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ベテランの牽引で高まるチーム力。縁深き鳥取を下し3連勝へ【J3第35節・鳥取戦/マッチプレビュー】

ガイナーレ鳥取(7位)vs AC長野パルセイロ(14位)

 

シーズン最終盤にきて、ようやく晴れ間がのぞいてきた。ホームでの信州ダービー以来の連勝。髙木体制では初めてのことだ。次に目指すは今季2度目の3連勝だが、相手の鳥取とは何かと縁が深い。わずかながら昇格の可能性を残すライトグリーンに対し、引き続き長野らしく戦えるか。

ベテランが牽引。最年長の献身性も光る

前節はアウェイで讃岐に3-2と競り勝った。前半に2点を先行されるも、ラストプレーで三田尚希が反撃弾を沈める。この1点が足掛かりとなり、後半に加勢。2点差をひっくり返す大逆転劇となった。ディフェンスリーダーの池ヶ谷颯斗は「良い試合も悪い試合もある中で、悪い試合は勝てていなかった。今回は悪かったけど勝ち点3を取れた。チームとして成長した」と手応えを得る。それは今季初の逆転勝ちという記録にも表れている。

従来であれば2点差のまま前半を折り返し、後半に持ち直すことなく破綻していたかもしれない。実際にそういった試合も多く見られた。前節も序盤から守備がはまらず、自分たちのミスから失点。流れを断ち切れずに追加点も許した。それでも「踏ん張って1点返して、その勢いを持続できた。相手が馴染んでくる中でも、もう一回盛り返して点を取れた」。そう髙木理己監督が言うように、チームとして成功体験を得られたのは大きい。

一方で「やれることをやっているときに点が生まれて、やれることをやっていないときに失点している」とも話す。1失点目は不用意なボールロストから始まり、その後のアプローチやクロス対応もおろそかになった。ミスをなくすことが大前提にあるものの、味方がカバーすれば十分に防げた失点であろう。それを踏まえて髙木監督は「やるべきことが『浸透している』とも言い切れないし、『浸透していない』とも言い切れない」と現状を捉える。

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