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10月13日のニュース
サッカー協会会長-インドネシアとのワールドカップ共催は検討せず サウジアラビア開催を支持
新装ブキ・ジャリル国立競技場のピッチがお披露目
次回の東南アジア選手権にはキルギス代表が出場か

アジア各地でFIFAワールドカップ2026年大会の1次予選が始まりました。前回2022年大会の予選では1次予選からの出場となったマレーシアですが、FIFAランキングが上昇したこともあり2次予選からの出場となり、またそのおかげて今月のFIFA国際マッチカレンダーでは10年ぶりとなるムルデカ大会を開催できることになりました。そしてそのムルデカ大会は今日いよいよ開幕します。パレスチナの出場辞退により、今日はマレーシア代表対インド代表の1試合が行われ、そして10月17日にはの試合の勝者とタジキスタン代表が優勝決定戦を行う日程となっています。今季ここまでのマレーシア代表は8勝1敗、特に直近の6試合では格上のシリアや中国と引き分けも含め6戦無敗となっています。最新のFIFAランキングでは102位のインド代表に同134位のマレーシア代表が挑む試合はマレーシア時間21時にキックオフです。

サッカー協会会長-インドネシアとのワールドカップ共催は検討せずサウジアラビア開催を支持

昨日のこのブログでは、インドネシアサッカー協会PSSIのエリック・トーヒル会長がFIFAワールドカップ2034年大会をインドネシア、オーストラリア、マレーシア、シンガポールの4カ国で開催することに意欲を見せている、というニュースを紹介しました。

しかしマレーシアサッカー協会FAMのハミディン・アミン会長は、2034年大会に開催似既に立候補を表明したサウジアラビアを支持することを明言したと、英字紙ニューストレイトタイムズが報じています。

ハミディンFAM会長は、アジアサッカー連盟AFC加盟国の大半がサウジアラビアの立候補を支持しているとも述べた上で、FAMはFIFAワールドカップ2034年大会を主催することについて、他国のサッカー協会と正式に話し合いをもったことはないとしています。さらに近いうちにW杯の開催地として立候補する計画もないと述べて、サウジアラビアは適切な開催地であるとするFAMは、AFC加盟国の多くと同様にサウジアラビアの2034年大会開催地への立候補を支持すると話しています。

なおAFCのシーク・サルマン会長はAFCに加盟する各国が揃ってサウジアラビアの開催地立候補を支持するよう求める発言も行なっています。

新装ブキ・ジャリル競技場のピッチがお披露目

今年3月から芝の全面張り替えを含む大規模な改修工事が行われてきたブキ・ジャリル国立競技場の新規開場式が、ジョホール州皇太子で、ジョホール・ダルル・タジムFC(JDT)のオーナーでもあるトゥンク・イスマイル殿下、マレーシア政府のハンナ・ヨー青年スポーツ相らが出席して行われています。

マレーシアではプロチームが使用するスタジアムでも、カウグラスと呼ばれる多年草のアカツメクサが芝の代わりに使われることが多いのですが、このカウグラスが使われたピッチは均等に平坦にならずパスサッカーに向かないと言われてきました。マレーシア代表がホームとして使うブキ・ジャリル国立競技場もこのカウグラスが使われていましたが、低い評価にもかかわらず高額の張り替え費用がネックとなり、何度か張り替えの話は出たものの、結局はそのままになっていました。

英連邦に所属する52の国と地域、要するにかつての大英帝国とその植民地だった国と地域から70チームが参加する英連邦競技大会、通称コモンウェルスゲームズが1998年にクアラ・ルンプールで開催され、そのメイン会場として建設されたブキ・ジャリル国立競技場は開場から25周年を迎えた今年3月から改修工事に入っていましたが、この改修工事に合わせてピッチの前面張り替えをイスマイル殿下が提案し、さらにその費用を自身が肩代わりすることを表明、ピッチをカウグラスからJDTの本拠地、スルタン・イブラヒム・スタジアムでも使われているゼオン・ゾイシア種の芝に張り替えることが決まりました。

イスマイル殿下は、JDTの多くの選手もプレーするマレーシア代表の試合では良いピッチで試合ができるようにしたい、ピッチ張替えに際しては、十分な管理と、サッカー以外のイベントでのピッチ使用については、ピッチ維持が保証できるような方法でのみ行うことを条件として、費用の肩代わりを表明していました。

今回の改修工事は芝の張り替え費用を除くと480万マレーシアリンギ(およそ1億4900万円)であることを明らかにしたヨー青年スポーツ相は、今回の改修工事によってピッチの排水性能も向上したことから、これまではマレーシア特有のスコールの後に水が浮くことが度々あったピッチも今後はそういった心配は全く無用だと述べています。

ブキ・ジャリル国立競技場での代表戦は、今年1月の東南アジアサッカー連盟AFF選手権三菱電機カップの準決勝、タイ代表戦以来となる本日開幕のムルデカ大会で、マレーシア代表はインド代表との初戦をこの新たなピッチで戦います。

次回の東南アジア選手権にはキルギス代表が出場か

サッカー専門サイトのヴォケットFCは、中央アジアのキルギスが次回2024年に予定されている東南アジア選手権三菱電機カップに出場するようだと伝えています。

東南アジアのサッカー情報を伝えるAsean FootballのX(旧Twitter)の投稿を引用する形で書かれた記事によると、東南アジアサッカー連盟AFFのサメット・キーフ会長とウインストン・リー事務局長がキルギスサッカー協会と会談を行い、AFFはAFF選手権三菱電機カップにキルギスの参加を認めたということです。なお、この記事の執筆時点では、AFFの公式サイト、また三菱電機カップの公式サイトのいずれも、キルギスの三菱電機カップ出場については報じていません。

中央アジアサッカー連盟CAFAに所属するキルギス代表は最新のFIFAランキング96位で、東南アジアのチームとの比較では、最高位となる同95位のベトナム代表の一つ下に位置します。なおこのキルギス代表は今年6月にカザフスタンとキルギスで共催された第1回CAFAネイションズカップに出場し、アフガニスタン代表戦は3-0で勝利したものの、ゲストとして参加したイラン代表には1-5で敗れ、3位決定戦はやはりゲスト参加のオマーン代表に0-1と敗れています。.

三菱電機カップに東南アジア以外の代表チームがゲスト参加するアイディアは興味深いです。なおこのキルギス代表はFIFAワールドカップ2026年大会アジア2次予選でマレーシアと同じ予選D組に入っており。2次予選の第1節となる11月16日にマレーシアのホーム、クアラ・ルンプールのブキ・ジャリル国立競技場で対戦する両チームは、来年2024年6月にはキルギス共和国の首都ビシュケクにあるドレン・オムルザコフ・スタジアムでも対戦することが決まっています。

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