ボラセパマレーシアJP

アジアカップ2023-グループステージE組
ロスタイムの失点で敗れたマレーシアは敗退決定
韓国はロスタイムの同点弾で敗戦を逃れる

AFCアジアカップ2023のグループステージE組の第2節が行われ、第1節でヨルダン代表に0-4で敗れているマレーシア代表は、同じく第1節で韓国に敗れているバーレーン代表と対戦し、終了間際に失点したマレーシア代表が0-1で敗れ、2連敗となるとともにグループステージ敗退が決まっています。

この前の試合で韓国とヨルダンが引き分けていたこともあり、この試合に勝てば2位以内に入る可能性が残ったマレーシアのキム・パンゴン代表監督は、ヨルダン戦からは4名の選手を入れ替えています。センターフォワードにはロメル・モラレスに代えてパウロ・ジョズエ(いずれもKLシティFC)を、インサイドハーフにはアフィク・ファザイルに代えてシャマー・クティ(いずれもジョホール・ダルル・タジムFC)を、そして最終ラインにはヨルダン代表戦の左からディオン・コールズ(タイ1部ブリーラム・ユナイテッド)、ジュニオール・エルドストール(インドネシア1部デワ・ユナイテッド)、マシュー・ディヴィーズ(ジョホール・ダルル・タジムFC)から、ディヴィーズ選手を右サイドハーフに上げ、ドミニク・タン(サバFC)、ディオン・クールズ、シャールル・サアド(ジョホール・ダルル・タジムFC)に変更しています。DFが1人増えたことで、初戦ではモラレス選手とともに前線でプレーしたダレン・ロック(サバFC)はベンチスタートとなりました。

またバーレーンの先発XIでは、13番のMFモーゼス・アトーデがマレーシアリーグのクダ・ダルル・アマンFCでプレーしています。

初戦のヨルダン戦では、12分と18分に失点し、開始20分も経たないうちに劣勢に回ったマレーシアでしたが、この試合では初戦の様に最終ラインを高く設定することもなく、無難に試合に入ります。そんな中で最初のチャンスは15分でした。ペナルティエリア内でアリフ・アイマン(ジョホール・ダルル・タジムFC)がフリーでシュートを放つも、ボールはバーレーンGKエブラヒム・ルトファラーの正面に飛び、これをパンチングで逃れられてしまします。また30分にはGKエブラヒムからのロングフィードがマレーシアDFラインの裏手に出ると、それを受けたコミル・アル=アスワドのドリブルをディオン・クールズがクリアしようとしますが、ボールはゴール前へ。しかしゴール手前でドミニク・タンがこれを弾き出してことなきを得ます。

前半を両チームo-0で折り返すと、後半開始とともにキム監督は、19分にイエローをもらっていたシャマー・クティに代えてチーム最年長37歳のナチョ・インサ(ジョホール・ダルル・タジム)を投入します。これが2018年3月以来となる代表戦出場となったベテランのインサ選手が入ったことで、後半は前掛かり気味だったチームは落ち着き、さらにギアを上げてきたバーレーンの猛攻に耐えることはできましたが、相手にボールを持たせてラインを下げる戦術となり、後半だけ見るとボールの保持率はマレーシア34%、バーレーン66%、シュート数はマレーシアの4本(枠内1本)に対して、バーレーンは13本(枠内4本)でした。

そしてこのまま引き分けかと思われたロスタイムに、それまでもたびたびマレーシアゴールを脅かしていたアリ・マダンの放ったシュートは、ゴール前にいた選手たちが死角に入ったことでマレーシアGKシーハン・ハズミ(ジョホール・ダルル・タジム)の反応が遅れ、触れられることなくそのままゴールへと転がり込みました。土壇場でのゴールが決まったバーレーンが勝利を掴み、マレーシアは前の目標に挙げていたベスト16へ進むことはできませんでした。

E組最後の試合となる第3節では、マレーシアは1月25日に韓国と、初戦と同じアル・ジャノブ・スタジアムで対戦します。

AFCアジアカップ2023 グループステージE組第2節
2024年1月20日@ジャシム・ビン・ハマド・スタジアム(ドーハ、カタール)
観衆:10,366人
バーレーン 1-0 マレーシア
⚽️バーレーン:アリ・マダン(90+5分)
🟨バーレーン(1):コミル・アル=アスワド
🟨マレーシア(2):シャマー・クティ、シャールル・サアド

この試合のハイライト映像。スタジアム・アストロのYouTubeチャンネルより

またこの試合の前に行われたE組のもう一試合、ヨルダン対韓国戦は、ソン・フンミン(孫興慜、英国1部トットナム)のPKで韓国が先制するも、37分にパク・ヨンウ(朴鎔宇、UAE1部アル・アインFC)のオウンゴールでヨルダンが追いつくと、さらに前半ロスタイムにはヤザン・アル=ナイマトのゴールで逆転します。前日の日本対イラク戦に続き、東アジアの雄が中東のチームに敗れるかと思われましたが、韓国が11分と長いロスタイムに同点弾を決めてなんとか引き分けに持ち込んでいます。(下はこの試合の両チームの先発XI)

2024年1月15日@アル・トゥマーマ・スタジアム(ドーハ、カタール)
観衆:36,627人
ヨルダン 2-2 韓国
⚽️ヨルダン:パク・ヨンウ(朴鎔宇)(37分OG)、ヤザン・アル=ナイマット(45+6分)
⚽️韓国:ソン・フンミン(孫興慜)(9分PK)、ヤザン・アル=アラブ(90+1分OG)
🟨ヨルダン(3):エーサン・ハダット、ムーサ・アル=タマリ、ヤザン・アル=アラブ
🟨韓国(2):ファン・インボム(黄仁範)、オ・ヒュンギュ(呉賢揆)

韓国対バーレーン戦のハイライト映像。スタジアム・アストロのYouTubeチャンネルより

AFCアジアカップ2023 グループステージE組順位(第2節終了)

勝点
1 ヨルダン 2 1 1 0 6 2 4 4
2 韓国 2 1 1 0 5 3 2 4
3 バーレーン 2 1 0 1 2 3 -1 3
4 マレーシア 2 0 0 2 0 5 -5 0
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