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総体王者・松商学園が初戦制す。全国経験生かし、約束の舞台へ

「最後まで堅かった」。そう高山剛治監督は微笑むも、終わってみれば大量5得点を奪った。全国高校サッカー選手権長野県大会は10月7日に3回戦が行われ、いよいよシード校が登場。県総体王者の松商学園は、須坂創成に5-1と大勝し、順当に4回戦へ勝ち上がった。

松商学園

須坂創成

慌ただしい前半を経て、後半に突き放す

立ち上がりから堅さが見られた。2分、須坂創成にCKからファーストシュートを許す。その後もFKで攻め込まれると、右サイドバック・平山将大が負傷するアクシデントに遭う。それでも13分、平山に代わって入った加藤駿輝が先制点。FKから松永裕哉の折り返しを受け、鮮やかなダイレクトボレーを沈めた。

加藤駿輝

これで堅さが取れるかに思われたが、すぐさま須坂創成が奪い返す。1分後の14分、諏訪泰成のCKをファーで関谷悠真が合わせた。その後は素早いカウンターを仕掛ける須坂創成に対し、松商学園がシンプルにディフェンスラインの背後を狙う。22分には藤本漣がフリーで抜け出し、最後は森田優聖が押し込むも、オフサイドの判定でノーゴール。前線の4枚が隙あらばスペースに走り込み、相手ゴールを脅かした。

31分には中村みらののスルーパスから再び藤本が抜け出し、GKとの1対1を冷静に沈める。2-1と勝ち越して前半を折り返すと、後半は敵陣に攻め立てた。キャプテン・陶山快斗のキックオフシュートから始まり、2トップの陶山と森田を軸にチャンスを創出。55分にはCKのこぼれ球を森田が押し込み、リードを2点に広げる。その後は交代を重ね、76分に中平遥、80分に沖悠希と、いずれも途中出場の選手が追加点を決めた。

藤本漣

守備でもセンターバックの松永と中村彩人を中心に、カウンターに対してリスク管理を怠らず。後半の須坂創成の攻撃は、石岡力稀汰の直接FKや丸地佑海のミドルシュートなど、遠距離砲のみに抑え込まれた。松商学園としては決め手を欠くシーンも見られたが、5得点の大勝劇。危なげなく初戦を制した。

「決勝まで行くのがこの代の始まり」

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