ボラセパマレーシアJP

9月24日のニュース
最新のFIFAランキング発表-マレーシアは2つ順位を上げて134位
U23代表のエラヴァラサン監督が辞任
U23代表新監督候補にキム・ドンジン傑志FC TDらの名前が浮上
サウジアラビア遠征中の女子代表は2試合連続スコアレスドロー

最新のFIFAランキング発表-マレーシアは2つ順位を上げて134位

最新のFIFAランキングが発表され、マレーシアは前回7月20日発表時の136位から2つ順位を上げて134位となっています。この134位というランキングは、2015年に123位となって以来、近年の最高位です。

マレーシアは今月のFIFA国際マッチカレンダーではいずれも格上のランキング93位のシリアとは2-2、80位の中国とは1-1といずれも引き分けており、通算獲得ポイントが前回発表時の1091.57から3.33ポイント増えた1094.9となっています。(ランキングはいずれも対戦時)

マレーシアの134位というランキングはアジアサッカー連盟AFC内では24位で、AFCの1位は日本(全体19位)で、以下2位イラン(同21位)、3位韓国(同26位)と続いていいます。また、東南アジアサッカー連盟内ではベトナム(95位-前回95位)、タイ(112位-同113位)、フィリピン(132位-同135位)に続く4位となっています。

*****

マレーシアサッカー協会FAMはマレーシア代表のFIFAランキングトップ100入りを目指していますが、今回発表されたランキング100位のカザフスタンの獲得ポイントは1206.94で、マレーシアとは112.04の差があります。前述のように今月のFIFAデイズでランキング上位の2チームとの引き分けて3.33ポイントを獲得したマレーシアですが、112.04ポイントを獲得するためには、単純計算でもランキング上位チームと34試合の引き分けが必要です。現状では東南アジアの2強、ベトナムとタイの壁を超えることにすら苦しんでいるマレーシアにとっては100位以内への道のりはまだまだ遠そうです。

U23代表のエラヴァラサン監督が辞任

マレーシアサッカー協会FAMは公式サイト上で、U23代表監督を務めていたE・エラヴァラサン氏がその職を辞任し、A代表のコーチに専念することを発表しています。それれまでU23代表監督を務めていたブラッド・マロニー氏(現オーストラリアU17代表監督)が12試合で4勝3分7敗の成績を残して任期満了で退任すると、A代表とU23代表の連携を考慮したFAMが、A代表キム・パンゴン監督のもとでコーチを務めていたエラヴァラサン氏を2022年9月1日にA代表コーチと兼任でU23代表監督に任命しました。

今年61歳のエラヴァラサン氏が監督就任後のU23代表(就任時はU22代表)は、今年3月にシンガポールで開催された4カ国出場のマーラインオンカップでカンボジアU22、そして香港U22代表を破って優勝しましたが、5月の東南アジア競技大会通称シーゲームズではベトナム、タイと同組となったグループステージを突破できずに敗退、さらに6月の東南アジアサッカー連盟AFF選手権では準決勝に進出したものの、そこでベトナムに1-4と大敗しています。また今月にタイで行われたAFC U23アジアカップ予選ではグループステージでタイに敗れてグループ1位での予選突破は逃したものの、各組2位の上位4チームが出場権を得られる中で4番目のチームとしてアジアカップ出場権を獲得しています。

FAMの発表によると、このU23アジアカップ予選終了後にエラヴァラサン氏とFAMのハミディン・アミン会長の間で今後のU23代表の強化方針について話し合いが持たれた際に、エラヴァラサン氏からはA代表コーチの職に専念したい希望が出された他、来年2024年にカタールで開催されるU23アジアカップに向けては自分以外の人物を監督に起用して欲しい旨の発言があったということです。

なおFAMによるとエラヴァラサン氏の後任については、これから人選が行われるということです。

*****

このブログでもAFC U23アジアカップ予選後に、多くのファンからエラヴァラサン氏に批判が集まっただけでなく、解任要求も出ていることは紹介しましたが、FAMもその声に対してエラヴァラサン氏を守る声明を発表することもなく、監督交代はFAMの既定路線でもあるように見えました。U23代表強化には時間がかかることを繰り返して述べていたエラヴァラサン氏ですが、好成績を収めているA代表に執着し、各年代代表の強化を疎かにしているようにも見えるFAMにエラヴァラサン氏が嫌気をさした、とも思える辞任劇です。

U23代表新監督候補にキム・ドンジン傑志FC TDらの名前が浮上

上の記事でも取り上げたように、AFC U23アジアカップの出場権を獲得しながら、国内ファンからは指導力に疑問の声が上がるなどした結果、E・エラヴァラサン氏がU23代表監督を辞任しましたが、空席となったU23代表監督候補に複数の名前が上がっていると英字紙スターが報じています。

この記事によると、U23代表監督後任の有力候補の1人が現在は香港1部リーグの傑志FCでテクニカルディレクター(TD)兼コーチを務めている韓国出身のキム・ドンジン氏ということです。キム・ドンジン氏は、マレーシア代表のキム・パンゴン監督が2008年から2017年まで香港1部のサウスチャイナFCや香港U23代表、そして香港代表の監督などを歴任していた際にを務めていた際にキム・パンゴン監督のもとでコーチを務めていたことがあることから、キム・ドンジン氏を有力候補としています。

この他には、かつてはMリーグのフェルダ・ユナイテッドFC(現在は解散)で監督を務めていたスランゴールFCのニザム・ジャミル コーチ、クダFCのナフジ・ザイン監督、そしてU23代表のトーレス・ガリド コーチらの名前も記事の中では挙げられています。

サウジアラビア遠征中の女子代表は2試合連続スコアレスドロー

サウジアラビアのタイフで開催中のサウジアラビアサッカー協会SAFF主催の国際大会に出場中のマレーシア女子代表は、パキスタン女子代表と対戦し、0-0で引き分けています。グループステージ二試合目となったこの試合では、FIFAランキング89位のマレーシア女子代表は同157位のパキスタンと引き分けており、初戦となった同172位のサウジアラビアとの0-0に続いて、2試合連続でスコアレスドローとなっています。

試合後にメディアの取材に答えたソリーン・アル=ズウビ監督は、チームの状態は初戦のサウジアラビア戦よりは改善され、試合では主導権を握っていたと話す一方で、FWを中心に得点につながる攻撃力が不十分だとして、これを改善点に上げています。

ラオス(FIFAランキング87位)、レバノン(FIFA同137位)、ブータン(同169位)も出場しているこの大会は、3チームずつに分かれたグループステージの勝者が準決勝に進みますが、マレーシアが入っているA組は、マレーシアが2分、パキスタンとサウジアラビアが1分となっており、今日9月24日行われるパキスタン対サウジアラビアの結果によって、マレーシアが準決勝に進出できるかどうかが決まります。

« 次の記事
前の記事 »

ページ先頭へ