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3月10日のニュース
Y.S.C.C.のルクマンがカップ戦に続きリーグ戦デビュー-マレーシア国内でも急遽Y.S.C.C戦の放送が決定
3代表はW杯予選オマーン戦を前にネパールと非公開で対戦
今季の3部リーグは外国籍選手2名の登録が可能に-ただし18歳から21歳までの年齢制限あり

昨季13位に終わったクチンシティFCが、リベリア出身のFWアブ・カマラの退団をひっそりと発表しています。昨季は22試合に出場してリーグ4位の13ゴールを挙げ、2022年には2部プレミアリーグで11ゴールを挙げて得点王になるなどリーグ屈指のFWでした。Transfermarktによると既にアラブ首長国連邦2部のディバ・アル・ヒスンSCに移籍しているようですが、今季に向けて積極的な補強を行なっているクチンシティFCになぜ残留しなかったのかが気になります。アイディル・シャリン監督のサッカーに合わなかったのか、それてもクチンシティFCでの活躍で市場価値が爆上がりしたのか(Transfermarktでは3倍近くになっています)。いずれにしても個人的にはもっとマレーシアリーグで見てみたかった選手なので、残念な移籍です。

Y.S.C.C.のルクマンがカップ戦に続きリーグ戦デビュー-マレーシア国内でも急遽Y.S.C.C戦の放送が決定

3月7日のJリーグYBCルヴァンカップ1回戦の水戸戦でJリーグデビューを果たしたJ3のY.S.C.C.に所属するマレーシアU23代表FWルクマン・ハキムが、今度はリーグ戦でもデビューしています。水戸戦では77分からの交代出場だったルクマン選手ですが、20分ほどの出場ながら倉貫一毅監督へは十分アピールできていたようです。

3月9日の松本山雅FC戦でリーグ戦デビューを移籍後初先発で飾ったルクマン選手は、ツートップの一角として出場すると39分には初のイエローカードをもらったものの、後半の56分までプレーし、脇坂崚平と交代しています。なおルヴァン杯の水戸戦では、ルクマン選手は先発した脇坂選手と交代で出場しています。試合はY.S.C.C.が宣誓したものの、ルクマン選手交代後の79分に同点とされ、そのまま引き分けています。これでチームは開幕から2分1敗と勝星がなく、順位も15位となっています。なおY.S.C.C.の次戦は3月16日にホームで開幕から2連勝中のFC今治戦となっています。

2024明治安田J3リーグ第3節
2024年3月9日@サンプロ・アルウィン
観客:8,882人
松本山雅FC 1-1 Y.S.C.C.横浜
⚽️松本山雅:浅川隼人(79分)
⚽️Y.S.C.C:山本凌太郎(49分)
🟨Y.S.C.C(6)
🟨水戸(1)
🟥Y.S.C.C.(1)

またルクマン選手の水戸戦での活躍を受けて、マレーシア国内でも衛星放送のアストロがY.S.C.Cの試合をこの日の松本山雅FC戦から4月27日の明治安田J3リーグ第11節の奈良クラブ戦まで10試合を放送することを発表しています。

マレーシアの衛星放送アストロによるルクマン選手の松本山雅FC戦ハイライト映像

代表はW杯予選オマーン戦を前にネパールと非公開で対戦

3月22日のW杯アジア2次予選のオマーン戦(アウェイ)に向けて、3月8日より代表候補合宿が始まっています。今季のマレーシアスーパーリーグは5月開幕となっていることから、プレシーズンの連取が始まっていないクラブもある中で、マレーシアサッカー協会FAMは早めに合宿を始めてます。これに対して今回の代表候補合宿参加者33名中9名が所属するジョホール・ダルル・タジムFCは、FIFAの規定に沿って次チームの選手の代表合宿参加を試合の1週間前となる3月15日とするなど、代表候補合宿には招集された33名全員が集まらない状況で始まっています。

その代表候補合宿初日を終えた後、メディアに対応したキム・パンゴン監督は、3月15日にクアラ・ルンプール近郊で非公開でネパール代表との練習試合を行うと話しています。これを報じたマレーシア語紙のブリタハリアンによると、FIFA国際マッチカレンダーが3月18日からであることから、アウエイマッチのオマーン戦前に練習試合を組むことが難しい中、なんとかネパール戦を組むことができたようです。

