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3月17日のニュース
代表はW杯予選前の最終調整でネパールと変則マッチで対戦
代表最終メンバー24名がW杯アジア2次予選に向けてオマーンへ出発
スランゴールFCがニザム・ジャミル監督就任を発表
給料未払い問題に揺れるKLシティのバチナ監督が辞任

代表はW杯予選前の最終調整でネパールと変則マッチで対戦

3月22日にW杯アジア2次予選D組第3節のオマーン戦を控えるマレーシア代表は、3月15日にネパール代表と対戦し、5-1で勝利しています。1月のアジアカップ2024終了以来、オマーン戦までの実戦はこの1試合しかないマレーシア代表は、非公開でネパール代表と4ハーフ、140分の変則マッチを行っています。

マレーシアの通信社ブルナマによると、この試合ではダレン・ロック(サバFC)がPKを含む2ゴールを決めた他、スチュアート・ウィルキン、ダニエル・ティン(いずれもサバFC)、ムカイリ・アジマル(スランゴールFC)が得点しています。 一方のネパールは、昨年10月の南アジアサッカー連盟SAFF U19選手権で大会トップタイの3ゴールを挙げた後、今回初めて代表入りしたサミール・タマンがゴールを決めています。

直近のFIFAランキング132位のマレーシアは、同80位のオマーンと対戦する前に同等の相手との試合をブッキングできず、見つかった相手が175位のネパールでした。この1試合だけで、D組1位突破が最有力のオマーンとの2連戦を迎えるのは不安ですが、3月22日と26日のどちらかの試合で勝点1を挙げられれば、グループ2位での通過が見えてくるだけに、何とか頑張って欲しいです。

代表は最終メンバー24名がW杯アジア2次予選に向けてオマーンへ出発

マレーシア代表が本日、W杯アジア2次予選D組第3節オマーン戦が行われるオマーンの首都マスカットへ出発しています。

合流が遅れていたジョホール・ダルル・タジムFC(JDT)の8名とタイ1部のブリーラム・ユナイテッドでプレーするDFディオン・コールズが合流し、招集された33名全員が揃いましたが、何とここでアクシデント。右SBのマシュー・デイヴィーズとCBのジュニオール・エルドストールについて、両選手が所属するJDTが上の記事でも取り上げたネパール代表との試合で負傷したとして診断書を示し、マレーシアに残って治療に専念することを求めたということです。

この結果、残った31名の内、U23代表候補の7名を除いた24名がマスカットへ向かいました。U23代表候補は11名が今回のA代表合宿に参加していましたが、そこから4名が残りましたが、具体的な選手名の発表はありません。各メディアの報道を総合すると、ネパール戦でゴールを決めたMFムカイリ・アジマルや、ケガのジュニオール・エルドストールと同じCBのハリス・ハイカル(いずれもスランゴールFC)、これまでも代表合宿に参加経験のあるサフワン・マズラン(トレンガヌFC)、アジアカップ2024のメンバーにも選ばれたGKシーク・イズハン(ペナンFC)がこの4名のようです。

スランゴールFCがニザム・ジャミル監督就任を発表

先月、前マレーシア代表監督のタン・チェンホー氏が辞任したスランゴールFCは、ニザム・ジャミル コーチが2024/25シーズンの新監督に就任することをクラブ公式SNSで発表しています。スランゴールFCは外国籍4名とニザムコーチが次期監督候補と発表していましたが、8年ぶりのアジアの舞台となるACL2には、マレーシア人監督で臨むこととなりました。

スランゴール州出身のニザム監督は43歳で、今季のスーパーリーグではペナンFCのアクマル・リザル監督の42歳に次ぐ若さです。スランゴールFCでは2000年から2004年までプレーし、2001年にはFAカップ、翌2002年にはマレーシアカップ優勝を経験するなど、強かった時のスランゴールFCを経験しています。

現役引退後は複数のクラブでコーチを務め、2019年と2020年にはフェルダ・ユナイテッドFC(2020年シーズン後に解散)で監督を務め、渡邉将基池田圭恵龍太郎といったフェルダ・ユナイテッドFCでプレーした日本人選手との接点もあります。

2022年からは当時のミヒャエル・ファイヒテンバイナー監督(現ミャンマー代表兼ミャンマーU23代表監督)のもとでスランゴールFCのコーチとなり、この年の8月にファイヒテンバイナー氏が事実上の監督解任とスポーツディレクター就任となると監督代行に就任し、同年9月にタン・チェンホー監督就任までチームを指揮しました。そして今年2月29日にそのタン監督がタイ1部のポリス・テロFC監督に転身すると再び監督代行となっていました。

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「実より花を取る」ことが多いスランゴールFCの経営陣ですので、ACL2では失敗できないと迷わず外国籍監督を起用するのだろうと思っていましたが、良い意味で予想を裏切られました。ニザム監督の就任’で、今季のスーパーリーグでは、前述のアクマル監督、クダ・ダルル・アマンFCのナフジ・ザイン監督(45)、ペラFCのユスリ・チェ・ラー監督(47歳)、サバFCのオン・キムスイ監督(53)そしてPDRM FCのユヌス・アリフ(65)に続く6人目のマレーシア人監督誕生となりました。

給料未払い問題に揺れるKLシティのバチナ監督が辞任

英字紙スターは、KLシティFCのネナド・バチナ監督が辞任したと報じています。昨年6月にインドネシア1部プルシブ・バンドン監督に転身した、ボヤン・ホダック前KLシティFCに代わって就任したバチナ監督は、2021年と2022年シーズンはホダック前監督を支えるKLシティFCのコーチでした。今季も監督として指揮をとると考えられていましたが、突然の辞任となりました。

バチナ監督の後任には、昨季コーチを務めたミラスロフ・クルヤナチの昇格が予想されています。

このブログでは何度も取り上げていますが、昨季の給料未払い問題が解決していないKLシティFCからは、昨年12月にマレーシア国籍を取得してアジアカップ2024にも出場したコロンビア出身のFWロメル・モラレスやライアンとデクランのランバート兄弟がジョホール・ダルル・タジムFCへ、MFアクラム・マヒナンがトレンガヌFCへ、U23代表FWのT・サラヴァナンがスリ・パハンFCへ、U23代表GKアジム・アル=アミンがスランゴールFCへ、と多くの選手がチームを去っており、バチナ監督の後任が誰であれ、今季は厳しいシーズンとなりそうです。

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これを報じたマレーシアの通信社ブルナマの記事では、現在は所属なしとなっている前スランゴールFCのMFブレンダン・ガンの獲得が噂されていることについて尋ねられたKLシティFCのスタンリー・バーナードCEOは、給料未払い問題を抱えるクラブが代表選手でもあるガン選手を獲得することは容易ではないと述べていることも報じています。ガン選手はKLシティFCとスリ・パハンFCから獲得オファーを受けていると報じられており、このスタンリーCEOの発言で、スリ・パハンFC入りが濃厚となりました。

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