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髙木理己監督「僕のやり方ではなく選手のストロングを生かす」【J3第25節・愛媛戦/試合前コメント】

――始動から2日間の練習で、パスの受け手に動きが出てきています。そこは今節の愛媛戦に向けて、最低限落とし込んでいきたいポイントでしょうか?

人と人がどう繋がるかを指し示したものが戦術だと思っています。サッカーは11人いて、一人が手を使えます。フィールドプレーヤーが10人いる中で、相手のゴールを目指すことを考えると、人と人との繋がり方を示すところに尽きます。前進することを考えると、一番取りたいのはGKの背後です。GKの背後を取るためには、ディフェンスラインの背後を取りたい。そこを誰が取るのか、いつ取るのかというタイミングを共有すること。そのタイミングを取れたとしても、スペースが共有されていなかったら、人と人は繋がっていきません。

「俺のやり方はこうだ」「こんな練習ができる」と言うためにここにいるわけではありません。クラブが這い上がっていくために、人と人の繋がりとして、そういう伝え方をしました。人と人が繋がる場所として、一個ずつ背中を取っていかないといけません。「横に11人並んで繋がりました」と言われても困ります。目的はゴールを取ることであって、そのために人が繋がるところでいくと、各ラインの背後に人がいないといけません。ディフェンスラインの背後に入っていく確率を高めるためにも、ボランチの背後を取らないと、回数そのものは増えていきません。

それは僕の色とかではなくて、フットボールというのはそういうものだと捉えています。僕が主導ではなくて、フットボールと選手が主導です。

――初日の囲み取材では、長野のスタイルとして「前に、縦に前進していくこと」を挙げていました。2日目の今日も、そのような練習をしているように見えました。

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