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2月28日のニュース
サッカー協会会長-ネット上のレガシー帰化選手候補はほとんどが「偽者」
KLサッカー協会会長-KLローヴァーズ売却はKLシティの未払い給料問題解決のためではない
KLシティのランバート兄弟はジョホール移籍秒読みか

サッカー協会-ネット上のレガシー帰化選手候補はほとんどが「偽者」、協会主導での帰化選手獲得の予定なし

マレーシアサッカー協会(FAM)のハミディン・アミン会長は、マレーシアの血筋を持つとされるレガシー帰化選手の候補とされる海外の選手の多くが「偽者」であり、FAMはそう行った選手の動向には特に関心を払っていないと述べています。

ハミディン会長は、一部のメディアやブロガーなどが、ここ数週間の間にマレーシアの血筋を持つとして選手としてネット上で取り上げている海外選手たちの多くは「でっち上げ」や「誤情報」などによる偽者であり、またFAMがそういった選手たちに関心を持ち、帰化申請を支援する用意があるといった報道は誤りだと述べています。

「FAMがさらに若いレガシー帰化選手候補を探していると主張しているポータルサイトなどもあるが、そういったサイトで取り上げられている多くのレガシー帰化選手候補は偽者で、FAMは全く関心を持っていない。」とハミディン会長は述べています。

ここ数週間は特にヨーロッパでプレーするU23やU19などの年代で、マレーシア人の血筋を持つレガシー帰化選手候補が様々なサイトで紹介されており、その中にはMFナイム・ガルシア(21歳、スペイン、バルセロナB)、FWイーサン・ジョセフ・ウィートリー(18歳、英国、マンチェスター・ユナイテッドU18)、DFマッツ・デアイル(26歳、オランダ、ゴー・アヘッド・イーグルズ)らの名前が挙がっていました。

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マレーシア代表ではこれまで外国出身の8名の帰化選手と、それより多いレガシー帰化選手がプレーしており、先月のアジアカップ2023では、マレーシアは香港と並んで14名と最も多い帰化選手を出場登録したチームでした。14名の内訳は帰化選手がエンドリック、パウロ・ジョズエ(以上ブラジル)、モハマドゥ・スマレ(ガンビア)、ロメル・モラレス(コロンビア)の4名、レガシー帰化選手はマシュー・ディヴィーズ、、ラヴェル・コービン=オング、ナチョ・インサ、ダニエル・ティン、ドミニク・タン、スチュアート・ウィルキン、ダレン・ロック、ブレンダン・ガン、ジュニオール・エルドストール、ディオン・コールズの10名でした。

KLサッカー協会会長-KLローヴァーズ売却はKLシティの未払い給料問題解決のためではない

給料未払い問題が未解決のKLシティFCの運営に関わるクアラルンプールサッカー協会(KLFA)が先週、記者会見を開き、同時に所有する3部のM3リーグに所属するKL ローヴァーズの売却を検討していることが明らかになりました。その席上でKLローヴァーズの売却益は、未払いとなっているKLシティFCの選手、監督、コーチの給料に当てられることも説明されていました。

しかしスポーツ専門サイトのスタジアム・アストロによるとその後、KLFAのカリド・サマド会長は、KLローヴァーズの売却目的はKLシティFCの給料未払い問題解決のためだけではないと説明したということです。なお昨季M3リーグ準優勝のKLローヴァーズは、特別措置により1部スーパーリーグへの昇格が噂されており、カリド会長はKLローヴァーズの売却は、新たなオーナーを探すことがが目的で「KLローヴァーズはオーナーとしてクラブの株式を買い取る新たな出資者を探しており、現在、複数の候補者と話し合いを進めている」と説明しています。

KLローヴァーズCEO-クラブはKLサッカー協会のものではなく、クラブを売却する権利がない

しかし、上のような記事が出た一方で、KLローヴァーズからは、クラブはKLFAが所有しておらず、というKLローヴァーズのアズノル・ズルカルナイン・アジズCEOの発言をマレーシア語紙ブリタハリアンが報じています。

この記事によると2021年発足のKLローヴァーズは、2023年12月からその株式100%をある企業が所有しており、そもそもKLFAにクラブを売却することはできないということです。そして特別措置によるスーパーリーグ参加のための国内クラブライセンス申請を行う前に、所有権はKLFAからこの企業への移動が完了しているということです。さらに前述のカリド・サマドKLFA会長の発言と矛盾するこの内容について、アズノルCEOは、カリドKLFA会長の発言は、KLローヴァーズの潜在的なスポンサーを混乱させるものだとして非難しているということです。

またアズノルCEOは今週にも行われる第一審機関(FIB)による国内クラブライセンス発給のための審査について、クラブの経営能力やスポンサー、選手の福利厚生に関する取り組みなどをもとに正しい判断が下されると信じていると述べ、スーパーリーグ参入ももとにクラブをより発展させたいと述べています。

KLシティのランバート兄弟はジョホール移籍秒読みか

昨季はいずれもKLシティFCでプレーしたレガシー帰化選手のライン・ランバートとデクラン・ランバートの双子兄弟が揃ってジョホール・ダルル・タジムFCに移籍する可能性があると、サッカー専門サイトのスタジアム・アストロが報じています。

給料未払い問題を抱えるKLシティFCは、今年に入ってMFアクラム・マヒナンがトレンガヌFCに、U23代表でもプレーするGKアジム・アル=アミンがスランゴールFCにそしてマレーシア国籍を取得したFWロメル・モラレスがジョホール・ダルル・他ジムFCへ移籍するなど、主力選手の流出が続いています。

クアラ・ルンプール生まれながら父親の母国オランダで育ったランバート兄弟は、2021年途中にオランダ2部のFCデン・ボスから移籍したMFのライアン選手はKLシティでは64試合に出場して4ゴールを、2022年にやはりFCデン・ボスから移籍したDFのデクラン選手は61試合に出場して1ゴールを挙げています。

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