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8月17日のニュースAFF
U23選手権出場のU23代表メンバー23名がタイ入り
ジョルディ・アマトの移籍をジョホールオーナーが否定前
KLシティのホダック監督はプルシブ・バンドンで苦戦が続く

AFF U23選手権出場のU23代表メンバー23名がタイ入り

本日8月17日にタイのラヨーンで開幕する東南アジアサッカー連盟AFF U23選手権に出場するマレーシアU23代表メンバーがマレーシアサッカー協会FAMの公式サイトで発表されています。なお選手たちは既に昨日、タイ入りしています。

これまでに発表されていた代表候補25名から、DFジクリ・カリリ(スランゴールFC)が足首のケガで外れた他、いずれもMFのシャフィ・アスズワド・サバリ(ペナンFC)とシャーリル・スパルマン(スリ・パハンFC)がメンバー外となった一方で、FWニック・ウマル・ニック・アジジ(ペラFC)が予備候補リストからメンバー入りしています。

グループステージでB組のマレーシアは、今年5月にカンボジアで開催された東南アジア競技大会シーゲームズではベトナムを準決勝で、タイを決勝で破って優勝したインドネシアと8月18日に対戦し、8月22日に東ティモールと対戦します。A組(タイ、ミャンマー、カンボジア、ブルネイ)、C組(ベトナム、フィリピン、ラオス)も含めた各組1位と、各組2位の内で最も勝点の多い1チームの4チームがノックアウトステージとなる8月24日準決勝に進出します。なお、決勝と3位決定戦はいずれも8月26日に予定されています。

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今年5月のシーゲームズでは、同じU23代表チームがグループステージで同組となったタイに0-2、ベトナムに1-2で敗れてグループステージ敗退となったマレーシア。今回の大会はFIFA国際マッチカレンダー外ということもあり、ジョホールのアリフ・アイマンやスランゴールのムカイリ・アジマルなど、この年代でスーパーリーグ各チームの主力となっている選手はほとんど招集されていません。他国も同じ条件とはいえ、マレーシア的には「飛車角落ち」のメンバーではありますが、決勝進出とは言わなくとも、準決勝までは進出して欲しいところです。

AFF U23選手権出場マレーシアU23代表メンバー(*は2023シーゲームズ出場選手)

POS 氏名 年齢 所属
GK  シャーミ・アディブ・ハイカル 20 SEL
GK ラーディアズリ・ラハリム 22 TRE
GK *アジム・アル=アミン 22 KLC
DF  *V・ルヴェンティラン 22 SEL
DF ウマル・ハキーム 21 JDT II
DF  M・ラケシュ 22 KEL
DF フィルダウス・ハスノディン 21 KEL
DF ハリズ・マンソル 21 KDA
DF  ナズウィン・サレー 22 KLC
MF *シャヒル・バシャー 22 SEL
MF *ナジムディン・アクマル 20 JDT II
MF *ファーガス・ティアニー 20 JDT II
MF *ダリル・シャム 21 JDT II
MF *ムスリフディン・アティク・マット・ザイド 22 TRE
MF *ウバイドラー・シャムスル・ファジリ 20 TRE
MF サイフル・ジャマルディン 22 SRP
MF ハズミ・アブ・ザイド 22 IMI
FW *アリフ・イズワン・ユスラン 19 SEL
FW アリフ・イクマルリザル・アヌアル 21 PEN
FW ハジク・クティ・アバ 19 PEN
FW ハリス・ アキフ 22 KEL
FW *アイマン・アフィフ 22 KDA
FW ニック・ウマル・ニック・アジジ 22 PRK
チーム名:SEL-スランゴールFC、JDT II-ジョホール・ダルル・タジムII(U23)、PEN-ペナンFC、TRE-トレンガヌFC、KLC-KLシティFC、SRP-スリ・パハンFC、KDA-クダ・ダルル・アマンFC、PEN-ペナンFC、KEL-クランタンFC、PRK-ペラFC、IMI-イミグレセンFC(3部M3リーグ)

ジョルディ・アマトの移籍をジョホールオーナーが否定

トルコのメディアを発端に降って沸いたように起こったジョホール・ダルル・タジムのキャプテン、ジョルディ・アマトの移籍報道ですが、ジョホールのオーナーで、ジョホール州皇太子のイスマイル殿下がこれを否定しています。

