ボラセパマレーシアJP

4月17日のニュース
リーグ覇者ジョホールは2週間のスペインキャンプへ出発
KLシティにモンテネグロ出身DFアドリアン・ルトヴィッチが加入
クダにはブラジル出身の長身CBクレイトンが加入
KDN FCは上限の9名の外国籍選手を獲得も監督は未定
スランゴールは4年振りに「アジアチャレンジ」開催

4月15日に開幕したU23アジアカップでは、東南アジア勢では既にインドネシア、タイが試合を行い、インドネシアはカタールに0-2で敗れた一方で、タイはイラクを2−0で破る好発進を果たしています。そして本日は同じ予選D組に入っているマレーシア、ベトナムの両チームが登場し、それぞれウズベキスタン、クウェートと対戦します。マレーシアはこのD組ではアンダードッグ的な位置付けですので、まずは優勝候補の一角、ウズベキスタンに大敗しないことだけを期待したいです。

また国内に目を向けると、今季開幕まで1ヶ月を切ったこともあり、各クラブが最後の戦力補強に忙しく、プレシーズンマッチも増えてきました。

リーグ覇者ジョホールは2週間のスペインキャンプへ出発

5月10日の今季スーパーリーグ開幕まで1ヶ月を切りましたが、リーグ10連覇中の王者ジョホール・ダルル・タジムFC(JDT)は、スペインでのプレシーズンキャンプに出発しています。過去数年間はアラブ首長国連邦(UAE)でプレシーズンキャンプを行ってきたJDTですが、今年は新たなキャンプにスペインを選び、地中海に面したリゾート地バレンシア州ベニドルムにあるメリア・ヴィライタナ・フットボール・センターの施設を使い、2週間のプレシーズンキャンプを行うとともに、7試合の練習試合を予定しているということです。

2年振りの復帰となったエクトル・ビドリオ監督はトップチームの他、U23チームであるJDT IIからも数名を今回のキャンプに参加させていますが、その中で注目を集めているのがDFフィルダウス・ラムリとFWガブリエル・ニールストロイです。22歳のフィルダウス選手は、JDTとマレーシア代表で不動の左サイドバックを務めるラヴェル・コービン=オングの後継者と目され、サラワク州出身で23歳のニールストロイ選手は昨季のU23リーグ、MFLカップ19試合で13ゴールを挙げています。

JDTは、今季は国内リーグ11連覇がかかる他、今季から新たなフォーマットとなったACLエリート(ACLE)もあり、上記の若い選手はもちろん、MFジャリル・エリアス(シリア、アルゼンチン1部サン・ロレンソから加入)、MFフランシスコ・ジェラウデス(ポルトガル、UAE1部バニーヤースSCから加入)、FWニコラオ・ドゥミトル(イタリア、タイ1部ブリーラム・ユナイテッドから加入)ら新戦力と現有戦力との融合などが今回のキャンプの目的となります。

KLシティにモンテネグロ出身DFアドリアン・ルトヴィッチが加入

給料未払い問題が解決し、FIFAによる新規選手獲得禁止処分が解けたKLシティFCは、モンテネグロ出身のDFアドリアン・ルドヴィッチの加入をクラブ公式SNSで発表しています。

28歳のルドヴィッチ選手は身長187cmのCBで、モンテネグロ1部のFKスティエスカ・ニクシチからの加入し、これまではモンテネグロの他、ギリシャ1部のパンセライコスでプレー経験があるものの、アジアでのプレーは今回が初めてです。このFKスティエスカ・ニクシッチでは、直近では22試合中14試合に先発、3試合に途中出場という成績がトランスファーマルクトに掲載されています。

KLシティは、昨季途中に加入したクロアチア出身の長身CBマトコ・ジルダムが退団しており、リーグとカップ戦合わせて出場した22試合中、18試合に先発フル出場したジルダム選手の穴を埋めることが急務でした。

KLシティは同じCBのジャンカルロ・ガリフオコ(オーストラリア)、DMFセバスチャン・アヴァンジニ(イタリア)、AMFパトリック・ライヒェルト(フィリピン)の外国籍選手3名が昨季から残留しています。

