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3月20日のニュース
ポリス・テロの練習試合2試合目は主力抜きのジョホールに雪辱
国内小売店チェーン不買運動にサッカー選手が続々と支援表明
U23アジアカップに向けたU23代表合宿が始まる

ポリス・テロの練習試合2試合目は主力抜きのジョホールに雪辱

ジョホール遠征中のタイ1部ポリス・テロFCは、ジョホール・ダルル・タジムFC(JDT)と2度目の練習試合を行い、3-2で勝利しています。前スランゴールFCのタン・チェンホー監督が率いるポリス・テロFCは、初戦はベルグソン・ダ・シルヴァに4ゴールを許すなど0−5と敗れていました。

初戦に続き、JDTのホームであるスルタン・イブラヒム・スタジアムで行われた試合は、アリフ・アイマンやシャールル・サアド、シーハン・ハズミといった主力7名が明日3月21日(マレーシア時間3月22日)にオマーンで行われるW杯アジア2次予選に出場するマレーシア代表に加わるため、またマシュー・デイヴィーズとジュニオール・エルドストールはケガのためにいずれもチームを離れているJDTとの対戦でした。

国内小売店チェーン不買運動にサッカー選手が続々と支援表明

国内小売チェーンのKKマートで、「アッラー」の文字がプリントされた靴下が販売されていたことが分かり、KKマートへの不買運動を呼びかけるSNSが拡散し、これにサッカー選手が続々と賛同を表明しています。

問題の靴下は外部メーカーが製造し、KKマートに委託販売していたもので、くるぶしの辺りにアルファベットでイスラム教の唯一神を表す「ALLAH」とプリントされていました。一部店舗で消費者によって撮影されたこの靴下の画像がSNSで拡散すると、「イスラム教に対する冒涜」といった批判の声と共に、KKマートの不買運動を呼び掛ける声が上がりました。

これに対してKKマートは速やかに謝罪を表明した上で、二度と同じ問題を起こさないと約束し、さらに問題の商品の販売を中止や製造業者に事情説明を求めたことを明らかにしています。

しかしちょうどイスラム教の神聖な断食月「ラマダン」中ということもあってか、与党連合に参加している統一マレー国民組織(UMNO)の青年部が、KKマートに対して国内全188店舗に謝罪の横断幕を掲げるよう求めるなど政治化する動きになっています。

KKマートは国内全店舗に設置した広告表示用スクリーンで謝罪のメッセージを流すなどの対応をしていますが、SNSではKKマート全店舗での不買運動を呼びかける声も上がり、これに国内リーグでプレーするサッカー選手たちが自身のSNS上で次々と賛同を表明しています。

代表FWサファウィ・ラシド(トレンガヌFC)やU23代表FWハキミ・アジム(KLシティFC)は不買運動呼びかけの投稿を再投稿し、U23代表FWシャヒール・バシャーやMFアリフ・イズワン、GKアジム・アル=アミン(いずれもスランゴールFC)は自身の言葉を加えて投稿し賛同を表明している選手も少なくありません。

マレーシアでは近年、Religion「宗教」、Royalty「王族」、Races「人種」の頭文字をとって3Rと呼ばれる話題について、マレー系を中心に非常に過敏になっており、ジョホール・ダルル・タジムFCのオーナーで、ジョホール州皇太子の父君でもある現マレーシア国王のスルタン・イブラヒム殿下も、意図的か否かにかかわらず、今回の出来事は民族調和を乱すものであり、責任の所在をはっきりさせた上で、厳格な処分を求めるよう関係機関に求めています。

U23アジアカップに向けたU23代表合宿が始まる

4月15日に開幕するAFC U23アジアカップに出場するマレーシアU23代表合宿がスランゴール州プタリン・ジャヤで始まっています。この合宿に先立ち、ジョホール・ダルル・タジムFCでプレーする21歳のFWアリフ・アイマンがU23代表でプレーするべきか否かの論争がサッカーファンの間で起こりましたが、フアン・トーレスU23代表監督は「我々はアリフをU23代表に招集することは検討したことはない」と話し、アリフ選手はA代表でプレーするべき選手であり、むしろU23代表でプレーするべきでないと話しています。なお、アリフ選手は3月21日(マレーシア時間3月22日)にオマーンのマスカットで行われるW杯アジア2次予選のオマーン戦に出場するマレーシア代表のメンバーに選ばれています。

この他、今回のU23代表招集が見送られたリチャード・チン(英国6部バース・シティFC)については、ケガで長期離脱中であることが理由と説明する一方で、ドイツ3部のSVヴァルトホーフ・マンハイムU21でプレーするアニル・ヴィグネスワランは、チームにDFが不足していることもあり招集されるべき選手だとトーレス監督は説明しています。

なおU23代表は、3月22日と25日に国内でインドU23代表と練習試合を行った後、U23アジアカップが開催されるカタール入りしますが、このインドU23代表のメンバーが発表されています。

これを報じたサッカー専門サイトのマカンボラによると、注目すべき選手としてGKアーシュ・アンワル・シーク(ATKモフン・バガンFC)、DFホルミパム・ルイバ(ケララ・ブラスターズFC)、DFトイバ・シン・モイランテム(オディシャFC)、FWパルシブ・ゴゴイ(ノースイースト・ユナイテッド)の名が上がっています。

また今回U23アジアカップ2024に出場しないインドU23代表のナウシャド・ムーサ監督の話として、マレーシア入りする前にデリーで4日間の合宿を行ってからマレーシアイリスとして、今回の試合は将来のA代表入りを目指す選手たちにとって貴重な経験となるというコメントを紹介しています。

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