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9月7日のニュース
国際親善試合-格上シリア相手に2点差を追いついて引き分け
U23アジアカップ予選-終盤の2ゴールでバングラデシュに勝利
AFCフットサルアジアカップ予選出場の代表候補20名発表

国際親善試合-格上シリア相手に2点差を追いついて引き分け

今回のFIFA国際マッチカレンダーでは、中国の成都市へ遠征しているFIFAランキング136位のマレーシア代表は、現地で同94位のシリア代表と国際親善試合を行い、一時は2点差をつけられたものの、後半2得点を上げて追いつき引き分けています。

キム・パンゴン監督は以下のような先発XIを起用しています。4バックの右にマシュー・デイヴィーズ、左にラヴェル・コービン=オング、中央にはシャールル・サアドとディオン・コールズを配置し、中盤はスチュアート・ウィルキンとブランダン・ガンのダブルボランチ、その前にエンドリックとパウロ・ジョズエを縦に配置し、左にアリフ・アイマン、右にファイサル・ハリムの両ウイングという布陣でした。

ちなみにこの試合が行われたのは英語表記でEast Town Football Park Stadiumという名の場所でしたが、映像で見る限りではスタジアムと名がついている割にはフェンスで囲まれた街のサッカーグラウンドかクラブの練習場のような場所で、こんなところで国際Aマッチ!?といった感じでした。

この試合で先手を取ったのはエクトル・クーペル監督率いるシリアでした。高い位置からのプレスをかけ続けた中、ボールを持ったブレンダン・ガンが自陣ペナルティエリアのすぐ外でもたつく間にシチャージをかけてボールを奪うと、最後はFWマルディク・マルディキアンが身体を反転させて放ったシュートが決まり、12分にシリアが1-0とリードします。さらに41分に右コーナーキックから、FWヤシン・サミアがフリーでヘディングシュートを決めて、前半はシリアが2-0とリードして終了します。

直近の10試合で1勝9敗のシリアに対し、4連勝中のマレーシアのキム監督は後半から負傷したシャールル・サアドに代えてDFジュニオール・エルドストール、さらにDFシャルル・ナジームも投入して4バックから3バックに変更し、ディオン・コールズが積極的に上がり、またコービン=オング、デイヴィーズの両サイドバックもより高い位置でプレーする戦術に切り替え、シリアを押し込みます。また、キム監督は前半は目立った動きを見せられなかったアリフ・アイマンに代えてFWアキヤ・ラシドを起用しますが、これが当たりました。51分にこのアキヤ選手がシリアDFラインの裏でエンドリックからのパスを受け、そこからGKをかわしてゴールを決めて1点差に迫ります。さらに85分にはやはり途中出場のサファウィ・ラシドが右サイドでシャルル・ナジームからパスを受けると、そこからドリブルで切り込み強烈なシュートを放ちます。このシュートはシリアGKにはじかれたものの、そこに詰めていたやはり途中出場のダレン・ロック選手がこのボールを押し込み、マレーシアは85分に同点に追いつくと、そのまま試合は2-2で終了しています。

この試合が今年1月以来のアウェイマッチとなったハリマウ・マラヤ(マレーシア語で「マラヤの虎」)ことマレーシア代表は、この引き分けで今年3月からの無敗記録を5に伸ばしています。これまでの4戦は全てマレーシア国内での試合で、アウェイでの勝利は今年初となりました。またこの試合は今年初のFIFAランキング100位以内のチーム相手でしたが、格上相手に追いついて引き分け、しかも後半は明らかにマレーシア優勢で試合を進めており、この勢い続けば次戦の中国代表戦が楽しみです。マレーシア代表がFIFAランキング80位の中国代表と相手のホームで対戦する次戦は9月9日19時35分(マレーシア時間)キックオフです。

国際親善試合
2023年9月6日@East Town Football Park Stadium(中国、成都市)
マレーシア 2-2 シリア
⚽️マレーシア:アキヤ・ラシド(51分)、ダレン・ロック(85分)
⚽️シリア:マルディク・マルディキアン(12分)、FWヤシン・サミア(41分)