クダにはブラジル出身の長身CBクレイトンが加入

今月初めの段階では、ともに給料未払い問題を抱えていたKLシティFCとクダ・ダルル・アマンFC(クダFC)ですが、KLシティは既にこの問題が解決しています。一方、クダFCは今月20日までに未払い給料の完済あるいは完済までの明確な方針を表す書類の提出を求められており、この期限を過ぎた場合には、クラブライセンスを交付する第一審機関(FIB)はクダFCの今季のクラブライセンスを取り消す可能性を示唆しています。そんな中で、クダFCは今季開幕に向けて積極的な補強を進めていますが、さらに190cmの長身CBホセ・クレイトン・ドス・サントスの加入を発表しています。

ブラジルのイパチンガFCから加入した31歳のクレイトン選手は、ポルトガル、カタール、アラブ首長国連邦でもプレー経験ありますが、昨季のクダFCでチーム最多の25試合に出場(全て先発)したセルビア出身のCBボヤン・シーゲル(ウズベキスタン1部ネフチに移籍)の退団による穴を埋めることが期待されています。なおカタールで在籍したアル・カルディーヤSCでは、今季同じクダFCでプレーするハビブ・ハルーン(バーレーン)ともチームメートだったようです。

クダFCは今日からトレンガヌFCがU23チームのトレンガヌIIとともに主催するプレシーズン大会の「アガルボム・パフォーマンス・カップ」にペナンFCとともに出場しますが、クレイトン選手はこの大会でお披露目となりそうです。

KDN FCは上限の9名の外国籍選手を獲得も監督は未定

クランタン・ユナイテッドFCから改名したクランタン・ダルル・ナイムFC(KDN FC)は、新たに3名の新外国籍選手加入を発表しています。1人目は西アフリカにあるギニア・ビサウ出身のFWPヴァルドゥ・テで、2022年にはJ3の今治FCでもプレー経験もあります。26歳のテ選手はポルトガルや日本でプレーした後、中国に渡り、中国2部の延辺竜井FCから加入し、トランスファーマルクトによると昨季は25試合で3ゴールとセンターフォワードとしてはやや寂しい成績を残しています。

2人目は主に左ウィングでプレーするコンゴ民主共和国出身のチャドラック・ルコンベで、モロッコ1部のRSベルカンヌか加入し、昨季は24試合で4ゴール2アシストという記録が残っています。また同じ左ウィングではボリビア出身の23歳デヴィッド・リべラもボリビア1部のロイヤル・パリFCから加入しています。リベラ選手の直近の成績は25試合(先発7試合)で得点なしという記録です。

KDN FCはパレスチナ代表MFオデイ・ハロウブやチェコ出身の長身CBミハル・イエジャーベックの他、20代前半の若い韓国出身選手4名の加入を発表しており、この3選手の加入で、外国籍選手が登録上限の9名となったKDN FCですが、その一方で今季指揮を取る監督が未だ発表されていません。

スランゴールは4年振りに「アジアチャレンジ」開催

今季のACL2への出場を決めているスランゴールFCは、4年振りとなるミニ大会「アジアチャレンジ」を開催するようだとスポーツ専門サイトのスタジアム・アストロが報じています。

改装が終わったMBPJスタジアムのお披露目も兼ねて行われる今大会は東南アジア各国の優勝チームを招いて行われるプレシーズンマッチとなっています。既に1次キャンプをバンコクで終えているスランゴールFCが主催するこの大会は、4月26日と28日の両日に行われるということです。

前回大会は2020年にシャー・アラム・スタジアムを会場にハノイFC(ベトナム)、プルシブ・バンドン(インドネシア)、バンコク・ユナイテッドFC(タイ)をマネ艇行われ、この時は当時は細貝萌選手が在籍していたバンコク・ユナイテッドFCとスランゴールFCが決勝で対戦し、PK戦でバンコク・ユナイテッドが勝利し、優勝賞金1万米ドルを獲得しています。

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今回の大会には昨季のラオス1部リーグ優勝チーム、ヤング・エレファンツFCが出場するという話もあり、近いうちに他の出場チームも発表になりそうです。

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