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1月10日のニュース
アジアカップ2023-1クラブあたり最多となる3カ国15名の代表選手がジョホールから大会出場
国内スタジアムのピッチ状況改善の資金をマレーシア政府とジョホールオーナーが提供
24/25シーズンの試合日程をリーグと各クラブが協議
トレンガヌのレゾビッチの帰化手続きは未だ完了せず

アジアカップ2023-1クラブあたり最多となる3カ国15名の代表選手がジョホールから大会出場

開幕まであと2日と迫ったAFCアジアカップ2023。マレーシア代表は大会直前の最終調整となるシリア戦を終え、開幕を待つばかりですが、ニュース的にはネタが尽きてきたので、今回はどうでもいい話(!)をご紹介します。

アジアカップ2023には世界中の様々なクラブでプレーする選手が出場しますが、マレーシアスーパーリーグで昨季リーグ10連覇を果たしたジョホール・ダルル・タジムからは、1クラブからは大会最多となる15名の選手が3つの代表チームから出場します。

その内訳ですが、国内リーグで圧倒的な力を見せるジョホールからは、マレーシア代表のメンバー26名中、13名が選ばれています。
<マレーシア代表(13名)>
GK1名
シーハン・ハズミ
DF4名
マシュー・デイヴィーズ、ラヴェル・コービン=オング、シャールル・サアド、シャーミ・サファリ
MF4名
エンドリック・ドス・サントス、アフィク・ファザイル、ナチョ・インサ、シャマー・クティ
FW4名
アリフ・アイマン、サファウィ・ラシド、アキヤ・ラシド、モハマドゥ・スマレ
またこの他、
<インドネシア代表(1名)>
DF1名:ジョルディ・アマト
<シリア代表(1名)>
DF1名:ジャリル・エリアス
と全員で15名のジョホール所属選手がアジアカップ2023に出場します。

国内スタジアムのピッチ状況改善の資金をマレーシア政府とジョホールオーナーが提供

ジョホール州イスカンダル・プトリでマレーシアフットボールリーグ(MFL)運営会議とスタジアムおよび会場管理説明会が行われ、国内スタジアムのピッチの改善に向けて。MFLとマレーシア政府青少年スポーツ省はスタジアムを運営する各州政府とサッカー協会に対して高麗芝の一種であるゼオン・ゾイシア芝を採用するよう改めて求めています。

昨年も青少年スポーツ省は、マレーシア全州政府とサッカー協会に対して、州内のスタジアムを一つ選び、そのピッチを現在普及しているカウグラス(アカツメクサ)からゼオン・ゾイシアに張り替えるための補助金100万リンギ(およそ3000万円)を提供するとしていましたが、張り替え後の維持費が高騰するなどの問題から、この補助金を申請したのは現在、スーパーリーグの14クラブの本拠地があるマレーシア11州と連邦直轄地クアラ・ルンプールのうち、クダ州、ペラ州などにわずか数州のみでした。(14チーム中、クランタンFCとクランタン・ユナイテッドFCはクランタン州を、スランゴールFCとPDRM FCはスランゴール州を本拠地としています。)

しかしMFLは秋春制への移行を発表し、これまでは試合がなかった12月から2月までの期間も試合が組まれることとなり、この時期はマレー半島東海岸やサバ、サラワクのある東マレーシアの雨季とも重なるため、水捌けの悪いカウグラスから水捌けの良いゼオン・ゾイシア芝への張り替えが改めて求められた形になっています。

同氏は記者会見で、マレーシアリーグ(Mリーグ)会長のダトゥク・アブ・ガニ・ハッサン氏のスピーチについて詳しく説明し、「だからこそ、我々は連邦準州を含む13の州にこの補助金を提供している」と述べた。 MFL最高経営責任者ダトゥク・スチュアート・ラマリンガム氏も同行した。

スタジアムおよび会場管理説明会では、各州政府に50万リンギの補助金が提供されることが発表され、その内訳は、30万リンギがピッチの排水設備の改善を目的とし、20万リンギはゼオン・ゾイシア芝の植栽が目的となっており、今季のマレーシアスーパーリーグが開幕する今年5月までに完了する必要があるとしています。

また、このMFLの会議には、ジョホール・ダルル・タジム(JDT)のオーナーのトゥンク・イスマイル殿下がゲストとして出席し、ピッチ張り替え後から15ヶ月間の維持費をイスマイル殿下が個人的に援助することを提案し、11州と連邦直轄地クアラ・ルンプール政府に対してそれぞれ30万リンギ(合計420万リンギ)を提供することを明らかにしています。

24/25シーズンの試合日程をリーグと各クラブが協議

ジョホール州イスカンダル・プトリで行われたマレーシアフットボールリーグ(MFL)運営会議が終了し、MFLのスチュアート・ラマリンガムCEOが各クラブとの間で話し合われた概要をメディアに公表しています。

2026年の春秋制導入までの移行期間として、今季2024/25シーズンは5月開幕、来年4月閉幕とマレーシアリーグでは初となる12ヶ月開催となることから、今季の試合日程について、各クラブの要望を聞いたことを話したスチュアートCEOは、多くのクラブが試合間隔を十分に開けること、そして週末により多くの試合が組まれることを求めていたと述べています。また、東マレーシア(ボルネオ島)に本拠地を持つサバFCとクチンシティFCからは、東マレーシアとマレーシア半島部との頻繁な移動を避けるために、半島部では2〜3試合を続けての開催を求められたことも明らかにしています。

またスチュアートCEOは、今年は5月半ばからイスラム教の断食月が始まり、リーグ開幕直後から変則日程となる可能性があることや、これまでは開幕戦として行われていたピアラ・スンバンシー(英国の「コミュニティーシールド」を模して行われる前年度リーグ覇者とマレーシアカップ覇者との試合、Jリーグで言えばスーパーカップに当たります)が、6月半ばにある断食明けの祝祭ハリラヤ・アイディルフィトリ後に行われることなど、例年とは日程が変わっている今季日程の概要についても説明しています。

トレンガヌのレゾビッチの帰化手続きは未だ完了せず

続々を帰化選手が誕生するマレーシアリーグですが、昨年末にはKLシティでプレーするコロンビア出身のロメル・モラレスが昨年末にマレーシア国籍を取得すると、早速、アジアカップ2023に出場するマレーシア代表にも選ばれています。しかしその一方で、このモラレス選手と同時期に帰化申請を行なっていたとされるトレンガヌFCでプレーするモンテネグロ出身のDFアルグジム・レゾヴィッチは未だに内務省の回答待ちだと、スポーツ専門サイトのスタジアム・アストロが報じています。

トレンガヌFCのモフド・サブリ・アバスCEOは、スタジアム・アストロの取材に対し、申請を行なってからかなりの時間が立っているにもかかわらず、内務省からの回答がないことに以失望していると話しています。

身長190cmと長身のセンターバックのレゾビッチ選手は2018年にPDRM FCに加入後、翌年はトレンガヌFCのセカンドチーム、トレンガヌFC IIに移籍し、その後はトップチームのトレンガヌFCでプレーしています。

32歳のレゾビッチ選手は、既にマレーシアリーグで5年連続でプレーしており、FIFAの帰化選手の規定条件をクリアしているだけでなく、マレーシア人女性と結婚しているイスラム教徒でもあることから、マレーシア国籍の取得は時間の問題とされており、帰化手続きが昨年内に終われば今回のアジアカップ2023にマレーシア代表として出場する可能性が取り沙汰されていました。

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