この試合のハイライト映像。スタジアム・アストロの公式YouTubeチャンネルより

U23アジアカップ予選-終盤の2ゴールでバングラデシュに勝利

アジア各地て始まっているAFC U23アジアカップ予選ですが、マレーシアが入るH組はタイのチョンブリーで開幕し、ハリマウ・ムダ(ハリマウはマレーシア語で「虎」、ムダは「若い」の意)ことマレーシアU23代表は、初戦となったバングラデシュ戦に2-0で勝利しています。

この日の先発XIは以下の通りでした。

試合は開始からマレーシアがバングラデシュを圧倒して進むものの、相手DFに苦しみ、またフィニッシュの精度が低くゴールを奪えない展開が続きます。この予選を突破するには最終節のタイ戦までに勝点6を積み上げ、さらに得失差争いとなった時のことを考えて格下のバングラデシュ相手にゴールを量産しておきたいところでしたが、好機を生かすこともできないまま前半は0-0で終了します。

マレーシアは後半に入るとさらにギアを上げて攻め続けるものの、18歳のバングラデシュGKメエディ・ハサン・スラボンの好セーブなどもありゴールを破れないまま時間が経過し、徐々にマレーシアに焦りがで始める中、81分にアリフ・イズワンがペナルティエリアの外から放ったミドルシュートが決まり、マレーシアは待望の先制ゴールを挙げます。さらにロスタイムにはこの試合でも途中出場のファーガス・ティアニーが2点目となるゴールを挙げると、そのまま逃げ切ったマレーシアが勝利しています。

H組のもう1試合ではタイがフィリピンに5-0と快勝しており、マレーシアは次節9月8日のフィリピン戦に勝ってタイとの最終節に勝点6で臨みたいところです。

AFC U23アジアカップ予選H組
2023年9月6日@チョンブリースタジアム(タイ、チョンブリー)
マレーシア 2-0 バングラデシュ
⚽️マレーシア:アリフ・イズワン(81分)、ファーガス・ティアニー(90+4分)

順位 チーム 勝点
1 タイ 1 1 0 0 5 0 5 3
2 マレーシア 1 1 0 0 2 0 2 3
3 バングラデシュ 1 0 0 1 0 2 -2 0
4 フィリピン 1 0 0 1 5 0 -5 0

この試合のハイライト映像。スタジアム・アストロの公式YouTubeチャンネルより

AFCフットサルアジアカップ予選出場の代表候補20名発表

マレーシアサッカー協会FAMは公式サイト上で、10月にウズベキスタンで開幕するAFCフットサルアジアカップ2024年大会予選に出場するフットサルマレーシア代表候補合宿の参加メンバー20名を発表しています。

先月8月7日にフットサルマレーシア代表監督に就任したタイ出身のラクポル・サイネッガム氏と元マレーシアフットサル代表のアディ・アズワン・ザイナル コーチのコンビに取って初の公式戦となるアジアカップ予選に向けて、9月11日から23日までFAMの施設で始まる合宿には、マレーシアプレミアフットサルリーグ(MPFL)で初優勝したパハンレンジャーズFCのGKザイヌルザヒン・シヌアンら代表初招集のメンバーが10名含まれています。全体ではパハンレンジャーズFCから8名、MPFL準優勝のジョホール・ダルル・タジムから6名、MPFLでベスト4に残ったスランゴールMACから3名、そしてペナン、トレンガヌ、KLシティからそれぞれ1名となっています。具体的なメンバーはこちらです。

フットサル代表は23日に第1次合宿を打ち上げた後、翌9月24日から30日までタイ遠征を行い、再びマレーシアに戻って第2次合宿を経て、10月5日にウズベキスタン入りします。

ウズベキスタンで行われる予選G組では、10月7日に開催国ウズベキスタンと、10月9日にはカンボジアと対戦します。タイで開催予定のAFCフットサルアジアカップ2024年大会に出場するには、今回の予選ではG組1位となるか、各組2位の中の成績上位7チームの一つなる必要があります。なおフットサルマレーシア代表はAFCフットサルアジアカップでは過去16回大会中12回出場していますが、いずれもグループステージで敗退しています。

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