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2月14日のニュース
AFCカップ2023/24東南アジア地区準決勝-最後の大会でサバFCはマッカーサーFCに敗れる
AFCカップ2023/24東南アジア地区準決勝-日本人3選手を擁するプノンペン・クラウンFCも同じく豪クラブに苦杯

マレーシアは週末は中国正月で連休でしたが、先週半ばから体調を崩してしまい、外でなる爆竹やライオンダンスのお囃子を聴きながら、家で静かに過ごす「寝正月」になってしまいました。その間、国外ではアジア杯の決勝、国内ではノーア・レインのスランゴール加入や邦本宜裕選手のジョホール退団と中国2部遼寧鉄人移籍、サファウィ・ラシドとアキヤ・ラシドのジョホールからトレンガヌへの期限付き移籍、などニュースは色々とありましたが、今となってはニュースと呼ぶには鮮度が下がってしまいましたので、この辺りはスルーして、最新のニュースをお伝えします。

最後のAFCカップでサバは地区プレーオフで敗退

ACLに次ぐAFC主催大会のAFCカップは、来季からはACL2と名称が変更されることが決まっており、AFCカップとしては今季が最後の大会となります。このAFCカップは、2015年にジョホール・ダルル・タジムFCが東南アジア勢としては初めて優勝し、2022年にはKLシティFCが準優勝するなど、マレーシア勢にとっては縁起の良い大会でもあります。今季マレーシアからは2チームが出場していますが、トレンガヌFCはグループステージは無敗ながら敗退した一方で、サバFCはグループステージを1位抜けして東南アジア地区準決勝に進んでいます。

昨季のマレーシアリーグが終わったのが12月半ば、そして今季の開幕は5月ということもあり、現在は国内は完全にオフシーズン。さらに給料未払い問題が噂されているサバにとっては難しい状況下ながら、準決勝はオーストラリアのマッカーサーFCと相手のホームで対戦しました。

両チームの先発XIは以下の通り、サバは元代表GKカイルル・ファーミ、そしてアジアカップに出場したマレーシア代表から戻ったDFドミニク・タン、MFスチュアート・ウィルキン、MFダニエル・ティン、 FWダレン・ロックの代表組4名に、6名の外国籍選手が加わった布陣でした。しかしアジアカップ直前にインドネシア代表落ちしながらも、チームに合流していたサディル・ラムダニが試合直前のケガでベンチ外となったことはサバにとっては痛手でした。

ほぼ2ヶ月ぶりの試合で立ち上がりから明らかに動きが悪いサバFCに対して、リーグ戦真っ最中、しかもこの試合までリーグ戦7試合負けなしと好調のマッカーサーFCが運動量でも大きく上回りますが、それでもサバFCがなんとか耐え凌ぎます。しかし40分、右サイドに抜け出したジェド・ドルーがゴール前のウリセス・ダヴィラにパス。ダヴィラ選手は背後にいたパク・テスを交わしながら反転してシュートを放つとこれがポストに当たりながらもゴールイン。メキシコ出身の大ヴィラ選手のゴールでマッカーサーFCが先制します。

前半を1-0とリードして終えたマッカーサーFCは後半開始直後に、今度はドルー選手が自陣からドリブルで一気にサバのペナルティエリアまで持ち込むと、追い縋るダニエル・ティンをかわしてゴールを決めてリードを広げます。一方のサバFCもティン選手やラモン・マチャド、さらにはジャフリ・フィルダウス・チュウがミドルシュートでゴールを狙うなどの好機を作りますが、得点には至りません。逆に80分には19歳ながらオーストラリアU23代表でもプレーするブラジル生まれのベルナルド・オリヴェイラが巧みなドリブルで中央から切り込みサバDFを集めると、スペースが空いた右サイドから走り込んできたドルー選手へパス。これを難なく決めて3-0としたマッカーサーFCが快勝、日程面での言い訳はできませんがフィジカル面では準備不足が見えたサバFCのAFCカップ挑戦はここで終了しています。

2024年2月13日@キャンベルタウン・スタジアム(ニューサウスウェールズ州ウメア)
マッカーサーFC 3−0 サバFC
⚽️マッカーサー:ウリセス・ダヴィラ(40分)、ジェド・ドルー2(46分、80分)
🟨マッカーサー(2):トミスラフ・ウスコク、ヤニ・ニコラウ
🟨サバ(3):ラモン・マチャド、コ・グゥンミン(高光民)、ジャフリ・フィルダウス・チュウ

この試合のハイライト映像。スタジアム・アストロの公式YouTubeチャンネルより

日本人3選手を擁するプノンペン・クラウンも同じく豪クラブに苦杯

東南アジア地区準決勝のもう一試合は、マッカーサーFCと同じAリーグのセントラル・コースト・マリナーズFCが、小川雄大、清水慎太郎、大瀬貴己の3選手を擁するプノンペン・クラウンFC(カンボジア)と対戦し、セントラル・コースト・マリナーズFCがライアン・エドモンソンのハットトリックを含め4-0でプノンペン・クラウンを破っています。この結果、いずれもAリーグのマッカーサーFCとセントラル・コースト・マリナーズFCが東南アジア代表の座をかけて地区決勝で対戦します。

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