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1月19日のニュース
MFLはリーグ参加クラブ数合わせのため3部クラブに「特別ライセンス」申請を許可
アジアカップ2023-今日は東南アジア対決のベトナム対インドネシア戦

アジアではAFCアジアカップ2023がたけなわですが、アフリカでは同様にアフリカ選手権ネイションズカップ2024が開催されています。そしてアジアカップではFIFAランキング113位のタイが同98位と格上のキルギスを破る波乱がありましたが、ネイションズカップでは昨年のW杯にも出場したFIFAランキング28位のチュニジアを同115位のナミビアが破る「ジャイキリ」も起きています。そんな大金星を上げたナミビア代表には、マレーシアリーグでプレーする唯一のネイションズカップ出場選手であるMFペトルス・シテムビ(クチンシティFC)が在籍しており、この試合でも先発して62分までプレーしています。

MFLはリーグ参加クラブ数合わせのため3部クラブに「特別ライセンス」申請を許可

マレーシア1部スーパーリーグを運営するマレーシアンフットボールリーグ(MFL)は、3部リーグに当たるM3リーグのクラブに対して今季2024/25シーズンのスーパーリーグに参加するための特別ライセンス申請を受け付けることを発表しています。

昨日のこのブログでも取り上げた通り昨季2023年シーズンに最下位となったクランタンFCは給料未払い問題が未解決であることを理由に今季のクラブライセンス発給が見送られ、来季は13チーム編成となることが決まっていました。

しかしMFLは、クランタンFCのクラブライセンス申請を却下した第一審機関(FIB)とMFLクラブライセンス控訴委員会(AB)の決定を考慮した結果、スーパーリーグの14番目の枠を埋めるために、アマチュアフットボールリーグ(AFL)が運営するM3リーグのクラブから特別ライセンス申請を受け付けることを発表しています。(注:2023年に1部スーパーリーグと2部プレミアリーグが合併する形で新たなスーパーリーグが発足したため、現在マレーシア国内には2部リーグが存在しません。)

「クランタンFCの欠場により、今シーズンのスーパーリーグ戦の14番目の枠が空いた。したがって、MFLは、関心のあるすべてのM3クラブに対し、この臨時ライセンス申請書を2024年1月18日まてに提出し、すべての書類を提出するプロセスを提出するよう要請する」 という公式声明を発表したMFLは、設備、人件、運営、法務、財務、実務の6つの項目についてMFLが設けている基準を満たすクラブのみを選択するということです。

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MFLは昨年11月には一度、M3リーグの国内クラブライセンス申請を受け付けていましたが、昨季M3リーグで優勝を果たしたイミグレセン(入国管理局)FC、準優勝のKLローヴァーズを含め申請した7クラブ全てが、ライセンス取得の条件を満たしていないとして不交付とすることを発表していました。ライセンス不交付となったクラブの中には、2022年シーズンまでスーパーリーグでプレーしながら、昨季は国内ライセンスを交付されずにセミプロリーグのM3リーグに降格したサラワク・ユナイテッドFCとマラッカFCも含まれています。

クラブの数が奇数では運営に支障が出るとはいえ、既にクラブライセンス不交付となったクラブに「特別ライセンス」を与えるのであれば、単なる数合わせに過ぎないだけでなく、新たな給料未払いクラブを生み出すことにもなりかねませんが、マレーシアではよくある規則の曲解➡︎なし崩しに実施という図式がここでも起こりそうです。

アジアカップ2023-今日は東南アジア対決のベトナム対インドネシア戦

アジアカップ2023はグループステージ第2節に入り、A組のカタール、B組のオーストラリアがいずれも開幕2連勝で早々とノックアウトステージ進出を決めています。今日1月19日はD組の第2節が行われますが、個人的に注目なのは東南アジアのチーム同士の対戦となるベトナム対インドネシア戦です。日本に冷や汗をかかせたベトナムと、一時はイラクに追いついたインドネシアの対戦は、順当に行けばベトナムの勝利となるでしょうが、同じ東南アジアのチーム相手ということでインドネシアも試合開始からギアを上げてくることも考えられ、面白い試合になってくれるのではないでしょうか。

マレーシアサッカーファン的な視点では、インドネシア代表にDFジョルディ・アマト(ジョホール・ダルル・タジムFC)がいることから、インドネシアに肩入れしそうですが、このインドネシア代表にはもう1人マレーシアスーパーリーグでプレーする選手がいましたが、それがサバFCでプレーする25歳のMFサディル・ラムダニです。このサディル選手は昨年のインドネシア代表戦9試合全てに出場し、このアジアカップ直前に行われた親善試合3試合にも全て出場していますが、大会直前になってインドネシア代表のシン・テヨン(申台龍)監督は、このラムダニ選手を代表から外し、それまで代表候補に入っていなかった30歳のMFアダム・アリスを代表に招集しています。

しかし2023年の代表戦には2試合、今年も1試合出場というアダム選手が入り、ラムダに選手が外れたことが発表されると、その理由をめぐってインドネシアサッカーファンの間で大きな議論が起こり、最後はインドネシアサッカー協会(PSSI)の代表チーム委員会のスマルジ会長が公式声明を出し、シン監督が選手の「パフォーマンス」、「規律」、そして「姿勢」に基づき決定したものだと説明しています。

しかしこの説明がなされると、サディル選手は「規律」という点で代表漏れしたのではという意見がSNSなどにあふれましたが、スマルジ会長は具体的なコメントはしないとし、代表漏れしたラムダニ選手は直ちにインドネシアに戻ることも発表しています。

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その一方でサディル選手がをインドネシア代表から外れたという決定に喜んだのがサバFCのサポーターでした。というのもサバFCはAFCカップ2023/24の東南アジア地区グループステージを突破しており、来月2月13日には同地区準決勝となるマッカーサーFC(オーストラリア)戦が控えているからです。インドネシア代表を外れたサディル選手に対しては同情する一方で、アジアカップでのケガの心配もない上、大会終了を待たずにサバFCに合流できることを多くのサポーターは歓迎していると、マレーシア語サイトのマジョリティが報じています。だ

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