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2月15日のニュース
ジョホールがリーグ11連覇を目指して始動
トレンガヌは元オランダU19代表DFを獲得か
マレーシア人審判が26年W杯の主審候補に選出
協会はさらにルーツ帰化選手招集を検討か

ジョホールがリーグ11連覇を目指して始動

マレーシアスーパーリーグ10連覇中のジョホール・ダルル・タジムFCは、2季ぶりに監督に復帰したエクター・ビドリオ監督の下、今季に向けての練習を2月14日に開始したとスポーツ専門サイトのスタジアム・アストロが報じています

練習初日にチームに合流したのはベルクソン・ダ・シウバ、フェルナンド・フォレスティエリ、ヘベルチ・フェルナンデスらFW陣の他、新加入のFWニコラオ・ドゥミトル・カルドーソ(タイ1部ブリーラム・ユナイテッドから移籍)とMFムリロ・エンリケ(前韓国1部水原FC)も練習に参加しています。

マレーシア人選手ではDFフェロス・バハルディン、MFホン・ワン、MFナズミ・ファイズ、MFサフィク・ラヒムらの姿もチームの練習場となっているパダン・セリ・ゲラムも見られたということです。

なお父君のスルタン・イブラヒムが1月31日付でマレーシア国王に就任し、ジョホール州を不在にするため皇太子から摂政となったチームオーナーのトゥンク・イスマイル殿下は、今季のプレーシーズンツアーを、過去数年行ってきたアラブ首長国連邦のドバイではなく、スペインとポルトガルで行うことを明らかにしています。

トレンガヌは元オランダU19代表DFを獲得か

昨季はスーパーリーグ6位のトレンガヌFCは先日、ジョホール・ダルル・タジムFCから、いずれもマレーシア代表としてアジアカップ2023に出場したFWサファウィ・らシドとFWアキヤ・ラシドが期限付きで移籍したことを発表しています。さらにその直後には、昨季はクランタン・ユナイテッドで10ゴール(25試合)を挙げているナイジェリア出身FWイスマヒール・アキナデの加入も発表しています

そのトレンガヌに、今度は元オランダU19代表のDFが加入しそうだと、マレーシア語紙のブリタ・ハリアンが報じています。この記事によるとこの選手は31歳のマシュー・ステーンフォールデンで、ウズベキスタン・スーパーリーグのパフタコール・タシケントFCの2023年シーズンまでの4連覇に貢献した選手だということです。ステーンフォールデンはフェイエノールトの下部組織で育った長身のセンターバックで、オランダU19代表でのプレー経験もあります。

今季のトレンガヌは外国籍選手6名体制(リーグの規定は最大9名まで登録可能)で臨む方針を明らかにしており、11ゴールを挙げて昨季のチーム得点王となったFWイヴァン・マムット(クロアチア)、MFヌリーロ・トゥクタシノフ(ウズベキスタン)、DFアルグジム・レゾヴィッチ(モンテネグロ)の残留組と、前述のアキナデ選手の4名は既に確定しており、ステーンフォールデン選手が加入すると5人目の外国籍選手となります。

なおレゾヴィッチ選手は既にマレーシアで5シーズン以上プレーしていることから昨年、代表入りを目指してマレーシア国籍取得の申請を行なっており、今期中にマレーシア国籍を取得できれば、チームの外国籍選手枠が一つ空く可能性もあります。

マレーシア人審判が26年W杯の主審候補に選出

マレーシアサッカー協会(FAM)は、マレーシアスーパーリーグで審判を務めるナズミ・ナサルディン氏が2026年FIFAワールドカップ主審候補の1人となったと発表しています。

ナズミ氏は2010年からスーパーリーグの審判を務めており、昨年9月にはACLのブリーラム・ユナイテッド(タイ)対浙江FC(中国)の試合でVARが導入された試合で初めて主審を務めたマレーシア人審判となった他、モハマド・ザイル・ハリル・タンとモフド・アリフ・シャミル・アブド・ラシド両審判とともにACLの6試合で審判を務めています。さらに、ナズミ氏は2023年のサウジアラビアリーグのいくつかの試合の審判にも招待された。

またFAMは「国際サッカー連盟(FIFA)とアジアサッカー連盟(AFC)が定めた要件に従って、AFCとFIFAの最高峰の試合に任命されるすべての審判はVARライセンスを取得する必要がある」ことから、国内審判にもVAR審判ライセンスを取得する取り組みを開始しているということです。なおナズミ氏は2023年8月にマレーシア初のFIFA認定VAR審判員となっています。

協会はさらにルーツ帰化選手招集を検討か

英字紙ニューストレイトタイムズは、マレーシアサッカー連盟(FAM)は代表チーム強化のために、両親や祖父母がマレーシア人でありながら国外生まれ育ったマレーシアにルーツを持つ帰化選手(ルーツ帰化選手)を招集する予定があると報じています。

FAMのノー・アズマン・ラーマン事務総長は、FAMは他国リーグでプレーするルーツ帰化選手の候補を注意深く監視していると述べる一方で、これらの選手は代表入りするために、まずマレーシアのパスポートを取得する必要があることから、新たな帰化選手を獲得するかどうかはキム・パンゴン代表監督と、フアン・ガリド代表コーチ兼U23とU20代表監督の要望次第であると話しています。

ヌール・アズマン事務局長によると、FAMは評価のためにガリド氏に3~4名のルーツ帰化選手候補を提案しているということです。なお先日、カタールで開催されたアジアカップ2023に出場したマレーシア代表はルーツ帰化選手10名を含む13名の帰化選手を擁していました。

この記事によると、マレーシアにルーツがある選手として、いずれもオランダ1部ヘラクレス・アルメロのMFセム・シェルパーマン(21歳)とFWディエゴ・ファン・オールショット(18歳)、英国3部ウィガン・アスレティックのMFクリストファー・ジョン・バーナード・ゼー(20歳)の名前が上がっており、この3名はいずれも祖母がマレーシア出身ということです。

他には、マンチェスター・ユナイテッドU21のストライカー、イーサン・ウィートリー(21歳)、マンチェスター・シティU15のMFダニエル・バティ、英国2部バーミンガムシティのMFアルフィー・ジェイムズ・チャン(18歳)や、オランダ1部PSVアイントホーフェンのFWジェイソン・ファン・ダイフェン(18歳)、その弟で同U18に所属するロビン・ファン・ダイフェン(17歳)の名前も上がっています。

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