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4月6日のニュース
アジア杯出場のU23代表は練習試合で中国U23代表に1-2で敗れる
クダFCは開幕前に勝点3剥奪-今後次第では今季リーグ出場停止処分の可能性も
サッカー協会は中傷目的のメールについて警察に告発せず
今季のリーグ公式球はプーマのオービタMFL1に決定

アジア杯出場のU23代表は練習試合で中国U23代表に1-2で敗れる

今月15日にカタールで開幕するAFC U23アジアカップ2024に出場するマレーシアU23代表は、カタールで中国U23代表と練習試合を行い、1-2で敗れています。なおこの両チームは昨年12月、マレーシアU23代表の監督がE・エラヴァラサン氏からフアン・トーレス氏に交代した直後に行なった上海遠征で2度対戦しています。初戦はマレーシアU23代表がハリス・ハイカル(スランゴールFC)のロスタイムのゴールで1-0で勝利、2戦目はアリフ・イズワン(スランゴールFC)がゴールを決めたものの1-2で敗れて1勝1敗となっていました。

カタール大学のフィールドで非公開で行われた4月4日の試合は、鹿島アントラーズの下部組織在籍経験を持つウィグル族のAifeierding Aisikaer(中国1部武漢三鎮FC)がこれを決めて中国U23が先制すると、前半はそのまま中国U23が0-1とリードして前半を終了します。

後半に入ると、ジョホール・ダルル・タジムFC U23のFWファーガス・ティエニーが61分にゴールを決めてマレーシアが追いつきますが、85分に再び中国U23代表がPKを得ると、Aifeierding Aisikaerがこの試合2点目のゴールを決めて、中国U23代表が逆転すると、そのまま試合は終了し中国U23代表がマレーシアU23代表を破っています。

マレーシアU23代表はU23アジアカップ2024では、ウズベキスタン、ベトナム、クウェートとともにD組に入っており、4月17日にウズベキスタンU23と、4月20日にベトナムU23と、そしてグループステージ最終戦となるクウェートとは3月23日に対戦します。

注)この記事を書く際、中国サッカーに詳しいZZさんが書かれたNOTE「U20アジアカップ 中国U20代表紹介」と「翻訳記事:U20中国代表のウイグル族選手たち」を参考にさせていただいています。ZZさんにはこの場を借りてお礼を申し上げます。

クダFCは今季開幕前にもかかわらず勝点3剥奪-今後次第では今季リーグ出場停止処分の可能性も

5月の開幕まであと1ヶ月を切ったマレーシアスーパーリーグですが、昨季から続く給料未払い問題の対応が不十分だとして、クダ・ダルル・アマンFC(クダFC)に対してシーズン開幕前にもかかわらず勝点剥奪処分が科されることが発表されています。’

マレーシアスーパーリーグを運営するマレーシアンフットボールリーグ(MFL)は公式サイトで、第一審機関(FIB)のシーク・モハマド・ナシル委員長名の声明を掲載し、3月30日までに未払い給料完済までの方針を明らかにすることができなかったとして、クダFCに対して勝点3剥奪処分と罰金5万リンギ(およそ160万円)を科すと発表しています。

またシーク・モハマド委員長は、今月20日の午後5時までに未払い給料完済の方針について選手側と合意できない場合には、今季のスーパーリーグ参加に必要なクラブライセンスを無効とすることも発表しています。

またシーク・モハマド委員長はクダFCと同様に未払い給料問題を抱えていたKLシティFCについて、期限となっていた3月30日までに完済の方針について選手側と同意ができたことを発表しています。この結果、KLシティFCは今季のスーパーリーグ参加が確定しています。

サッカー協会は中傷目的のメールについて警察に告発せず

マレーシアサッカー協会(FAM)は、3月31日の年次総会前に国内メディアや監督官庁である青年スポーツ省などに送られた匿名の中傷目的のメールについて、警察に告発しない方針を決めたと、英字紙ニューストレイツタイムズが報じています。

この記事によるとFAMは警察に告発する代わりに、独立した調査委員会を設置して調査を行うということです。年次総会後の記者会見でFAMのハミディン・アミン会長は事務局長の職権濫用や代表チームへの不十分な支援、ナショナルトレーニングセンター建設の不透明な入札手続きなどを糾弾する内容のメールについて、警察に告発することを検討中と話していましたが、痛い腹を探られたくないのか方針を転換したようです。

FAMのユソフ・マハディ副会長は、すべての職員から聞き取り調査を行い、一人一人の考えや不満を聞き出したいとしています。またナショナルトレーニングセンターの不透明な入札に関して国民に否定的な印象を持たれることがFAMがもっと懸念していることだと述べる一方で、ユソフ副会長はマレーシア腐敗防止委員会(MACC)からの聞き取りがあったかどうかを問われると、自身は事務方ではないのでその件は何も承知していないと話しています。

今季のリーグ公式球はプーマのオービタMFL1に決定

マレーシアンフットボールリーグ(MFL)は、今季2024/25シーズンのスーパーリーグ公式球としてプーマ社のオービタMFL1が採用されることを公式サイトで発表しています。

2022年のアクセラレート21.1プロ採用から3年連続でプーマ社のボールが公式中となったスーパーリーグですが、今季はマレーシアカップ100周年記念に当たることもあり、マレーシア国旗でも採用されている赤色、黄色、白色、青色が組み合わされたデザインのオービタMFL1は、プーマ社の統治代理店アクティブスポーツの店舗でも購入可能で、価格は599リンギ(およそ1万9000円)ということです。

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