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5月12日のニュース
・酸をかけられたファイサル・ハリムは手術後の回復期で面会謝絶に
・開幕戦出場辞退のスランゴールFCはMFLの寛大な処分を望む
・スリ・パハンFCは本拠地の芝をバミューダグラスに張り替え決定
・今季はリーグ戦61試合が国営放送により地上波で放映

いきなりサッカーとは関係ない話題ですが、ペラ州イポーで開催されていた男子ホッケーのスルタン・アズラン・シャー・カップ(SASC)に出場していた日本代表がパキスタン代表を破って悲願の初優勝を飾っています。かつては英国の植民地だったこともあるマレーシアではホッケーは盛んなスポーツで、この国際招待大会のSASCも今回が30回目となっています。今大会が6度目の出場となった日本代表は、参加6チーム総当たりで行われるグループリーグを4勝1分としてトップ通過していました。グループリーグ首位と2位が対戦する決勝へは今大会が初進出で、決勝で対戦したパキスタンとは2−2でレギュレーションタイムを終えた後、サッカーのPK戦に当たるSO(シュートアウト)戦で4-1と勝利して初優勝を果たしています。2022年の前回大会では3位決定戦で同じ相手に敗れていただけに、リベンジを果たしたことにもなります。ホッケー日本代表の皆さん、優勝おめでとうございます。

酸をかけられたファイサル・ハリムは手術後の回復期で面会謝絶に

5月5日に酸をかけられ第4度の火傷を負って入院中の代表FWファイサル・ハリムは、入院後3度目の手術となる皮膚移植手術を受けたことが報じられています。そして現在は術後の回復期間で厳重な監視が必要なことから、今後2週間は面会謝絶となると、マレーシアの通信社ブルナマが報じています。

この記事では、スランゴール州青年スポーツ委員会のナジワン・ハリミ委員長の話しとして、手術後のファイサル選手の具合は安定しているものの、皮膚移植手術後は完全隔離した上で、回復状況を注意深く見守ることが必要だと説明しています。

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また別の記事では、ファイサル選手がペナン州スブラン・プライのムンクアン・ティティ村出身であることから、ペナン州政府はファイサル選手の父親のアブドル・ハリム氏に3000リンギ(およそ10万円)を手渡したことが報じられています。

開幕戦出場辞退のスランゴールFCはMFLの寛大な処分を望む

5月5日のファイサル・ハリムの事件を受け、スランゴールFCは5月10日に予定されていた今季2024/25シーズン開幕戦兼スンバンシー・カップについて「安全上の問題」があるとして延期をリーグを運営するマレーシアン・フットボール・リーグ(MFL)に求めましたが、MFLは試合当日に警官を増員するなど安全が確保されているといて、これを却下。それを受けたスランゴールFCは最終的に出場辞退を決定しました。この結果、対戦相手のジョホール・ダルル・タジム(JDT)が規定により3-0でこの試合の勝者とされ、スンバンシー・カップの8年連続優勝と、開幕戦の勝点3が与えられたことを、MFは公式サイトで発表しています。

さらにこの発表が行われた際には、同時に出場を辞退したスランゴールFCへの処分は理事会での協議を経て、近日中に発表されることをMFLは発表しています。処分内容は、勝点の剥奪や罰金などが課せられるのではと考えられていますが、スランゴールFCのシャーリル・モクタル技術委員長は、寛大な処分を期待していると話しています。

これを報じたブルナマの記事ではシャーリル氏は、「我々は安全に関する不安から出場を辞退したが、同じサッカー界にいるものとして、MFLには我々に対して厳しい処分を与えないことを望んでいる。」と話しているということです。

