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AFCカップ2023/24
東南アジアゾーンG組第2節-トレンガヌは敵地で引き分け、H組第2節-サバは5点大勝で首位浮上

AFCカップ2023/24東南アジアゾーンのグループステージ第2節が行われ、マレーシアから出場しているトレンガヌFC(2022年シーズン2位)とサバFC(同3位)の両チームは、いずれもインドネシアのクラブと対戦し、トレンガヌは2021/22シーズン覇者のバリ・ユナイテッドと対戦して1-1の引き分け、またサバは2022/23シーズン王者のPSMマカッサルを5ー0で破っています。
(試合のハイライト映像はアストロ・アリーナの公式YouTubeチャンネルより)

AFCカップ2023/24 G組第2節-トレンガヌは敵地で引き分け

バリ・ユナイテッドは昨季のAFCカップ2022グループステージが開催された2022年6月30日に、サポーターが発煙筒を焚いたり、爆竹を鳴らしたりなどの行為を行ったことのよる制裁処分として、この日、ホームのカプテン・イ・ワヤン・ディプタ・スタジアムでの入場者数が定員の4分の1に制限されることが試合前に発表されています。なお、この処分と同時にAFCより科せられた罰金3万米ドル(およそ450万円)は既に支払い済みだったようです。世界一熱狂的なサポーターとも言われるインドネシアのサポーターですが、この入場者数制限はアウェイのトレンガヌFCにとっては朗報でした。

この試合直前に行われた国内リーグ9月29日のスランゴール戦では0-4と完敗したトレンガヌでしたが、その試合ではこの日の先発XIのその名を連ねたGKスハイミ・フシン、FWソニー・ノルデらが欠場するなどローテーションも行い、この試合には万全で臨みました。なお、この試合は今季国内リーグでチーム最多の10ゴールを挙げているFWイヴァン・マムートがベンチ外となる一方で、今季はわずか6試合しか先発していない長身DFアルグジム・レゾヴィッチが先発するなど、アウェイということもあってか、トレンガヌのトミスラフ・スタインブリュックナー監督は守備に重点を置いた布陣を選択しています。(以下のこの試合のトレンガヌの先発XI)

具スープステージ初戦ではいずれも勝利している両チームの対戦となったこの試合は、ホームのバリ・ユナイテッドが優勢で試合が進むも、トレンガヌDFがその攻撃に耐えて前半を0-0で折り返します。後半に入ると、トレンガヌもソニー・ノルデを中心にシュートを狙いますが、バリ・ユナイテッドが攻め込む場面が続く中、54分に右コーナーキックからのボールをジャジャン・ムルヤナを頭で落とすとそのボールをプリヴァト・ムバルガが蹴り込んでゴール!バリ・ユナイテッドがついに先制します。

初戦のセントラル・コースト・マリナーズ戦に続く連勝を目指すトレンガヌですが、この試合ではワントップで先発したアディソン・クライソーンが不発に終わると、ストライカーのシャーミ・ザムリを交代で投入しますが、これが功を奏します。トレンガヌは84分に左サイドでコーナーキックを得るとソニー・ノルデからのボールはファーサイドのノー・ハキム・ハサンへ。これを折り返すとニアサイドにいたシャーミ選手が押し込んで、トレンガヌがついに同点に追いつきます。

試合はこのまま終了し、勝点4で両チームが並びましたが、得失差でバリ・ユナイテッドが1位、トレンガヌが2位となっています。

ACLカップ2023/24 グループステージG組第2節
2023年10月4日@カプテン・イ・ワヤン・ディプタ・スタジアム(バリ、インドネシア)
観衆:2,180人
バリ・ユナイテッドFC 1-1 トレンガヌFC
⚽️バリ・ユナイテッド:プリヴァ・ムバルガ(54分)
⚽️トレンガヌ:シャーミ・ザムリ(84分)
🟨バリ・ユナイテッド(0)
🟨トレンガヌ(2):アリフ・ザカリア、アズグジム・レゾヴィッチ

G組のもう1試合はセントラル・コースト・マリナーズが大量9点を挙げて圧勝しています。

ACLカップ2023/24 グループステージG組第2節
2023年10月4日@セントラル・コースト・スタジアム(ゴスフォード、オーストラリア)
観衆:4,037人
セントラル・コースト・マリナーズFC 9-1 スタリオン・ラグナFC
⚽️CCマリナーズ:ディラン・ヴェンツル-ホールズ2(6分、57分)、マルコ・トゥーリオ3(28分、44分、90+2分)、ブライアン・カルタック(63分)、アルー・クオル(70分)、アンヘル・トーレス(75分)、ジョシュ・ニスベット(85分)
⚽️スタリオン:フアン・トゥルヒーヨ(31分)
🟨マリナーズ:ウィリアム・ウィルソン、ネイサン・ポール
🟨スタリオン:アブラハム・プラシート
スタリオン・ラグナFCの野村悠太選手は50分から交代出場、中村玲央選手はベンチ入りしませんでした。

