I神戸を迎え撃つ“総力戦”。3連戦乗り越えた勢いのままに
上々の滑り出しだ。開幕節の日テレ・東京ヴェルディベレーザ戦こそ敗れたが、その後は3戦負けなし。9日間で3試合という過密日程を2勝1分と乗り越えた。5位と好調を維持する中、今節にホームで迎え撃つは強豪・INAC神戸レオネッサである。現状のチームコンディションを踏まえれば、“総力戦”と言えるだろう。
自信得た“4連戦”。攻撃でさらに迫力を
廣瀬龍監督は、ここまでの4試合を“4連戦”と捉えていた。開幕戦で敗れたのち、自分たちの強みを出すことを再確認。第2節・サンフレッチェ広島レジーナ戦では相手への対策を施しつつ、開始から攻守ともにフルスロットルで立ち向かう。スコアこそ1-0だったが、WEリーグカップ王者に対して完勝と言える内容で、今季初勝利を収めた。
そこから中4日、中2日と厳しい連戦が続くも、スタメンの入れ替えは毎試合1人のみだった。大きくメンバーを変えることなく、S広島R戦で見せた勢いを維持していく。ディフェンスラインに軽傷者を抱えながら、セレッソ大阪ヤンマーレディースに1-0、アルビレックス新潟レディースに0-0と2試合連続で完封。いずれも粘り強く戦いながら交代でギアを上げ、終盤にかけてチャンスを増やした。
「技術的なことよりも、『できるんだ』という思いをより強く持って挑んだことが、この4連戦に繋がった」。そう廣瀬監督が言えば、菊池まりあも「ベレーザ戦からの連戦で自信に繋がった部分は多い」と手応えを示す。ここまではメンバーをほぼ固定して戦ってきたが、GK梅村真央や福田ゆいの台頭に加え、菊池のボランチ起用というオプションも機能している。
とはいえ、本人は満足していない。「監督が求めている守備の球際だったりセカンドボールの回収では、持ち味を出せている。だけど、逆にもっと攻撃に絡みたい」。攻撃時は相棒の福田をアンカーとして、シャドーにポジションを移す。そこでより効果的にボールを受けられれば、今季初の複数得点にも繋がるだろう。
総力戦。ピンチをチャンスに変えられるか
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