9月2日のニュース
インドネシア1部リーグ第10節-代表候補エルドストールはデワ・ユナイテッドで初先発しフル出場、ホダック監督のプルシブ・バンドンが今季初の連勝
MFL-マレーシアカップ決勝でのVARは試験運用の費用が巨額のため断念か
MFL-スーパーリーグへのVAR導入の初期費用は3億円超
インドネシア1部リーグ第10節-代表候補エルドストールはデワ・ユナイテッドで初先発しフル出場、ホダック監督のプルシブ・バンドンが今季初の連勝
8月25日から28日にかけてインドネシア1部リーグの第10節が開催され、前節第9節でデワ・ユナイテッド加入後初出場を果たしたマレーシア代表候補のDFのジュニオール・エルドストルは初先発を果たしています。
インドネシア1部 第10節
2023年8月25日@インドミルクアリーナ(バンテン州タンゲラン県)
デワ・ユナイテッド 2-0 プルシジャ・ジャカルタ
松村亮選手が所属する9位のプルシジャ・ジャカルタをホームに迎えた11位のデワ・ユナイテッドはディミトリス・コロヴォスのゴールで先制すると、セプティアン・バガスカラがロスタイムに今季初ゴールを決め、7月21日の第4節以来6試合ぶりに勝利し、順位を9位に上げています。
マレーシア代表候補DFジュニオール・エルドストールは、前節は88分に交代出場で出場時間わずか2分でしたが、今節ではデワ・ユナイテッド加入後初めて先発し、センターバックとして試合終了までフル出場しています。(下はこの試合のハイライト映像。デワ・ユナイテッドの公式YouTubeチャンネルより。)
またマレーシアスーパーリーグのKLシティFC監督から、7月にプルシブ・バンドン監督に転身したボヤン・ホダック監督は前節に続き勝利し、今季初の2連勝しています。
インドネシア1部 第10節
2023年8月26日@ゲロラ・バンドン・ラウタン・アピスタジアム(西ジャワ州バンドン)
プルシブ・バンドン 2-0 ランス・ヌサンタラ
前節第9節PSISスマラン戦で就任後初勝利を挙げたホダック監督ですが、この試合では前節に続きフィリピン代表で浦和レッズユース出身のDF佐藤大介選手も先発し、またインドネシア代表マーク・クロックの2試合連続ゴールなどで勝利し、チームも今季初の2連勝を記録、順位を14位から11位と上げています。相手を無得点に抑えています。(下はこの試合のハイライト映像。プルシブ・バンドンの公式YouTubeチャンネルより。)
2023/24 インドネシア1部 リガ1順位表(第10節終了)
順位 | チーム | 試 | 勝 | 分 | 負 | 得 | 失 | 差 | 勝点 |
1 | マドゥーラU | 11 | 7 | 2 | 2 | 21 | 13 | 8 | 23 |
2 | ボルネオFC | 10 | 5 | 4 | 1 | 16 | 10 | 6 | 19 |
3 | プトラS | 10 | 5 | 2 | 3 | 16 | 14 | 2 | 17 |
9 | デワU | 10 | 4 | 3 | 3 | 13 | 12 | 1 | 15 |
11 | プルシブB | 10 | 3 | 5 | 2 | 16 | 16 | 0 | 14 |
チーム名:マドゥーラU-マドゥーラ・ユナイテッド、プトラS-プトラ・サマリンダ
デワU-デワ・ユナイテッド、プルシブB-プルシブ・バンドン
MFL-マレーシアカップ決勝でのVARは試験運用の費用が巨額のため断念か
昨日のこのブログでは、今年12月に行われるマレーシアカップ決勝で試験運用される予定になっていたビデオアシスタントレフリーVARについて、主催者のマレーシアンフットボールリーグMFLのスチュアート・ラマリンガムCEOが運用について慎重な発言をしたことから、VARが試験運用されない可能性が出てきたと書きましたが、さらに可能性が低くなりそうな発言が再びスチュアートCEOから出されています。
スチュアートCEOは、VAR機材のレンタルに加え、VARを運用する際にはライセンスを取得した審判員を国外から招聘する必要があると説明し、今年のマレーシアカップ決勝にVARを試験運用する費用が膨大なものになると話しています。その上で、今年12月に行われるVARライセンス取得コースにマレーシア人審判数名が参加し、そこでVAR担当審判員ライセンス取得後にマレーシアスーパーリーグでまずVARを採用するという方法がMFLが計画している内容であると説明しています。
「今年12月のマレーシアカップでVARを試験運用するには費用と資源が限られており難しい。マレーシア国内でのVARを最後に使用したのKLシティFCがアル・シーブ(オマーン)と対戦した2022年AFCカップ決勝(於ブキ・ジャリル国立競技場)においてであり、この試合を主催したAFCは10数万米ドルを注ぎ込んで必要な機材を借り、それを設置してVARを導入した。」と述べたスチュアートCEOは、巨額の費用がかかるVARの運用を早急に行うべきではないという立場を明確にした格好です。
スーパーリーグやマレーシアカップに審判を派遣するマレーシアサッカー協会FAMのノー・アズマン・ラーマン事務局長もスチュアートCEOの記者会見に同席し、VAR導入に向けて20名のビデオアシスタントレフリーVAR候補者、20名のアシスタントビデオアシスタントレフリーAVAR候補者、そして14名のリプレイオペレターRO候補者がライセンス取得のための訓練に参加していること、また現在は3段階ある内の第2段階にあたる訓練を受けてこと、そして残る第3段階は今年の11月から12月にかけて行われることを説明しています。
MFL-スーパーリーグへのVAR導入の初期費用は3億円超
マレーシアカップ決勝でのVAR試験運用の話題とは別に、マレーシアンフットボールリーグMFLのスチュアート・ラマリンガムCEOは、VARのマレーシアスーパーリーグ導入の初期費用はおよそ9700万マレーシアリンギ(およそ3億円)であることを明らかにしています。
「VAR導入初年度は、1つのスタジアムあたり6台のカメラを設置するなど初期設備投資が必要であることからおよそ9700万マレーシアリンギの費用がかかるが、その翌年からの費用は年間およそ3200万マレーシアリンギ(およそ1億円)となるだろうと説明しています。
またスチュアートCEOは、MFLが主催する試合は年間240試合程度あり、VARの導入が決まればこの240試合全てにVARを導入すること、そしてその費用は全額、MFLが負担することなども述べています。