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中村恵実、3度の大ケガから完全復活へ。兄の活躍に刺激受ける

「『やめようかな』と思ったこともあったけど――」。涙ながらにそう話すのは、地元・長野市出身の中村恵実だ。一昨年の9月、右膝前十字靭帯を損傷。同箇所の負傷から復帰を目指していたが、よもやの再手術となった。あれから約1年半が経ったいま、サッカーができる喜びを噛み締めている。

WEリーグ元年の2021-22シーズン、プロデビューして間もなく右膝前十字靭帯断裂、内側側副靭帯損傷、外側半月板損傷の大ケガを負う。その後も再発が相次ぎ、計3度の手術を行った。チームがプロリーグに参入して以降、出場はわずか1試合に留まっている。

「いずれは治るケガ。知り合いから『死ぬこと以外かすり傷』と言われて、たしかにそうだと思った」。奇しくも同時期に、宮市亮(横浜F・マリノス)が3度目の前十字靭帯断裂を受傷。先んじて復帰する姿を見て、「3回やったら絶望的だと思っていたけど、またプレーできるというモチベーションに繋がった」と話す。

3歳上の兄の存在も、大きな支えとなった。同じ長野市を拠点とするフットサルチーム・ボアルース長野に所属する中村亮太だ。ともに過ごす時間も長い中で、「すごく支えてもらった」と涙をこぼす。兄のチームメイトである米村尚也、田中智基らと食事をするなどして、「気分転換させてもらった」。

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