)とハリス・ハイカル、そして右にはジクリ・カリリ(いずれもスランゴールFC)の2−2−4いう布陣を選択しています。

U23代表同士の対戦では2013年の東南アジア大会を最後にベトナム戦では勝利がないマレーシアですが、6分には左サイドをナジムディン・アクマルからムカイリ・アジマルとつなぎ、ムカイリからゴール前のルクマン・ハキムへクロスを送りますが、これはオフサイドの判定。一方のベトナムも17分に左サイドからクロスに合わせたシュートを放ちますが、これもやはりオフサイドでした。その後もマレーシアは高い位置でのプレスでベトナムからボールを奪う機会を作るものの、精度の低いパスなどのせいでシュートまで持ち込むことができません。

そして39分にはウバイドラー・シャムスルがヴォー・グエン・ホアンを押し倒してペナルティエリアの外やや右サイドでPKを与えてしまいます。これをクアット・ヴァン・カンが見事なカーブを描くシュートを左足から放つと、飛び込んだGKアジム・アル=アミンの指先をかすめてゴールに吸い込まれ、ベトナムが先制します。

前半は共にイエロー3枚をもらったベトナムとマレーシアですが、マレーシアは後半に入っても積極的に仕掛けますが、パスを受ける選手がゴールに背を向けた状態であることが多く、結局、後ろや横へのパスに終始し、そこが起点になかなかななず、さらにパスミスを奪われてカウンターのピンチにも直面します。

そんな中で、前半で得点につながるPKを与えたウバイドラー・シャムスルが、今度はカウンターからの速攻を止めようとして、今度はブイ・ヴィ・ハオを自陣ペナルティーエリア内でを倒してPKを与えてしまいます。これをヴォー・ホアン・ミン・コアゴール左隅に決決めて、ベトナムがリードを2点に広げます。ここからマレーシアのフアン・トーレス監督は、ノーア・レイン以外の中盤3人に交代カードを切りますが、代わって入ったシャヒール・バシャー、ハキミ・アジム、アリフ・イズワンらもこの状況を変えるには至らず、このまま試合終了。2戦連続の完封負けでマレーシアはグループステージ敗退、一方のベトナムはベスト8進出を決めています。

この試合のハイライト映像。スタジアム・アストロのYouTubeチェンネル

AFC U23アジアカップ2024 グループステージD組第2節
2024年4月20日@カリファ国際スタジアム(アル・ライヤーン、カタール)
マレーシアU23代表 0-2 ベトナムU23代表
⚽️ベトナム:クアット・ヴァン・カン(39分)、ヴォー・ホアン・ミン・コア(60分PK)
🟨ベトナム(3):ホー・ヴァン・クン、ヴォー・グエン・ホアン、グエン・マイン・ハング
🟨マレーシア(4):ムハマド・カリル、ウバイドラー・シャムスル、ムカイリ・アジマル、ハキミ・アジム

グループ1位D組のもう1試合は優勝候補のウズベキスタンがクウェートを5-0と一蹴し、グループステージ突破を決めています。4月23日の最終節では同じく全勝のベトナムとグループ1位突破をかけて対戦します。

AFC U23アジアカップ2024 グループステージD組第2節
2024年4月20日@アル・ジャヌーブ・スタジアム(アル・ワクラ、カタール)
クウェートU23代表 0-5 ウズベキスタンU23代表
⚽️ウズベキスタン:アリベク・ダブロノフ(32分)、ムハマドコディル・ハムラリエフ(49分)、ディヨール・ホルマトフ(86分PK)、ホジマト・エルキノフ(55分)、クサイイン・ノルチャエフ(90+6分)
🟨クウェート(4)
🟨ウズベキスタン(1)
🟥クウェート(1)

勝点
1 ウズベキスタン 2 2 0 0 8 1 7 6
2 ベトナム 2 2 0 0 5 1 4 6
3 マレーシア 2 0 0 2 0 4 -4 0
4 クウェート 2 0 0 2 1 8 -7 0

スランゴールFC主催の「スランゴール・アジア・チャレンジ2024」の出場チーム発表

今季開幕を5月10日に控え、スランゴールFCはプレシーズンマッチの一環として4年ぶりの開催となる「スランゴール・アジア・チャレンジ2024」の開催を発表していましたが、その詳細がクラブ公式サイトで発表されています。

今回の大会は4月26日と28日の2日間に渡り、スランゴールFCのホーム、MBPJスタジアムで開催されますが、今回はスランゴールFC以外の参加3チームが発表されています。

ヤング・エレファンツFC(ラオス)
ラオスのヴィエンチャンを本拠地とする2015年創設のクラブで、2022年にラオス1部リーグを13勝5分0敗で初優勝すると、翌2023年も12勝2分0敗で連覇を果たし、過去2シーズンは国内リーグ無敗を継続中。

バレスティア・カルサFC(シンガポール)
シンガポールプレミアリーグのクラブで、前身のファトゥル・カリブは今から126年前の1898年創設の東南アジア最古のサッカークラブ。 その後名称を変えたバレスティア・セントラルFCとクレメンティ・カルサFCが2002年に合併し、現在のクラブとなった。ホームのトア・パヨー・スタジアムは、かつてバレスティア・セントラルがホームとしていた。監督は2017年から2021年までマレーシアサッカー協会(FAM)のテクニカル・ディレクターを務めていたオランダ出身のピーター・デ・ルー氏で、在籍選手には、FW深代陸、MF杉田将宏の両選手に加え、ライオン・シティー・セイラーズから移籍した2022年のシンガポールリーグ最優秀選手の田中幸大選手の日本人選手3名もいる。昨季2023年シーズンは4位。

ドゥリ・プンギラン・ムダ・マコタFC(ブルネイ・ダルサラーム)
ボルネオ島にある小国ブルネイ・ダルサラームのバンダル・スリ・ブンガワンを本拠地とする2000年創設のクラブ。クラブ名のドゥリ・プンギラン・ムダ・マコタはマレー語で皇太子を意味し、オーナーはハサナル・ボルキア国王の長男で皇太子のアルムタデー・ビラ殿下。2005から2008年まではマレーシアリーグに所属していたクラブで、2009年からはシンガポールリーグに所属しており、直近では2019年にリーグ優勝を果たしている。昨季2023年シーズンはシンガポールプレミアリーグ7位(9チーム中)

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コロナ禍前の2020年1月に開催された前回大会は、ハノイFC(ベトナム)、バンコク・ユナイテッドFC(タイ)、プルシブ・バンドン(インドネシア)の3チームが出場し、決勝ではバンコク・ユナイテッドFCがスランゴールFCをPK戦で破って、優勝賞金1万米ドルを獲得しています。直近のFIFAランキングではタイ、ベトナム、インドネシアが東南アジアトップ3ですが、前回大会と違い、これらの国のクラブが1つも出場しない今大会はやや寂しい気もしますが、秋春制移行のため、この時期がプレシーズンとなってしまっているマレーシアに対して、タイ、ベトナム、インドネシアはいずれも現在リーグ戦真っ盛りということもあり、招待が難しかったのでしょう。

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