ボラセパマレーシアJP

12月24日のニュース
秋春制以降期間となる来季日程をMFLが発表-5月開幕、翌年4月閉幕の長丁場12ヶ月シーズンに
マレーシアはFIFAランキング130位で今年を終える-ランキング上げ幅は今季世界3位
今季最下位のクランタンFC監督が辞任し、インドネシアのクラブ監督就任へ
リーグ10連覇達成のジョホールがチケット売上益9000万円をパレスチナ支援などに寄付

秋春制以降期間となる来季日程をMFLが発表-5月開幕、翌年4月閉幕の長丁場12ヶ月シーズンに

マレーシアスーパーリーグを運営するマレーシアンフットボールリーグ(MFL)は公式サイト上で来季日程を発表しています。スーパーリーグはJリーグ同様に秋春制へ移行を進めていますが、移行は2026年まで2シーズンかけて行うことを発表しており、来季2024/25シーズンは、従来とは異なる5月開幕、翌年4月閉幕の12ヶ月となるようです。

2024年の年明け早々にはカタールでAFCアジアカップ2023年大会が開幕し、マレーシア代表は43戦ぶりにこの大会に出場します。また、3月にはFIFAワールドカップ2026アジア2次予選がある他、4月中旬にはマレーシアU23代表も出場するAFC U23アジアカップ2024年大会が開催されるなど、年初から代表戦やU23代表の試合が続きます。

さらにクラブレベルでは、AFCカップの東南アジアゾーングループステージを勝ち上がったサバFCは2月13日または14日に準決勝が予定されており、MFLは当初は来季開幕を4月中旬と発表していましたが、今回、2週間ほど遅らせた5月3日から5日とすることを改めて発表しています。

さらにイスラム教の断食月ラマダンも今回の日程作成を難しくしています。2024年は3月10日から4月9日がこのラマダンにあたり、この期間中、イスラム教徒は日の出から日没まで食事はおろか、水分の補給もできないことから、イスラム教徒のマレー人選手が大半を占める各クラブからはこのラマダンが開幕前の重要な時期と重なることに懸念する声も出ていたことも今回の日程変更と関連している可能性があります。

今回の新たな日程発表に併せて2024/25シーズンの第1回のトランスファーウィンドウは2月3日から4月26日となることも発表されています。

マレーシアはFIFAランキング130位で今年を終える-ランキング上げ幅は今季世界3位

最新のFIFAランキングが発表され、マレーシアは前回11月と同じ130位で2023年を終えています。今年1月には145位だったマレーシアはランキングを15上げていますが、これは20上げたパナマ(FIFAランキング41位)、19上げたモルドバ(同155位)に次ぐ、今季世界3位の上げ幅となっています。

1993年には75位だったマレーシアですが、2018年に178位まで落ちると、そこからは低迷期が続いていましたが、2022年1月に韓国出身のキム・パンゴン(金判坤)監督が就任して以来、当時154位だったランキングは順調に改善され、今年10月にはフィリピンを抜いて東南アジア3位となっています。

とはいえ東南アジアでは84位のベトナムと113位のタイの両国には相変わらずには遅れをとっています。なお今回の発表での東南アジア各国のランキングはフィリピンが140位、インドネシア146位、シンガポール156位、ミャンマー162位、カンボジア179位、ラオス189位、ブルネイ194位、そして東ティモール200位となっています。

クランタンFC監督が辞任し、インドネシアのクラブ監督就任へ

今季は2勝2分22敗、リーグ新記録となる121失点で最下位に終わったクランタンFCの アンヘル・アルフレッド・ヴェラ監督が辞任を表明した上で、現在はインドネシアのクラブと監督就任ついて交渉中だと、マレーシアの通信社ブルナマが報じています。

アルゼンチン出身で51歳のヴェラ監督は、Jリーグ大分でプレー経験があるチェ・ムンシク(崔文植)監督、リザル・ザンベリ・ヤハヤ監督代行、フランク・バーンハート監督に続く今季4人目の監督としてシーズン後半からクランタンの指揮を取り、リーグ戦は1勝1分13敗、マレーシアカップ0勝2敗という記録を残しています。

2013年からインドネシアリーグの複数のクラブで監督経験を持ち、インドネシア語を流暢に話すヴェラ氏は、今後は家族が現在も住むインドネシアに戻る予定だということで、既に現地のクラブと監督就任について交渉中だということです。

リーグ10連覇達成のジョホールがチケット売上益9000万円をパレスチナ支援などに寄付

マレーシアスーパーリーグ10連覇と2季連続の国内三冠を達成したジョホール・ダルル・タジムFCは、今季のチケット売り上げ収益とリーグ優勝賞金などを合わせた290万リンギ(およそ9000万円)をパレスチナへの人道支援と地元の社会奉仕プログラムに寄付することを発表しています。

クラブ公式SNSに投稿された記事によると、11月と12月の本拠地開催の6試合のチケット売り上げ収益101万700リンギ(およそ3100万円)はパレスチナの人道支援に、またリーグ優勝の賞金190万リンギ(およそ5900万円)は、クラブが設置した基金を通じて地元ジョホール州の社会奉仕プログラムに寄付されるということです。

ジョホールは2013年にジョホール州皇太子のトゥンク・イスマイル殿下が設立して以来、クラブが獲得した賞金は全て寄付してきたことも、このSNS投稿では説明されています。

« 次の記事
前の記事 »

ページ先頭へ