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9月1日のニュース
マレーシアカップ決勝での国内初VAR導入に暗雲
U23アジアカップ予選-国外組2選手は最終メンバー入り当確

マレーシアカップ決勝での国内初VAR導入に暗雲

たびたび起こる「疑惑の判定」で批判を受けることが少なくないマレーシアスーパーリーグの審判に対して、選手や監督、コーチはもちろん、サポーターからもビデオアシスタントレフリーVARの導入を求める声が上がっている中、スーパーリーグを運営するマレーシアンフットボールリーグMFLは今年12月のマレーシアカップ決勝でVARを試験運用する予定を発表していましたが、マレーシア語紙ブリタハリアンによると、この試験運用予定が行われない可能性があるようです。

これを報じる記事によると、MFLのスチュアート・ラマリンガムCEOはVARの試験運用については十分な準備が整わない前に行うことはないとしており、VAR担当審判の訓練を含めたすべての調整が終わってからの運用になるだろうと話しています。VAR導入に必要な設備の調達や、審判の訓練は既に始まっていると説明したスチュアートCEOは、現在はFIFAから派遣された担当者と協議しながら、VAR導入に関する問題点や試合会場でのインターネット回線の安定性の確保などあらゆる面で準備ができた段階で、MFLとして試験運用の日程を発表したいとしています。

これまでにマレーシアサッカー協会FAMのハミディン・アミン会長は、今年12月のマレーシアカップ決勝で国内初となるVARが導入されると発表しており、MFLのスチュアートCEOの今回の発言で、この12月の試験運用が不透明となっています。

U23アジアカップ予選-国外組2選手は最終メンバー入り当確

今月9月6日からタイのチョンブリーで開催されるAFC U23アジアカップ予選に向けて、マレーシアU23代表候補25名が発表され、現在は国内で合宿を行なっています。この25名はタイ入りする9月4日までに出場登録可能な23名に絞り込まれることになっており、合宿参加者から2名が外れますが、国外でプレーする2名の選手は既に23名の代表入りが当確していると、マレーシア語紙ブリタハリアンが報じています。

国外組の2名とはアイスランド2部のUMFニャルズビークFCでプレーするルクマン・ハキムとフィンランド1部セイナヨエン・ヤルカパッロケルホでプレーするノーア・レインの両選手ですが、マレーシアU23代表のE・エラヴァラサン監督は、この両選手は現在行われている国内でのU23代表候補合宿には参加せず、タイのチョンブリーで直接、チームに合流すると発表しています。このことから、この両選手は既に最終メンバー入りが決定しているということのようです。

今回のAFC U23アジアカップ予選でマレーシアはH組に入り、初戦は9月6日のバングラデシュ戦で、以下フィリピン(9月9日)、開催国タイ(9月12日)と対戦します。そしてこの予選を突破するためにはこの組で1位となるか、あるいは2位でも全11組中の成績上位4チームとなる必要があります。なお、マレーシアは前回2022年大会では予選を突破して本大会に出場しましたが、韓国、ベトナム、タイと同組になったグループステージでは、韓国相手に1ゴールを挙げたものの3試合で0勝3敗1得点9失点で敗退しています。

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なお国外組の両選手ですが、トランスファーマルクトによるとFWルクマン・ハキムは今季のアイスランド2部リーグではここまで、チーム19試合中9試合(先発2試合)に出場し、出場時間は合計171分で1ゴールを挙げています。またMFノーア・レインは今季のフィンランドリーグ1部でここまで、チーム24試合中18試合(先発8試合)に出場し、出場時間は729分でゴールなしとなっています。

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