また3月15日の試合には、この日から代表に合流することになっているジョホール・ダルル・タジムFC(JDT)の選手が出場しない可能性が高く、その場合には1月のアジアカップ2023の韓国戦を代表に取ると、先発11名中、アリフ・アイマン、ラヴェル・コービン=オング、シャールル・サアド、シーハン・ハズミが不在ということになります。

W杯予選オマーン戦はブキ・ジャリルで開催へ

3月22日に行われるW杯アジア2次予選のマレーシア対オマーン戦は、オマーンの首都、マスカットにあるスルタン・カーブース・スポーツコンプレックスで開催されますが、その4日後の26日にはマレーシアがホームでオマーンと対戦することが決まっています。本来なら、ホームでの代表戦はクアラ・ルンプールにあるブキ・ジャリル国立競技場一択なのですが、先月2月24日に英国のシンガーソングライター、エド・シーランのコンサート会場となり、ピッチの状態が心配されていました。しかしマレーシアサッカー協会(FAM)は、予定通りオマーン戦はブキ・ジャリル国立競技場で行われることを発表しています。

FAMの公式サイトでの発表によると、FAMのハミディン・アミン会長はブキ・ジャリル国立競技場を運営するマレーシア・スタジアム社のハンス・アイサック会長、キム・パンゴン代表監督とピッチの状況を視察した結果、試合開催可能と判断したということです。これ以前にハミディン会長は、FAMによると視察でピッチの状態に問題ありとなった場合には、ジョホール州のスルタン・イブラヒム・スタジアムやトレンガヌ州のスルタン・ミザン・ザイナル・アビディン・スタジアムが代替候補となると述べていました。

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またFAMは3月26日のオマーン戦のチケットも販売を開始しています。バックスタンドが大人40リンギ(およそ1,260円、1リンギはおよそ31円)、子ども5リンギ、メインスタンドが60リンギ、プレミアム席が80リンギとなっています。なお来週3月11日からはイスラム教の断食月が始まることから、この試合は午後10時キックオフ(!)となっています。

今季の3部リーグは外国籍選手2名の登録が可能に-ただし18歳から21歳まで

3部リーグに当たるM3リーグを運営するアマチュアフットボールリーグ(AFL)は、今季より外国籍選手の登録が可能となることを発表しています。

リーグの冠スポンサーMBSB銀行からMBSBカップとも呼ばれるM3リーグは今年5月に開幕予定ですが、、今季から外国籍選手の2名の登録が可能となることがAFCの公式サイトで発表されています。

AFLのユソフ・マハディチェアマンは、M3リーグでの外国籍選手の登録については、1クラブあたり最大で2名までとすること、また選手1名当たりその6ヶ月分の給料をAFLに一時金として預けること、そして登録時の年齢は18歳から21歳まで歳、その選手が23歳になるまでM3リーグでのプレーが可能とすることなどAFL独自の規定は、給料未払い問題の発生を未然に防止する目的があると話しています。

2019年以来となる外国籍選手の登録解禁ですが、これによりリーグのレベルが上がることが期待でき、またリーグの商業価値も上がるだろうとユソフ会長は話しています。その一方で外国籍選手枠は各クラブに強制されるものではないとしていますが、将来的に1部スーパーリーグ昇格を目指すクラブには外国籍選手が在籍するクラブとの対戦が増えることに利点がある他、スーパーリーグクラブとの対戦があるカップ戦では、ピッチ上では同時に5名がプレーできるスーパーリーグクラブとの差を埋める役に立つだろうと話しています。

また今季のM3リーグの編成については、昨季出場の13クラブ中、既に9クラブが参加を表明する一方で、昨季5位のサインスFCと同12位のサラワク・ユナイテッドFCが出場を取りやめることを発表しています。更にM3リーグの出場クラブ数を維持するために、昨季はスーパーリーグでプレーしたクランタンFCと、サラワク州シブを本拠地とする昨季の4部M4リーグで4位のマチャンFCからのリーグ参加申請を既に受け取っていることも明らかにしています。

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