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4月10日のニュース
今季のマレーシアスーパーリーグ前半戦の日程がついに発表
3部のM3リーグも今季参加の16チームを発表-あわやスーパーリーグ入りだったプルリス・ユナイテッドがまさかの出場辞退
ジョホールが今季のサードユニフォームを発表
アジアカップ出場のU23代表は大会前最後の練習試合でカタールに惜敗

今日はイスラム教の断食月ラマダンが明けた祝日ハリ・ラヤ・アイディルフィトリ(ハリ・ラヤ・プアサ)です。月の満ち欠けを基準にしているヒジュラ暦(イスラム暦)の1日は日没で始まり、日没で終わりますが、昨日の日没後に三日月が目視されたことでヒジュラ暦で9番目の月に当たるラマダンが終わり、本日4月10日がハリ・ラヤとなることが国王の代理人である統治者の印章の管理人より全国向けのテレビ放送で発表されています。

このハリ・ラヤを出身地に戻って祝うイスラム教徒も多く、またこういった人々のために一昨日と昨日は政府が国内の有料道路を無料にしたこともあり、地方出身者が少なくないクアラ・ルンプールは人も交通量も激減しています。国民の祝日となるのは今日と明日ですが、今週末までは国内が祝日気分となります。

今季のマレーシアスーパーリーグ前半戦の日程がついに発表

マレーシアスーパーリーグを運営するマレーシアンフットボールリーグ(MFL)が5月10日に開幕する今季2024/25シーズンの前半戦となる第13節までの日程を公式サイトで発表しています。

5月10日の開幕戦は昨季王者でリーグ10連覇中のジョホール・ダルル・タジムFC(JDT)対昨季2位のスランゴールFCが対戦します。この試合は英国のチャリティーシールド、現在のFAコミュニティーシールドを模したスンバンシーカップとして行われますが、 本家とは異なりリーグ戦の一環として行われ、試合会場も本家は1974年以降はウェンブリースタジアムなど中立地で行われていますが、スンバンシーカップは、前年のリーグ王者の本拠地で開催される点が異なり、今回はJDTのホーム、スルタン・イブラヒム・スタジアムで開催されます。

翌5月11日と12日には第1節の残り5試合が行われ、そのカードは11日が鈴木ブルーノ選手が所属するPDRM FC対クダ・ダルル・アマンFC、スリ・パハンFC対クランタン・ダルル・ナイムFC、トレンガヌFC対ペラFC、サバFC対ペナンFC、そして12日にはKLシティFC対谷川由来選手が所属するクチンシティFCとなっています。なお今季のスーパーリーグは13チーム編成で、毎節1チームは試合がありませんが、第1節は佐々木匠選手が所属するヌグリスンビランFCの試合がありません。

ただし13チームの中で、昨季の給料未払い問題が解決していないクダ・ダルル・アマンFCは今月20日までに未払い給料を完済するか、完済までの予定を選手とクラブとで合意することを求めており、これが実現しない場合にはスーパーリーグ出場に必要なクラブライセンスの取り消し処分を科すとしており、その結果12チーム編成となったには全日程の見直しを行うことも併せて発表しています。

また第13節が開催されるのが10月18日から20日までと、5ヶ月間かけて各チームが12試合を行うという緩やかな日程について、MFLは6月に予定されている2026年W杯アジア2次予選の他、JDTが出場するACLエリートやスランゴールが出場するACL2(いずれも9月開幕)、トレンガヌFCとKLシティFCが出場する新設の東南アジアアサッカー連盟AFFクラブ選手権ショッピーカップ(7月開幕)などで、出場チームに負担がかからないような日程としていることを説明しています。

また今季からスーパーリーグにも導入されるVARについても、MFLは常設ではなく、試合ごとに機材を移設する方法で行うことを発表しており、その機材も4会場分しか用意していないことを明らかにしており、その移動も考えた上で過密日程を避けているようです。

なお現時点で発表されているスーパーリーグの日程はこちらです。

3部リーグ参加の16チームをAFLが発表-あわやスーパーリーグ入りだったプルリス・ユナイテッドがまさかの出場取り止め

国内3部以下のセミプロリーグを運営するアマチュアフットボールリーグ(AFL)は今季の3部リーグに出場する16チームを公式サイトで発表しています。昨季に続きMBSB銀行が冠スポンサーとなる3部リーグはMBSB銀行チャンピオンシップ2024/25(MBC2024/25)の名称で開催され、昨季の13チーム編成から16チーム編成へと拡大し、開幕が6月1日となることも発表されています。

今季参加する16チームは昨季のトップ3であるイミグレセン(入国管理局)FC、KLローヴァーズFC、ハリニ・スランゴールFTを筆頭に、ブキット・タンブンFC、マレーシア大学、マンジュンシティFC、PIBシャー・アラムFC、マラッカFC、国軍FCの9チームが昨季に引き続き参加します。

