ボラセパマレーシアJP

2月5日のニュース
クダがサントスとの国際親善試合開催を否定
スランゴールが3日連続で新戦力の加入を発表
ジョホールには元イタリアU19代表や元ポルトガルU21代表が加入
W杯予選で対戦のオマーン代表新監督にチェコ出身のヤロスラフ・シルハヴィー氏が就任

いよいよ明日から準決勝が始まるアジアカップ2023。マレーシアがいたグループステージE組からはマレーシアを除く3チームがベスト16に進み、さらにヨルダンと韓国に至ってはベスト4まで進んでいます。マレーシア贔屓としては、今振り返ってみれば、実はこのE組がいわゆる「死の組」だったのではと思ってしまいます。なお、準決勝に残った4チームでは、スランゴールFCでプレーするノー・アル=ラワブデを筆頭にマレーシアスーパーリーグ経験者4名がいるヨルダンをボラセパマレーシアJPは応援します。

クダがサントスとの国際親善試合開催を否定

ペレやネイマールが在籍したこともあるブラジルの名門サントスFCがクラブ公式SNSで、マレーシアスーパーリーグのクダ・ダルル・アマンFCとの国際親善試合を2月17日に行うことを発表すると、リーグ10連覇中のジョホール・ダルル・タジムFCでも昨季2位の強豪スランゴールFCでもなく、なぜクダ?と驚きがマレーシアサッカーファンがざわつきましたが、その後クダが、この試合について何も合意されていないことを明らかにしています。

現在空席となっているクラブCEOの代行を務めるシャールル・サムスディン氏の名前で行われたクラブ公式SNSへの投稿では、今年初めにプロモーターから国際親善試合の開催を持ちかけられたものの、(スーパーリーグの5月開幕を控えて)チームとしての練習は始まっておらず、対戦する準備ができていないと回答したということです。

しかし先日、2月17日と試合開催日を含めたサントスFCの公式発表を知ったクダ側がプロモーターに連絡をとったところ、先方からは誤解があったこと謝罪するという回答を受け取ったと説明しており、サントスFC対クダの対戦は残念ながら実現しないということです。

スランゴールが3日連続で新戦力の加入を発表

昨季のスーパーリーグでは2位となり、今季から始まるACL2に出場するスランゴールFCは、カーボベルデ出身のウィング、アルヴィン・フォルテスの加入を公式SNSで発表しています。2022年にタイ1部のラーチャブリーFCに加入したフォルテス選手はその後、ノーンブワ・ピッチャヤFCへ期限付き移籍し、2023/24シーズンは再びラーチャブリーFCに復帰し、タイリーグでは通算で39試合に出場し11ゴールを挙げています。

スランゴールFCは前日には、昨季33試合で25ゴールを挙げながら「ホームシック」を理由に退団したリーグ得点王エイロン・デル・ヴァイエに代わる新たなストライカーとしてチリ出身のロニー・フェルナンデス(ボリビア1部クルブ・ボリバルから加入)の獲得を、さらにその前日にはアジアカップ2023でベスト4に残っているウズベキスタン代表のセンターバック、、ウマル・エシュムロドフの獲得をそれぞれ発表しており、3日続けての新戦力獲得の発表となりました。

ジョホールには元イタリアU19代表や元ポルトガルU21代表が加入

リーグ10連覇中のジョホール・ダルル・タジムFCは、イタリアU19代表としてUEFL U19選手権にも出場した経験を持つニコラオ・ドゥミトルをタイ1部ブリーラム・ユナイテッドから獲得したことをクラブ公式SNSで発表しています。英国のノッティンガム・フォレストや韓国1部の水原三星ブルーウィングズでもプレー経験があるドゥミトルは主に左ウィングでプレーし、Transfermarktによると今季、ブリーラムではリーグ戦やカップ戦、ACLなど合計9試合に出場して1ゴール挙げる記録を残しています。

ジョホールはアジアカップ2023開幕前には、この大会にシリア代表に初招集されたアルゼンチン出身のMFジャリル・エリアスをアルゼンチンのサン・ロレンソから獲得すると、その後はUAE1部のバニーヤースSCからポルトガルU18代表やU21代表でのプレー経験もあるMFフランシスコ・ジェラルデスを、そしてブラジル出身のMFムリロ・エンリケをフィンランド1部セイナヨエン・ヤルカパッロケルホからそれぞれ獲得しています。

ACLエリート(ACLE)参戦が決まっているジョホールは、この他、一旦退団を発表したFWフェルナンド・フォレスティエリとの契約更新も行なっています。

W杯予選で対戦のオマーン代表新監督に前チェコ代表監督のヤロスラフ・シルハヴィー氏が就任

3月に再開するFIFAワールドカップ2026アジア2次予選でマレーシアと対戦するオマーンは、現在開催中のアジアカップ2023でグループステージ敗退が決まると直ちにブランコ・イヴァンコヴィッチ監督を解任しましたが、その後任として前チェコ代表監督のヤロスラフ・シルハヴィー氏が就任したことを英字紙タイムズオブオマーンが報じています。

62歳のシルハヴィー新監督は現役時代、ハードすぎる守備が有名なDFとしてならし、チェコリーグ史上最多レッドカード記録を持つ人物で、チェコ代表でのプレー経験もあります。その後は国内クラブのスラビア・プラハで監督を務めた後、2018年にチェコ代表監督に就任すると、2020年のUEFA欧州選手権ではベスト16でオランダを破りチームを準々決勝に導くなどの実績も残しており、昨年2023年までの56試合で指揮を取り、26勝10分20敗という成績を残しています。

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FIFAランキングではオマーンの74位に対し、同130位のマレーシアは、今回のアジアカップ2023のグループステージでは同87位のヨルダンに0-4、同86位のバーレーンには0-1で敗れています。しかしマレーシアはグループステージ最終戦となった韓国戦で3-3と引き分けるなど、最後はモチベーションが上がるような終わり方でしたが、オマーンは勝てばベスト16進出が決まる最終戦で格下のキルギスと引き分けてグループステージ敗退となっています。ここまでのアジア2次予選D組では2勝で首位に立つマレーシアは、3月21日にはマスカット、5日後の3月26日にはクアラ・ルンプールで1勝1敗の2位オマーンと対戦しますが、シルハヴィー新監督が2ヶ月弱でチームを掌握し切れなければ番狂わせもありそうです。

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