AFCカップ2023/24 グループステージG組順位(第2節終了)

順位 チーム 勝点
1 バリ・ユナイテッド 2 1 1 0 6 3 3 4
2 トレンガヌ 2 1 1 0 2 1 1 4
3 セントラル・コースト 2 1 0 1 9 2 7 3
4 スタリオン・ラグナ 2 0 0 2 3 14 -11 0

AFCカップ2023/24H組第2節-サバは5点大勝で首位浮上

サバが2連勝でH組の首位に浮上しています。

初戦のホウガン・ユナイテッド(シンガポール)戦を3-1と快勝したサバと、同じ初戦でハイフォン戦に0-3と敗れているPSMマカッサルの試合は、前日のバリ・ユナイテッド対トレンガヌ戦と同じ、バリのプテン・イ・ワヤン・ディプタ・スタジアムで行われました。(下はこの日の両チームの先発XI)

開始からアウェイのサバが積極的に攻める試合は6分に動きます。左サイドで粘ったインドネシア代表サディル・ラムダニからのクロスをゴール前のダレン・ロックへ。これをPSMマカッサルDFと競ることなくマレーシア代表FWのロック選手がヘディングシュート決めてサバが先制します。これでギアが入ったのか、PSMマカッサルもペースを上げてサバゴールに迫りますが、GKダミエン・リムの好セーブなどもあり、1-0のまま試合は進みます。さらに36分には、今度は右サイドからのサディル選手のクロスをガブリエル・ペレスが頭で合わせてゴール!このゴールでサバが2ー0として前半を終えます。

後半開始直後にも、右サイドでボールを得たサディル選手がドリブルでPSMマカッサルペナルティエリア内まで持ちこみ、そこからのマイナスのパスをロック選手がこの試合2得点目、初戦と合わせて4得点目となるゴールを決めて、サバがリードを広げます。さらに57分にはPSMマカッサルGKレザ・アーヤがこの試合で絶好調のサディル選手を自陣ペナルティエリアの外で倒して1発レッドで退場となり、劣勢のPSMマカッサルは10人となってしまいます。サディル選手のフリーキックはゴールとはならなかったものの、73分にはスチュアート・ウィルキンのフリーキックで4点目、さらに途中出場のファルハン・ロスランが右サイドからGKまで一気に切り込んだミゲル・シフエンテスのパスを押し込んで5点目と大量点を挙げたサバが昨季のインドネシア王者に圧勝しています。

AFCカップ2023/24 グループステージH組第1節
2023年9月21日@リカス・スタジアム(サバ州コタ・キナバル)
観衆:334人
PSMマカッサル 0-5 サバFC
⚽️サバ:ダレン・ロック(6分、46分) ガブリエル・ペレス(36分)、スチュアート・ウィルキン(73分)、ファルハン・ロスラン(90+3分)
🟨マカッサル(0)
🟨サバ(3):ダニエル・ティン、ダレン・ロック、ミゲル・シフエンエス、
🟥マカッサル(1):レザ・アーヤ
PSMマカッサルの南部健造選手は後半から出場しています。

H組のもう1試合は、初戦でサバに敗れていたホウガン・ユナイテッドがジョルジェ・マクシモビッチの2ゴールでハイフォンに逆転勝ちしています。

ACLカップ2023/24 グループステージH組第2節
2023年10月4日@ジャラン・ブサル・スタジアム(シンガポール)
観衆:467人
ホウガン・ユナイテッドFC 2-1 ハイフォンFC
⚽️ホウガン:ジョルジェ・マクシモビッチ2(82分、90+3分)
⚽️ハイフォン:ユーリ・マムチ(56分)
🟨ホウガン(2):髙山和真、アミル・ザラニ
🟨ハイフォン(0)
ホウガン・ユナイテッドの髙山和真、栗山直樹両選手はいずれも先発してフル出場しています。

ACL2023/24 グループステージH組順位(第2節終了)

順位 チーム 勝点
1 サバ 2 2 0 0 8 1 7 6
2 ハイフォン 2 1 0 1 4 2 2 3
3 ホウガン・ユナイテッド 2 1 0 1 3 4 -1 1
4 PSMマカッサル 2 0 0 2 0 8 -8 0
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