なお昨季5位のサインスFC、8位のプルリス・ユナイテッドFC、12位のサラワク・ユナイテッドFC、13位のナガ・アルティメットKSFCの4チームは運営資金不足などの問題から今季の出場を辞退しています。

また昨季は4部のアル・イクサン・カップに参戦した、ブンガ・ラヤFC(本拠地はヌグリスンビラン州スンダヤン)YPM FC(同パハン州クアンタン)、UITMユナイテッド(同スランゴール州シャー・アラム)、マチャンFC(同サラワク州シブ)の4チームの他、プトラジャヤ・アスレチックFC(同プトラジャヤ)、ゴンバックFA(同スランゴール州ゴンバック)、そして昨季は1部スーパーリーグ所属ながら、給料未払い問題が未解決なことから今季のクラブライセンスを交付されず、スーパーリーグに出場できなくなったクランタンFCが新たに今季のMBC2024/25に参加します。

またAFLは今季より3部リーグの正式名称がM3リーグからA1セミプロリーグ、4部のM4リーグはA2リーグ、そして5部のM5リーグはA3コミュニティリーグと変更されることも発表しています。

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一時は1部スーパーリーグ入りも検討されたプルリス・ユナイテッドFCは資金上の問題から3部リーグ出場を取りやめています。当初は資金的に問題なしというプルリス・ユナイテッドFCの説明を信じ、1部入りの可能性を検討したMFLの見識が疑われますが、そこはマレーシア。誰も気にしないでしょう。2023年の1部スーパーリーグと2部プレミアリーグの合併により、現在は2部プレミアリーグが休止している国内リーグでは、A1セミプロリーグとリブランディングされた3部リーグが実質的には2部リーグとなります。コロナ禍による資金面の格差をなくすため2020年シーズンからは外国籍選手の出場が認められていなかった3部リーグですが、今季はその制限も撤廃されることが発表されており、各クラブがどんな選手を獲得するかで昨季とは全く違った形のリーグとなりそうです。

ジョホールが今季のサードユニフォームを発表

国内リーグ10連覇中で、しかも2年連続で国内タイトル総なめと国内では向かう所敵なしのジョホール・ダルル・タジムFC(JDT)が、今季のサードユニフォームを発表し、早速、シンガポールのライオンシティセイラーズFCとの練習試合でも着用しています。

マレーシアでは唯一、ナイキ社製のユニフォームを採用しているJDTですが、今回のサードユニフォームは蛍光色のような緑と黄色の中間の色で、胸スポンサーは昨季同様、クラブ独自の通貨ファントークンの発行と販売ができるプラットフォームを運営するSocios.comと提携しているJDTファントークンとなっています。

このサードユニフォームは本拠地のスルタン・イブラヒム・スタジアム内に新たに開店したグッズショップのJDTダイレクトメガストアーで既に販売されおり、価格は189リンギ(およそ6000円)といことです。

2020年からアラブ首長国連邦(UAE)のドバイでプレシーズンキャンプを行ってきたJDTですが、今季はキャンプ地にスペインを選択しており、このサードユニフォームは、来週4月14日から30日までJDTがスペインで行う練習試合で着用されることになっています。また例年だとホームとアウェイのユニフォームはプレシーズンキャンプから戻ってから発表されていることから、今季のユニフォームも4月30日以降に発表となりそうです。

アジアカップ出場のU23代表は大会前最後の練習試合でカタールに惜敗

今月15日にカタールのドーハで開幕するAFC U23アジアカップに出場するマレーシアU23代表は、4月7日に大会前の最後の練習試合となるカタールU23代表線に臨み、0-1で敗れています。

マレーシアは、1-2で敗れた4月4日の中国U23代表戦と同様に、この試合でも前半ロスタイムにPKを与えた結果、これをFWアフメド・アル=ラウィ(カタール1部アル・ラーヤンFC)に決められた失点で敗れてています。

マレーシアサッカー協会(FAM)が映像を公開した試合後の会見で、マレーシアU23代表のフアン・トーレス監督は、カタールU23代表の早い試合運びとフィジカルの両面で前半は圧倒されたと説明した一方で、後半は相手のペースに反応できていたと述べ、初戦となる4月17日のウズベキスタンU23代表戦までの時間でチームを仕上げたいとしています。

U23アジアカップではD組に入っているマレーシアは、4月17日のウズベキスタン戦の後は、20日にベトナムと、23日にクウェートと対戦します。グループステージを突破してベスト8入りを今大会の目標としているマレーシアは、グループステージで2位以内になる必要があります。

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