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先日の記事でも取り上げた通り、後見人でもあるスランゴール州スルタンの指示を受けて出場辞退を決定したスランゴールFCは、開幕戦延期を求めた時点では「安全上の理由」を挙げていました。これに対し、MFLや試合が行われる予定だったジョホール州の警察、さらには警察庁長官までが警官の増員などで安全を確保することを約束しましたが、スランゴールFCはそれでも出場辞退を選んでいます。その決定を行なった以上、MFLがどんな処分を科そうと、スランゴールFCはそれを甘んじて受け入れるべきだと思います。その覚悟がないまま出場辞退を選択していたのだとしたら、考えが甘いと指摘されてもしょうがないようにも思えます。噂では今季出場が決まっているACL2への出場権剥奪なども聞こえてきますが、もし、そうなることを恐れているのであれば、正直、情けないとすら感じます。

スリ・パハンFCは本拠地の芝をバミューダグラスに張り替え決定

スリ・パハンFCの本拠地、パハン州クアンタンにあるダルル・マクモル・スタジアムのピッチは、マレーシアでは一般的なカウグラス(アカツメクサ)でしたが、この度、バミューダ芝への張替が行われることが決定したと、マレーシアの通信社ブルナマが報じています。

マレーシア政府青年スポーツ省(KBS)は、マレーシア各州に対して、50万リンギ(およそ1600万円)の補助金を提供する条件で州の代表的なスタジアムのピッチをバミューダ芝などに張り替えることを求めています。しかし、従来のカウグラスはその管理にほとんど手間がかからない一方で、バミューダ芝などに張り替えると、芝そのものの管理に加え、ピッチ下の排水設備の改善などで、現在以上に費用がかかることが補助金を受け取ることを躊躇している州が少なくなく、マレーシアスーパーリーグ(MSL)が開催されるスタジアムの中で芝のピッチとなっているのはジョホール・ダルル・タジムFC(JDT)のスルタン・イブラヒム・スタジアムと、トレンガヌFCのスルタン・ミザン・ザイナル・アビディン・スタジアムだけです。なおKBSの補助金については、ペラ州とクダ州が受け取ることを表明しています

ピッチ張り替え決定を発表したパハン州青年スポーツ委員会のファジル・カマル委員長は、政府による補助金と張り替え及び管理費用との差額120万リンギ(およそ4000万円)を州予算に計上したことを発表しています。今回の決定についてファジル委員長は、今季2024/25シーズンのMSLがパハン州が面するマレー半島東海岸のモンスーンの季節に当たる12月から1月かけて開催されることを理由に挙げています。「もしモンスーンの季節中にカウグラスのピッチで試合をすれば、大雨が降った際にはピッチは水田のようになってしまい、日程の再編などが必要となる恐れがある。しかしバミューダ芝は水はけも良く、悪天候での使用にも耐えうる。」と説明したファジル委員長は、1973年開場のダルル・モクタル・スタジアムでピッチ張り替え工事が行われる間は、ホームゲームはクアンタンからおよそ140km離れた収容人数1万人のMPTスタジアム(通称テメルロー・スタジアム)で開催することも発表しています。

今季はリーグ戦61試合が国営放送により地上波で放映

マレーシアスーパーリーグ(MSL)を運営するマレーシアン・フットボール・リーグ(MFL)はマレーシア国営放送局のラジオ・テレビ・マレーシア(RTM)が今季2024/25シーズンのMFL主催試合61試合を生中継することを発表しています。、

MFLの発表によれば、61試合の内訳はMSLが52試合、FAカップ8試合、そしてマレーシアカップ決勝となっています。これらの試合はRTMのチャンネル、TV OkeyとSukan RTMで見ることができる他、RTMのインターネット配信サイトRTM Klikでもストリーム配信されるということです。

昨今のサッカー放送の御多分に洩れず、マレーシア国内でもケーブルや衛星の有料チャンネルあるいは有料のストリーム配信が主流になっており、そういった契約を結ばない限りは国内リーグをスタジアム以外で観戦することは難しくなっています。

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無料でサッカーの生中継が見られない場合、マレーシアでは屋外にテレビやスクリーンを設置している屋台で見るファンも少なくありません。国内サッカーファンの大半はマレー系のイスラム教徒なので、紅茶やコーヒーを飲みながら屋外の屋台で友人らとサッカー観戦というはマレーシアのどこででも見られれる風景です。

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