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3月19日のニュース
トレンガヌは7人目の外国籍選手となるクロアチア出身MF獲得で今季開幕前の補強終了
スリ・パハンも今季開幕に臨む外国籍選手6名が決定
サッカー協会会長-U23アジアカップでのマレーシアの目標はグループリーグ突破

マレーシア1部スーパーリーグの2024/25シーズンは5月に開幕します。そして現在開いている今年1度目のトランスファーウィンドウは4月26日までとまだ終了までに1ヶ月ほどありますが、各クラブの外国籍選手を中心とした補強内容が出揃いつつあります。今季は登録9名、ベンチ入り6名、同時にピッチ上でのプレーは5名とルールの変更があった中、開幕前に上限の9名を獲得しているのはジョホール・ダルル・タジムFCのみで、その他のクラブは大半が6名前後となっています。

トレンガヌは7人目の外国籍選手となるクロアチア出身MF獲得で今季開幕前の補強終了

トレンガヌFCはクロアチア出身の新たな「司令塔」、27歳のMFマリン・ピルジが1年契約で加入したことをクラブ公式SNSで発表しています。165cmと小柄なピルジ選手は、昨季はクロアチア1部のNKヴァラジュディンで48試合に出場して3ゴールを挙げているということです。フリーキックのスペシャリストとしても紹介されているピルジ選手は背番号60をつけることも発表されています。

またトレンガヌFCのサブリ・アバスCEOは、このピルジ選手の獲得で今季開幕前の外国籍選手獲得は終了したと述べています。トレンガヌFCは今季これまでに、2年ぶりの復帰となるMFマヌエル・オット(フィリピン、クダ・ダルル・アマンFCから加入)、FWイスマヒル・アキナーデ(ナイジェリア、クランタン・ダルル・ナイムFCより加入)、CBマシュー・ステーンフォールデン(オランダ、ウズベキスタン1部パフタコール・タシュケントFKより加入)の4名の新戦力を獲得しています。また昨季は20試合出場で11ゴール1アシストのFWイヴァン・マムート(クロアチア)、MFヌリーロ・トゥクタシノフ(ウズベキスタン)、そしてマレーシアで2018年からプレーし、現在はマレーシア国籍取得申請の長身CBアルグジム・レゾヴィッチ(モンテネグロ)の3名が昨季から残留しています。

またマレーシア人選手では、いずれも代表選手で今年1月のアジアカップ2024にも出場したFWサファウィ・ラシドとFWアキヤ・ラシドがジョホール・ダルル・タジムFC(JDT)から期限付きで移籍、さらに昨季まで所属したKLシティFCで100試合以上出場しているDMFアクラム・マヒナンらが加入しています。この新戦力に代表No.2 GKスハイミ・フシンや、U23代表でプレーするアザム・アズミ、サフワン・マズラン、ウバイドラー・シャムスルのDFトリオ、やはりU23代表のGKラーディアズリ・ラハリムらの若手にも期待がかかります。昨季は首位のJDTとは勝点差36の6位に終わったトレンガヌFCですが、今季が2シーズン目となるトミスラフ・シュタインブリュックナー監督もこの戦力には手応えを感じているはずです。。

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今回が東南アジアで初めてのプレーとなる新加入のピルジ選手が60という異例の背番号を選んだ背景を、英字紙スターが紹介しています。中盤の選手では既にオット選手の背番号が8に、またトゥクタシノフ選手は10に決定しており、一桁の背番号が空いていなかったということもありますが、ピルジ選手は「自分がサッカーを始めた際にはサッカースクールへ通わせてくれ、プロ選手になるためのモチベーションを与えてくれたのも父なので、父への感謝の気持ちを忘れないために今回、空いている番号の中から60を選んだ」と説明し、昨年他界した父親の年齢が60歳だったことが、今回の背番号決定に関係していると説明しています。

スリ・パハンも今季開幕に臨む外国籍選手6名が決定

スリ・パハンFCは今季のスーパーリーグに6名の外国籍選手を登録すると発表しています。昨季のスーパーリーグでは13勝6分7敗の5位に終わったスリ・パハンFCのサフィアン・アワンCEOは、開幕前の外国籍選手は6名で終了するが、開幕後の状況によっては今年2度目のトランスファーウィンドウで新たな選手獲得の可能性もあると話しています。

今季のスリ・パハンFCは、昨季は24試合に先発し12ゴール7アシストを記録したエースのFWクパー・シャーマン(リベリア)、本来はCBながらPKスペシャリストして24試合で10ゴールを挙げたDFステファノ・ブルンド(アルゼンチン)、昨季途中に加入したAMFクヴォンディク・ルジエフ(ウズベキスタン)が残留しています。この3名に加えて今季は、2021年と2022年にはスリ・パハンFCでプレーしていたAMFエマヌエル・イダルゴ(アルゼンチン、ジョホール・ダルル・タジムFCから期限付き移籍)、カザフ2部で昨季は26試合で24ゴールを挙げているFWミコラ・アハポフ(ウクライナ、カザフ2部FCアクジャイクから加入)、そして長身CBアレクサンドル・ツヴェトコヴィチ(セルビア、スイス2部FCアーラウから加入)が新たに加入しています。

この中で特に注目はアハポフ、イダルゴ両選手です。昨季は厳しいマークで封じられることが多かったシャーマン選手と、今季はツートップを組むことが期待されるアハポフ選手が前評判通りの得点力を見せ、イダルゴ選手は同じアルゼンチン出身でマレーシア国籍を取得しマレーシア人登録となるエゼキエル・アグエロとのAMFコンビが機能すれば、スリ・パハンFCのトップ3も見えてきます。

サッカー協会会長-U23アジアカップでのマレーシアの目標はグループリーグ突破

マレーシアサッカー協会(FAM)のハミディン・アミン会長は、来月4月15日に開幕するAFC U23アジアカップ2024に出場するマレーシアU23代表の目標をグループステージ突破が現実的な目標となるだろうと話しています。

上位3チームが今夏のパリオリンピック出場権獲得となる今大会ですが、過去最高の成績が2018年大会のベスト8というマレーシアにとっては、オリンピック出場権獲得は正直、夢のまた夢です。流石にそれはハミディン会長も理解しているようです。

ハミディン会長によると、マレーシアU23代表はマレーシア国内でインドU23代表との練習試合を行った後、U23アジアカップ2024開幕の2週間前に大会が開かれるカタールのドーハ入りし、カタール、中国の両U23代表との練習試合を行い、この他にもう1試合の練習試合を行ってから本番に臨む予定になっているということです。

今大会でマレーシアは、前回準優勝のウズベキスタンの他、ベトナム、クウェートと同じD組に入っており、4月17日の初戦では今大会の優勝候補でもあるウズベキスタンと対戦します。

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