昨季途中にベルギー1部のKASオイペンからジョホールへ移籍し、いきなりACLの浦和戦でデビューを果たしたアマト選手は、今季はここまで20試合中19試合に先発するなどチームに欠かすことができない主力選手です。ところがこのアマト選手に対してトルコ1部のトラブゾンスポルが獲得に動いたというトルコメディアの報道が出ると、ネナード・ビェリツァ監督もアマト選手について言及した、契約内容は1年契約など次々と具体的な報道が続き、さらには契約書にサインするため1週間後にトルコ入り、と現地のメディアturkiyegazetesi紙が報じたことで、ジョホールのサポーターから悲鳴が上がっていました。

31歳のアマト選手はスペインのカタルーニャ州カネット・ダ・マール出身で、エスパニョールやラージョ・バジェカーノ、レアル・ベティスなどラ・リガのクラブでのプレー経験がある他、スウォンジー・シティ(英国2部)、KASオイペン(ベルギー1部)でもプレーしています。また年代別のスペイン代表でもプレーし、2009年FIFA U17ワールドカップで3位となったスペインU17代表のメンバーでもありました。アマト選手はスペイン出身ですが、祖母がインドネシアのマカッサル島出身であることから2022年11月にインドネシア国籍を取得し、2022年12月23日に行われた東南アジアサッカー連盟AFF選手権のカンボジア戦で代表デビューを果たし、現時点で既にキャップ数は7となっています。

と、このような状況の中、ジョホールのオーナーのイスマイル殿下が自身のSNSを更新し、アマト選手の移籍の噂を一蹴したと、マレーシア語ニュースサイトのマジョリティが報じています。”Nope”とたった一言を投稿したイスマイル殿下でしたが、この一言でこれまでの噂が全面否定されています。

前KLシティのホダック監督はプルシブ・バンドンで苦戦が続く

マレーシアスーパーリーグのKLシティでは過去3シーズンで、2021年マレーシアカップ優勝、2022年AFCカップ準優勝、そして2023年FAカップ準優勝と実績を残したボヤン・ホダック氏は、今季途中でKLシティ監督を辞任し、インドネシア1部のプルシブ・バンドンの監督に就任しましたが、チーム立て直しを望まれながら就任以来1勝4敗と苦しんでいると、サッカー専門サイトのスムアニャボラが伝えています。

今季開幕戦となった7月2日のマドゥーラ・ユナイテッド戦で引き分けたプルシブ・バンドンは、開幕から4試合を終えて3分1敗とスタートダッシュに失敗すると、開幕から指揮を取ったヤヤ・スナヤ監督代行に代わり、ホダック氏が監督に就任しました。そして就労ビザの関係でベンチには入れなかったもののの選手と対面した直後の7月28日の第5節プルシク・ケデリ戦ではチームが今季初勝利と、いきなりホダック・マジック発動かと思われました。

しかしその後、チームは8月3日の第6節プトラ・サマリンダ戦からは2分1敗と勝ち星がなく、第8節を終えて18チーム中16位と低迷が続いています。しかも次戦となる今週末のリーグ4位PSISスマラン戦では、複数の主力選手が出場停止処分を受け、苦境が続きそうだということです。インドネシアサッカー協会PSSIはMFマルコ・クロック、DFプトゥ・グデ、FWシーロ・アウヴェスに対し、第7節のプルシス・ソロ戦でアウェイのプルシス・ソロ サポーターに対して「敬意を欠く」行為があったとして、クロック、アウヴェス両選手には2試合の、プトゥ選手には3試合の出場停止処分を科すことを発表しています

8月13日の第8節のバリト・プトラ戦では、スーパーリーグのジョホール・ダルル・タジムから期限付き移籍中のMFレヴィ・マディンダのゴールで先制するも、後半に追いつかれて今季8試合で早くも5引き分けと勝ちきれていないプルシブ・バンドンですが、試合後の会見でホダック監督はチームの状況は改善していると話していただけに、この「突然の」出場停止処分には我慢がならなかったのか、「この処分を誰が決めたか知らないが、選手を自分の好きなように加えたり、取り除いたりと、そいつはプレイステーションで遊んでいるかのようだ。とホダック節が炸裂しています。

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